OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

キングトーンズとマリエの挑戦

2017-11-10 19:53:08 | 歌謡曲
失われた街 / ザ・キングトーンズ&マリエ (東芝)

世の中には、どんなジャンルにおいても鬼子扱いされるものが必ずあるようで、例えばキングトーンズが昭和53(1978)年に出した本日掲載のシングル盤A面曲「失われた街」にしても、今となってはそのひとつのような定説が出来上がっている事が、サイケおやじには面白くありません。

その大きな要因と思われるのが、まず件の「失われた街」が収められたLP「リザレクト」がリアルタイムではそれほど売れなかったにもかかわらず、ここには山下達郎が提供した「Let's Dance Baby」「Touch Me Lightly」「My Blue Train」という3曲が入っているもんですから、後に山下達郎が大ブレイクして以降、まさに山下達郎の信者を自認せんとすれば、必携のコレクターズアイテム!

説明不要とは思いますが、殊更「Let's Dance Baby」は同年末に発売された作者の大傑作アルバム「GO AHEAD!」に収録され、今に至るもステージライブは欠かせない人気定番曲になっていますし、「Touch Me Lightly」にしても、昭和54(1979)年秋に発売のアルバム「MOONGLOW」でセルフカバーするという、つまりは山下達郎にとっては自信作ということが了解されているのですから、それはそれとしてサイケおやじも素直に認めるところです。

また件のLP「リザレクト」は、それまでのキングトーンズの音楽活動歴からすれば異色というか、黒人R&Bコーラスグループがムード歌謡をやっていたような味わいから一転して当時の流行最先端だった都会派ニューミュージックを強く意識した内容にプロデュースされているもんですから、山下達郎が楽曲を提供したのもムベなるかな!?

ところが、その中にあって、作詞:吉岡治&作編曲:梅垣達志から提供された「失われた街」は従来路線を継承したが如き歌謡ポップスであり、アルバム全篇を聴きとおすせば、ちょいと違和感を覚えることは否定出来ません。

もちろん、作詞を担当した吉岡治は幾多の名作を書いた歌謡界の大御所であり、実は件のアルバムでは前述した山下達郎から提供曲も含めて、ほとんどの歌詞を手掛けているのですから、あながち的外れな制作方針ではなかったと思います。

というか、キングトーンズというグループのキャリアを鑑みてシングル曲用に作られたのが、この「失われた街」だと思えば、しっかりシングルカットされている事実も後付けの理屈にはならないんじゃ~ないでしょうか?

ところが、それゆえに山下達郎の信者からは納得されていない感じなんでねぇ……。

しかし、ここできっちり述べておきたいのは、前述「Let's Dance Baby」だって、歌詞は吉岡治が書いているんですよっ!

そして正直に告白すれば、サイケおやじは確かに山下達郎からの提供曲を演じたキングトーンズの歌も好きですが、それ以上に気に入っているのが、この「失われた街」であり、それはちょっぴりジャジーなソフトロック歌謡という好ましさ♪♪~♪

ちなみに一緒に歌っているマリエという女性シンガーは、その頃は学生だったそうですが、キングトーンズとの共演はおそらくこのアルバム限りだと思われますし、その後の芸能活動についてもサイケおやじは知るところがありません。

しかしキングトーンズのリードボーカリストである内田正人との相性もばっちりだと思いますねぇ~♪

う~ん、彼女はその後、ど~されたのかは、大いに気になるところです。

実はアルバムよりも先に掲載のシングル盤をゲットしたのも、彼女の声があればこそっ!

という真相もあるので、サイケおやじは以上に述べて来たことも踏まえて、このシングル盤を愛聴しているのでした。

もちろん、最後になりましたが、問題(?)のアルバム「リザレクト」は、やっぱり魅力がたっぷりの歌謡ポップス盤に他なりませんので、機会があれば皆様にもお楽しみいただきとうございます。

あぁ……、それを書いてしまっては、本日の拙稿は全くの戯言と反省しております。

失礼致しました。
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頑張れっ! みづえ夫人

2017-11-09 17:36:59 | 歌謡曲
悲しきロンリーガール / 高田みづえ (ユニオン / テイチク)

人気女性アイドルが意外な有名人と結婚する例は少なくありませんが、それにしても高田みづえが、昭和60(1985)年に当時の人気力士だった大関若嶋津と婚約し、芸能界から去って後は相撲部屋のおかみさんになろうとはっ!?!

いゃ~、本当に世間は吃驚させられたというか、その祝福騒動(?)はテレビの特別番組が放送されたほどで、もちろん引退する彼女が歌番組に登場すれば、デビュー以来のスペシャルヒットメドレーが企画されたり、当然ながら若嶋津本人とのツーショット出演もあったのですから、めでたさも目一杯でありました。

そしてそれから幾年月、その人気大関が今では二所ノ関親方として弟子の育成や相撲協会の仕事に邁進していた中にあっての突然の事故……。

原因は何であれ、二所ノ関親方本人が重篤な闘病中であれば、いよいよ開催が近づく九州場所を前に、高田みづえ夫人も心が休まらないはずと……。

しかし、彼女にはトップアイドルとして芸能界を生き抜いた根性とパワーが絶対にあるはずですから、決して挫けるはずはないと、サイケおやじは思うばかりです。

さて、そこで掲載したのは、その高田みづえが昭和60(1985)年1月に発売したシングル盤で、つまりは引退するラス前の作品として、ちょいと微妙な1枚になるでしょうか。

と書いたのも、作詞:篠原仁志&作曲:鈴木キサブローが提供したA面「悲しきロンリーガール」が如何にも軽いタッチのオールディズ歌謡であって、なんとも軽薄な感じさえ滲む言葉が多様された歌詞、どっかで聞いたことがあるようなメロディや曲展開は、既に芸能界からの引退が既定の事実になっていた人気アイドルには、それほど相応しいとは思えないんですが、いかがなものでしょう。

しかし、裏を返せば、その点を気にしなければ、これはなかなか調子良い歌謡曲ですからねぇ~~♪

酒席のカラオケで歌ってみれば、懐かしさも程々にウケるんじゃ~なかろうか!?

なぁ~んて事を漠然と思っていたところに、二所ノ関親方の事故の報道があっては、例え応援歌という言い訳を用いたところで、こんなお気楽な歌はちょっと憚られるような……。

う~ん、人世に苦楽は付き物ではありますが、なんとか良い方向へ進んで欲しいものです。
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松本めぐみの素敵なビート歌謡

2017-11-08 16:13:51 | 歌謡曲
愛のくちづけ / 松本めぐみ (キングレコード)

本日の主役たる松本めぐみ、と言ったって、覚えている人はサイケおやじの世代の中でも限られているかもしれませんが、今となっては加山雄三夫人という存在が一番に知られているにちがいありません。

もちろん彼女は東宝と契約していた女優であり、殊更昭和41(1966)年に放送されていた青春物のテレビドラマ「これが青春だ(日本テレビ)」で演じた小野雪子を忘れ難く思い続けているファンは絶対に多いはずですし、昭和40(1965)年末に公開された加山雄三の主演作「エレキの若大将」の劇中に登場するアイビーシスターズのメンバーとしても有名(?)でしょうか。なにしろ、この大ヒット映画を契機として、加山雄三と親密になったそうですからねぇ~~~!?

そして昭和45(1970)年に加山雄三が彼女と結婚を決断した最大の理由は、様々な事情から莫大な負債を抱えた若大将からは、それまで傍にいた女性が潮が引くように去っていった中にあって、松本めぐみだけが、最後までついてきていたという逸話があると云われています。

さて、そこで掲載したのは、松本めぐみが結婚前年の昭和44(1969)年春に出し、おそらくは唯一の公式シングル盤と思われるコレクターズアイテムで、特に作詞:西川ひとみ&作曲:小川寛興、そして編曲:森岡賢一郎が提供したA面収録「愛のくちづけ」は、如何にも当時流行していたビート歌謡がど真ん中の人気曲♪♪~♪

とにかくイントロから哀愁たっぷりに盛り上げていくオーケストラアレンジには、当時の典型的な歌謡フレーズを弾くジャズ系のギターや強いビートを打ち出すドラムスの存在感も際立ち、ですからグッと思いを込めた松本めぐみのボーカルにも、なかなかの味わいがニクイばかりですよっ!

隠し味として用いられたようなオルガンも良い感じ♪♪~♪

まさに松本めぐみの個性であった可愛い中にも、きつい感じの面立ちが、しっかり声質にも反映されたというか、ルックスどおりの声で歌われた傑作だと思います。

ということで、こ~ゆ~昭和40年代のビート歌謡を聴いていると、現実の憂さも少しは忘れるというところに、サイケおやじの本性があるようです。

そして最近は、またまたジャズ熱も再燃しておりますので、その勢いに浮かされてゲットしたブツも追々にご紹介させていただく所存でございます。
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岡田奈々の和みの感傷

2017-11-07 16:36:10 | 歌謡曲
かざらない青春 / 岡田奈々 (NAV / キャニオン)
 
つくづくとサイケおやじは、世渡りが下手だなぁ……、と再認識させられた本日、ふっと心に蘇ってきたのが、昭和51(1976)年に発売された岡田奈々の掲載シングル盤A面曲「かざらない青春」でした。

それはサビで歌われる――

 生きぃ~てぇ~ることがぁ~~
 ぶきぃっちょだからぁ~~

というフレーズに共感させられるからなんですよぉ~~~。

もちろんサイケおやじの心の内には、だからといって自ら命を絶つなんて気持や覚悟は微塵も無いわけで、仕事や日々の生活における諸々の悲壮感に酔ってしまいそうなだけですから、なおさらに美形アイドルが聞かせてくれる湿っぽい歌に心を惹かれるのであります。

それは作詞:松本隆&作曲:佐藤健が提供したスローな泣きメロ失恋ソングで、絶妙のオールディズ風味を活かした瀬尾一三の歌謡フォークがど真ん中のアレンジも最高♪♪~♪

ですから、岡田奈々のせつない思いが煮詰まっていくような節回しが、か細い声質と相まって、何度聴いても飽きないんですよ♪♪~♪

結露したガラス窓を上手く使ったジャケ写ポートレートも素敵だと思います。

ということで、こ~ゆ~胸キュンというよりも、弱った気持ちに染み入って来るような歌こそが、疲れ気味の初老の男には必需品であるとすれば、コブシがしっかり効いた演歌よりは、昭和のアイドルが残してくれたレコードの中にこそ、ジャストミートのお宝が!?

そんな歌の中には必ずしもヒットしたとは言い難い楽曲も多いわけですが、何かしらのきっかけで思い出してしまうワンフレーズの魅力があればこそ、忘れられるはずもないのでした。
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その方もワルよのぉ~

2017-11-06 19:31:58 | Weblog

厳しい会議の果てに、自分でも呆れるほどの悪企みに収斂しそうな気配が……。

それを褒められているんじゃ~、サイケおやじも立つ瀬がありませんぜっ!

そんなこんなで、本日はこれで失礼させていただきます(__)

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キャラクターズはオシャレ系

2017-11-05 18:06:21 | 歌謡曲
港町シャンソン c/w マイ・ダーリン / ザ・キャラクターズ (日本コロムビア)

女性ボーカルが入ったムード歌謡コーラスグループと言えば、キャラクターズも忘れられません。

というか、サイケおやじにとっては以前ご紹介した「恋ねぐら c/w 白い貝がら」のジャケ買いを契機として、このキャラクターズのレコードをちょいちょいと集めていたところ、ついに最近になって、レーベル横断のアンソロジー的な音源復刻CDが出たことにより、いよいよキャラクターズの概要が掴めたという次第ですから、本日掲載のシングル盤が昭和44(1969)年のデビュー作であり、A面収録の「港町シャンソン」が当時見事にヒットしていた記憶も呼び覚まされましたですねぇ~~♪
 
で、ジャケ写に登場しているグループのメンバーはリーダーの原田信夫(vo) 以下、仲純子(vo)、織田功三(vo,ts)、西条公彦(vo,fl,ts)、須山邦明(vo,ds,per)、安野健二(g,b,as,vo) という顔ぶれですから、前述「恋ねぐら」を出したのはキングレコードに移籍し、メンバーチェンジがあった後の事と知れるのです。

そこで肝心の「港町シャンソン」は作詞:阿久悠&作曲:高見弘、そして編曲:三木たかしが提供のオシャレ系演歌、ポップスムード歌謡コーラスとも言えそうな、とにかくキャッチーな歌謡曲で、しかしこれは最初のAメロが、なんとっ!

小松政夫が自ら出演していたテレビの人気バラエティ「みごろ!たべごろ!笑いごろ(テレビ朝日)」の番組中コントから昭和52(1977)にヒットさせた「しらけ鳥音頭」に流用されたとしか思えない、実に琴線に触れる黄金律でしょう♪♪~♪

しかし、それはそれとし、この「港町シャンソン」における男女デュエットの程好い心地良さは、微妙な生臭さを残しつつも哀愁たっぷりのコブシ回しがあってこそで、特に宝塚出身の仲純子は後にソロシンガーとして独立し、レコードも出したという事なので、大いに気になる存在であります。

また、キャラクターズには洋楽っぽさが強く滲む個性が感じられるところから、同じソングライター陣が関わったB面曲「マイ・ダーリン」のオールディズ趣味はサイケおやじが心底好む仕上がりなんですねぇ~~♪

仲純子の抑えた甘え口調の節回し、バックコーラスや男性ボーカルの大らかさ等などは、演奏パートのジャストミート感共々に、パラダイスキング風と言えば贔屓の引き倒しでしょうか、とにかくサイケおやじには、B面ばっかり聴いていた時期が確かにありました。

ということで、多種多様なジャンルが試みられていた昭和歌謡曲の中にあっても、ムード歌謡コーラスには底知れない面白さがあるような気がするんですが、いかがなものでしょう。

最後になりましたが、昨日と今日の掲載画像はスキャナーが不調なので、スマホで撮影した後、PCの画像処理アプリで整えたものですが、やっぱり画質は落ちるし、こりゃ~またまた出費が……。

でも、好きな事にお金を使うのは、ひとつの宿業と言聞かせているのでした。
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朝比奈順子 In ムード歌謡コーラス

2017-11-04 19:48:42 | 歌謡曲
ふたりの愛 / 朝比奈順子・新城たかし&F・M・G (ポリドール)

本日はとてもラッキーなことに、久々の猟盤活動で邂逅出来たのが掲載のシングル盤です。

なにしろ主役が朝比奈順子♪♪~♪

そうです、皆様ご存じのとおり、彼女はブレイク出来なかった実力派アイドル歌手から女優活動を経て、ついに昭和56(1981)年、日活ロマンポルノに出演するや、忽ち人気を集めた大スタアの朝比奈順子ですよっ!

もちろん昭和48(1973)年からのアイドル歌手時代に出した3枚ほどのシングル盤は、それなりにCD復刻されているので、今では有名な(?)コレクターズアイテムなんですが、この掲載盤については不覚にもサイケおやじは噂だけで、現物に接したのは今日が初めてだったもんですから、我知らず手が震えてしまったですよ♪♪~♪

で、これが発売されたのは昭和61(1986)年ということは、既に朝比奈順子はロマンポルノから一般の映画やドラマに復帰(?)されていたわけですが、それがど~ゆ~経緯からか、新城たかし&F・M・Gと名乗るムード歌謡コーラス系のグループと共演レコーディングしたのが掲載シングル盤A面収録の「ふたりの愛」なんですねぇ~~♪

と書きながら、告白すれば既に述べたとおり、サイケおやじは本日初めて聴いたので、的外れな感想ではありましょうが、作詞:安藤亜希子&補作詞:久仁京介、そして作編曲:高見弘が提供の「ふたりの愛」はアップテンポのラテンムード歌謡とでも申しましょうか、朝比奈順子のボーカルの芯の強さとノリの良さが印象的!

またバックを務める新城たかし&F・M・Gについては、あまり知るところも無いんですが、恐らくはムード歌謡コーラスの世界では、様々なキャリアを積んでこられた面々と推察しております。

ちなみに同ジャンルのグループは、リードボーカルにバックコーラスというのが基本ではありますが、ほとんどの場合はハコバンの仕事が多いので、メンバーがきっちり楽器を演奏し、コーラス&ハーモニーを演じるということから、全体として纏まった仕上がりは納得するところです。

また朝比奈順子はアイドルとしてレコードデビューする以前は宝塚で活躍していたので、音楽的な実力は全く問題無し!

逆に言えば、それゆえにロマンポルノに出演した時は「元宝塚」という金看板が強烈に輝いていたわけで、ヒット作も多い中、サイケおやじとしては昭和57(1982)年の「鏡の中の悦楽」が好きですねぇ~~♪

そのあたりのあれやこれやは、機会があれば書いていきたいと思いますので、本日はここまでとさせていただきます。。

ということで、ムード歌謡コーラスは守備範疇外ではありますが、女性ボーカルが入ったグルーブのレコードは気になるので、なんとなく集めております。

そして、それがなかなか楽しいので、追々ご紹介していこうと思います。
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ピンキーとキラーズとムード歌謡

2017-11-03 20:09:57 | 歌謡曲
星空のロマンス / ピンキーとキラーズ (キングレコード)

本日は快晴、まさに日本晴れっていうものでしょうか、こ~ゆ~夜はきっと星も綺麗に見えるに違いないという思いから選曲したのが、ピンキーとキラーズが昭和44(1969)年のヒットシングル「星空のロマンス」であります。
 
しかし、それにしても今聴くと、これがなんともムード歌謡なんですねぇ~~!?

なにしろ、これまでは溌溂と歌っていたピンキーが、この「星空のロマンス」では抑え気味にミディアムテンポのメロディを節回し、キラーズのバックコーラスにしても、それがムードコーラスの保守本流と思うばかり……。

このあたりのプロデュースは、いずみたくの作編曲によるところが大きいのでしょうか、岩谷時子が綴った歌詞の歌謡曲的ロマンがあればこそ、もしかしたら歌謡フォークっぽい作りもイケたような気がするんですが、ところがここでの演奏パートのオシャレな雰囲気、殊更ジャズっぽい彩の鮮やかさは、その頃の洋楽流行最先端だったソフトロックの味わいがニクイところです。

同時に我が国の歌謡界はGSブームが一段落しており、その最中に活動していたグループが露骨にムード歌謡へ路線変更したレコードを出すのも、またひとつの流行でしたからねぇ~~、もしかしたらピンキーとキラーズも!?!

なぁ~んていう独断と偏見を抱いてしまうサイケおやじではありますが、楽曲そのものは、なかなか素晴らしく、当然ながらピンキーの歌の上手さも、そのジワジワと伝わって来る魅力は捨て難いものです。

ということで、「星」に纏わる楽曲が夥しいのは言うまでもありませんが、特に秋には需要が高まるのような気がするサイケおやじとしては、鑑賞姿勢も前向きになるのでした。
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カラオケ酔夢譚:別れても好きな人

2017-11-02 18:20:18 | 歌謡曲
別れても好きな人 / パープル・シャドウズ (フィリップス)

カラオケの定番、殊更年末の宴会シーズンには欠かせない名曲&人気曲のひとつが本日のお題「別れても好きな人」でしょう。

皆様ご存じのとおり、佐々木勉によって作詞作曲された「別れても好きな人」は、何と言っても昭和54(1979)年にロス・インディオス&シルヴィアが出した男女デュエットのバージョンがロングセラーの大ヒットになっているので、だからこそ酒席のカラオケでは挙って歌いたくなるという要因が、その人気のあからさまな秘密ではありますが、それゆえにカバーバージョンも今日まで多数レコーディングされていることから、実はオリジナルバージョンの存在が希薄になっているのも否めない実状だと思います。

そこで掲載したのは、昭和44(1969)年末に発売されたパープル・シャドウズのバージョンをA面に据えたシングル盤で、同曲のレコーディングとしては、なかなか早い段階のブツじゃ~ないでしょうか?

もちろん、他に知られているところでは、松平ケメ子のシングルバージョンが最初という説もありながら、サイケおやじは一度も聴いたことがありませんし、当然ながら現物レコードにもお目にかかれていませんので、真偽は不明……。

で、このパープル・シャドウズのバージョンは、前述したロス・インディオス&シルヴィアの大ヒットバージョンの印象からすれば、なんとも女々しいというか、 渋谷毅の編曲によるジャズっぽいノリと薄口のストリングス、リードギター的な働きがニクイばかりのエレキベース、コブシが抑制されたボーカル&コーラスという仕上がりですから、本当に地味なんですが、それゆえにちょっとクセになる魅力(?)が確かにあるように思います。
 
ちなみにジャケ写からも明らかなように、これを出した頃のパープル・シャドウズは岡村右(key) が加入した5人組でした。

うむ、パープル・シャドウズはバンドサウンドで聞かせてくれますが、案外とこの雰囲気でギターやピアノの弾き語りでもやれれば、プライベートな宴席でも、意想外にウケるんじゃ~ないでしょうか?

等々、所謂捕らぬ狸のなんとやらを夢想してしまいますねぇ~~~♪

ということで、巷では明日から三連休なれど、アメリカからはお偉方がやって来るし、猟奇事件や代議士先生方々のセクハラ問題あれやこれやで、しばらくは落ち着かない世相が続くようですので、せめてカラオケでも歌える機会に恵まれるのであれば、決してそれが好きとは言い切れないサイケおやじにしても、歌い飛ばしたい気持ちになっているのでした。
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帰途にて

2017-11-01 20:06:10 | Weblog

ようやく人里に戻って来たとでも申しましょうか、退廃も混乱も心地良いのは、これ如何に?

なにやら強烈な猟奇事件も発生しておりますが、人間社会の怖さ、人の心の闇を垣間見る思いがツライです……。

さあ、明日から心機一転ですっ!

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