OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

フェロモン歌謡の裾野は広い

2023-07-21 17:41:01 | 歌謡曲

■アモロッサ東京 c/w くさり / 山本真記子 (日本コロムビア)

所謂「昭和歌謡曲」を語る時、決してスルー出来ないのが、「セクシー&フェロモン歌謡」と今日称される、つまりは官能と退廃を強調した女性ボーカル作品や相応の狙いを定めたムードミュージックの類でありましょう。

そして殊更前者においては、テレビ放送が本格化した昭和30年代後半から、時にはお茶の間が気まずい雰囲気に満たされるほどに濃厚な歌と演出を披露する女性歌手が次々に登場し、ブラウン管の中だけとはいえ、キワドイ衣装で煽情的な振り付けや如何にものスタイルを見せつけつつ、劣情を刺激してくれる歌いっぷりが激化しつつあった視聴率争いの切り札であったという推察も易いところでしょうか (^^;

ですから、決して本来はそ~では無かったはずの歌手・芸能人が、セクシー&フェロモン路線で活動する事も、一概に非難されるべきではなく、むしろ……、それゆえに魅力的なレコードや映像作品を残してくれたとすれば、山本真記子が昭和44(1969)年に出したとされる本日掲載のシングル盤A面曲「アモロッサ東京」は、なかなかに素敵な仕上がりなんですよ ♪♪~♪

なにしろ、それは作詞:京藤敦子&作曲:加納光記が提供したミディアムテンポのボサノバ歌謡であり、さらに山本丈晴によるアレンジにはラテンミュージックを入れたムード歌謡風味が強く狙われていますから、程好いモタレでタメ息まじりの節回しを披露する山本真記子は、これ以前に出していたシングル曲「みんな仲間だ」で聴かせてくれた溌剌フィーリングは何処へやらっ!?!

全く、露出度の高い衣装で写るジャケ写のムードに偽りなしと申しましょうか、だからこその魅力と面白さがあると思えば、同じ制作スタッフが手掛けたB面「くさり」は尚更に妙な熱っぽさが滲み出たミディアムアップの変形エレキ歌謡に仕上がっており、ラテン系のリズムアレンジにGS歌謡ぽいエレキギターの存在共々に山本真記子の幾分似合っていない歌いっぷりもイイ感じでしょうか。

個人的には、そのナチュラルな刹那のフィーリングに魅力を感じたりもするんですが、いかがなものでしょう。

ということで、当時夥しく(?)制作された「セクシー&フェロモン歌謡」の中には当然ながら、ヒット曲よりは空振りした作品に後年再発見の要素があり、好事家をワクワクさせるばかりか、歌謡曲のリスナー初心者の皆々様にとっても、絶好のフィールドになっている気がします (^^)

それは「好奇心」と「スケベ心」に通底する衝動であり、そんな言い訳を弄する前に己の感性を信じるのみと思っているのでした (^^;

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バンドでやってこそのムード歌謡コーラス

2023-07-20 17:18:09 | 歌謡曲

片想いのブルース / 中井昭・コロラティーノ (日本コロムビア)

GSと呼ばれたバンドやグループが昭和44(1969)年頃からのブーム凋落により、少しずつ自らの音楽的スタイルや立ち位置を変えるという中で、一番に目立った路線変更はムード歌謡コーラスグループに接近する事だった歴史(?)は、後追い鑑賞によっても顕著に認められるところかと思います。

また、それとの相互作用なんでしょうか、それまでは所謂ハコバンだった本職(?)のムード歌謡コーラスグループが続々とヒット曲を放ち、幾多のバンドが表舞台に登場して人気を集めたのも、これまた我が国の芸能史に刻まれた確たる事実でありましょう。

つまり、GSもムード歌謡コーラスグループも、基本的には自分達で演奏して歌うというライブバンドであったわけですから、殊更GSがムード歌謡へ接近したところで、何も貶される必要はないわけなんですが、同時にGS=若さ、ムード歌謡=大人の世界という印象は拭いきれないもんですから、結局のところ、GSのリスナーが齢を重ねて辿り着く(?)のがムード歌謡コーラスグループであるとしたら、昭和40年半ば以降、急速に盛り上がったムード歌謡コーラスグループの需要と人気も納得するしかありません。

さて、そこで本日ご紹介させていただくのは、リードボーカリストの中井昭を看板スタアにしていたコロラティーノが、折しも前述した昭和44(1969)年5月に出したシングル盤A面曲「片想いのブルース」なんですが、これが作詞:丘灯至夫&作曲:市川昭介から提供されたマイナーキーを上手く使った泣き節演歌ではありますが、薄いストリングスが用いられてはいるものの、演奏パートは極めてバンド感が強く、だからこそ、中井昭のソフトな声質によるジェントルな節回しが冴えまくり (^^♪

アレンジャーの名前はレコードレーベル面にも記載されておりませんが、いゃ~、こ~ゆ~歌と演奏を聴かされてしまうと、これってGSがやっているの?

なぁ~んて、思わず片想いしそうな気もするほどなんですが、いかがなものでしょう (^^)

これまたバンド感が強いジャケ写も、現代の「おやじバンド」なんて、足元にも及ばないスマートさで、ニクイところだと思っております (^^)

ということで、ムード歌謡が和製AORの先駆けだったとしたら、それをバンド形態で演じていたムード歌謡コーラスグループは堂々の存在でありましょう。

バンドでやるのは、ロックばかりじゃ~決してないというのが、サイケおやじの偽りの無い気持ちであります。

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痛みは生きている証とはいえ…

2023-07-19 19:01:31 | サイケおやじの日常

持病の肋間神経痛で、唸っております (>_<)

なんか……、今日は痛み止めの薬も、あんまり効かないし……。

とりあえず、風呂で温まって、今夜は早寝させていただきます <(_ _)>

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GS ~ ムード歌謡 ~ 歌謡ロック! それもジャガーズだっ!

2023-07-18 19:00:53 | 歌謡曲

恋人たちにブルースを / ザ・ジャガーズ (フィリップス / 日本ビクター)

日本に「ロック」という西洋音楽が定着したのは言わずもがな、昭和40年代の爆発的なエレキ~GSブームがあったればこその歴史的事実だと思いますが、それにしたところで、「歌謡曲」という雑食性・汎用性の高い、我が国独自の大衆音楽の流行基盤の上に成り立っていた事も否めず、だからこそ前述の「ブーム」が下火になってみれば、そこで活躍していた歌手やバンドが「歌謡曲」路線にシフトチェンジしたのも自然の成り行きだったのかもしれません。

まあ……、今となっては、そ~ゆ~路線変更を堕落とか心変わりとか、あたかも恥ずかしい行動の如く評価される場合も決して少なくはありませんし、サイケおやじにしても正直、つまらない歌と演奏に感じられたレコードが、それなりにありました。

ところが、これが時の流れの偉大さと申しましょうか、リアルタイムでシビレなかった楽曲トラックが、なかなかに魅力的と聴こえてしまうレコードだって、今では確かにあるんですよねぇ~~♪

例えば、ジャガーズが昭和44(1969)年早々に出した本日掲載のシングル盤A面曲「恋人たちにブルースを」は、作詞:橋本淳&作編曲:筒美京平から提供されたミディアムスローのポップス歌謡なんですが、その頃のサイケおやじの耳と感性には、随分と大人しい曲だなぁ……、みたいな伝わり方しかなかったんですよ (^^;

だって、それまでのジャガーズと云えば、「君に会いたい」「ダンシング・ロンリー・ナイト」「マドモアゼル・ブルース」、そして「キサナドーの伝説」等々、強いロッキンビートとR&Bフィーリングを滲ませた楽曲&演奏がウリのヒットを連発していましたからねぇ~~♪

それが……、何が悲しくて、こんなシミジミした歌と演奏を……、なぁ~んていう不遜な思いがサイケおやじの心の中には広がるばかり……。

しかも、確か当時は交通事故によってバンドメンバーが負傷したとかで、ちょいと表立った活動が停滞していた後だったとはいえ、所謂イメチェンしたというのは後付けの考え方でありましょう。

そして残念ながら、この「恋人たちにブルース」を境にしたかの様に、ジャガーズの人気は下り坂に入った様に思うんですが…… (^^;

ところが、近年になって、サイケおやじは大好きになったんですよ、ジャガーズが演じた「恋人たちにブルースを」がっ!

それは既に述べたとおり、橋本淳の綴った湿っぽい歌詞の世界に筒美京平がマイナー系の歌謡メロディを附した、ベタベタしたムード歌謡になりそうなギリギリところで踏み止まっているという感じの典型的なGS歌謡ではありますが、これがリードボーカルを務める岡本信の甘く、せつない節回しにはジャストミートの企画の勝利でしょうか、これもジャガーズの代表曲として評価されるべきと、今になって思うサイケおやじは、これまでの自らの不明を恥じ入るばかりでございます <(_ _)>

ちなみに当時のジャガーズのメンバーは岡本信(vo)、沖津ひさゆき(g,vo)、宮崎こういち(g,vo)、佐藤安治(key,vo)、森田巳木夫(b) 、浜野たけし(ds) という6人組だったんですが、このシングル曲「恋人たちにブルースを」ではストリングスのオーケストラパートも入っておりますので、そのあたりがムード歌謡の色合いを濃いものにしているのでしょう。

また、GSのバンドやグループがムード歌謡に路線変更して残したレコードの数々の中で、その最初の成果(?)じゃ~なかろうか?

―― なぁ~んて、サイケおやじが思っているのが、実は「恋人たちにブルースを」なんですよ、ジャガーズが昭和44(1969)年に出してくれた (^^;

そして、これが今になって聴くと、繰り返しますが、本当に素晴らしいんですよねぇ~~、その昭和歌謡曲性感度の高さがっ!

ということで、所謂「日本のロック」の分岐点となっているのがGSブームの凋落期たとしたら、そこから転進派生したGS系ムード歌謡は後の「歌謡ロック」に繋がるムーブメントだったのかもしれません。

そして実際、ジャガーズにしても、後にはソフトロック歌謡の名曲「いつか誰か」を出して、ニューミュージックに先鞭を付けるキャリアも残しているわけです (^^)

うむ、そんなこんなの音源を再発見するのも、楽しいんじゃ~ないかと思うばかりです。

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レッツ・ボンバー・アゲイン

2023-07-17 17:43:34 | 山下達郎

レッツ・ダンス・ベイビー c/w ボンバー / 山下達郎 (RCA)

しばらく日本を離れている間に様々な出来事・話題が続発していたのは、まあ……、それが世の常、これまでも度々あった浦島現象(?)ではありますが、流石に今回の山下達郎騒動には強い違和感を覚えてしまったサイケおやじです。

もちろん、リアルタイムでの騒ぎの広がりについては、完全に後追いで知った情報ばかりとはいえ、やはり数か月前から社会問題化していた「故・ジャニー喜多川氏の性加害問題」を批判した音楽プロデューサーの松尾潔を山下達郎本人が深く経営に関わっている芸能事務所「スマイルカンパニー」から契約途中解除で放逐し、おまけに自分がDJを務める、云わばワンマン番組として長くラジオで放送されている「サンデー・ソングブック」で公式な言い訳としか思えない「ジャニーズ擁護」の発言から、最後には ――

 このような私の姿勢をですね、忖度あるいは長いものに巻かれているとそのように解釈されるのであれば、それでも構いません。
 きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう。

―― という、実に強烈なファン突き放し宣言としか思えない決意表明!?

既に述べたとおり、サイケおやじはリアルタイムでのラジオ放送は聴けませんでしたので、知り合いから件のラジオ番組の音源ファイルを送付してもらっての後追い聴取だったんですが、これには……、長年のファンであったサイケおやじにしても、納得出来かねるものが確かにありました……。

あらためて述べるまでもありませんが、山下達郎は基本的に保守的な人物だと思えば、やっている音楽そのものにしても、決して時代に迎合したサウンドやメロディは作っておらず、むしろ所謂オールディズ感覚に満ちた作風の中に自らが信じた音楽的要素を取捨選択した芸風(?)が、あの特有の「達郎節」の個性として受け入れられていると思っておりますし、平たく言えば、サイケおやじの趣味趣向と山下達郎のそれが合致するところが多いというあたりは、以前に記した「山下達郎との出会い」という拙文で掲載しております。

つまり……、なかなか山下達郎は頑固な性格であり、義理と恩義を大切している心情は、今回の騒動中でも浮彫りになっているわけで、それはジャニーズ事務所とのベタベタな関係というか、もちろんビジネスに関しての「持ちつ持たれつ」の相互信頼は、他人が否定するべきものではないでしょう。

それでも、前述したラジオでの発言「きっとそういう方々には私の音楽は不要でしょう」と言い放たれてしまえば今後、山下達郎の音楽を聴く事は「故・ジャニー喜多川氏の性加害問題」を肯定・容認する事になっちまう気がするんですよ、サイケおやじは……。

古くからのファンには説明不要とは思いますが、山下達郎は自らのリスナーを突っぱねながらも、それなりにファンを喜ばせるサウンドを追求していたはずですし、逆に言えば、山下達郎本人の趣味性で作っている様々な楽曲が受け入れられている今日までのキャリアからしても、ここらで一定の距離間を作ろうとしての発言だったとしたら、なんとも……、やるせない気持ちしかありません。

さて、そこで本日掲載したのは、山下達郎がソロシンガーとなって初めて公式発売されたシングル盤でして、まずは何と云っても山下達郎がブレイクする端緒となった作詞:吉田美奈子&作編曲:山下達郎によるB面曲「ボンバー」が、これが世に出た昭和54(1979)年初頭のサイケおやじを感涙悶絶させた和製ファンク歌謡の決定盤!

それは、山下達郎が、おそらくはアイズリー・ブラザーズを意識して作り上げたであろう、ファンキーロックであり、スラップ&チョッパーの妙技を披露するエレキベースの印象的な使い方があればこそ、血沸き肉躍るとは、こ~ゆ~歌と演奏だと思いましたですねぇ~~♪

また、一方のA面曲「レッツ・ダンス・ベイビー」は山下達郎が作編曲した軽やかなメロディラインにカーティス・メイフィールドやトッド・ラングレンの味わいを塗した、これが素敵なポップス歌謡なんですが、驚いた事には、ここでの作詞が演歌&歌謡曲保守本流で活躍する吉岡治!?!

―― だったという真相は、後に知ったところによれば、楽曲そのものがキング・トーンズに提供したものだったというのですから、当時の山下達郎の下積みを披歴する証左かもしれません。

ちなみにライブの現場では、この「レッツ・ダンス・ベイビー」をやると、途中の歌詞 ――

  心臓ぉぉぉ~にぃ、指鉄っ砲ぉぉぉ~~♪

―― のパートで観客がクラッカーを鳴らすという恒例行事があり、山下達郎本人も演奏を一瞬中断させるという、ありがたくない(?)「お約束」が昭和の時代にはあったんですが、最近は……、ど~なんでしょうかねぇ~~ (^^;

もう、かなり長い間、山下達郎のライブステージには接していないサイケおやじとしては、時には説教ジジイと化しているらしい御大の寛容な姿勢が懐かしいとも思えますが、だからこそ、今回の騒動における自らの立ち位置を明確にした発言・態度は、なにやら理解出来る気も…… (^^;

しかし、だからと云って、サイケおやじは山下達郎の今回の発言を認める事は出来ないでしょう。

個人の性的嗜好は決して否定されるべきではありませんが、そこに「加害」という問題が発生するのであれば、やはり穏やかではありません。

日本の夏と云えば、山下達郎の歌と演奏は定番であり、さらに年末には「クリスマス・イブ」が流れるというのが、季節の風物詩ではありますが、サイケおやじは当分の間、山下達郎を聴く気にはなれません。

まあ、各々の道は、自らが歩んで行くということなんでしょうねぇ……。

願わくば、この「ボンバー」にハナからケツまでシビレさせられた、あの当時のサイケおやじの高揚感を再び、山下達郎には期待するところであります。

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帰ってまいりました

2023-07-16 19:46:48 | サイケおやじの日常

今回は、ちょいと仕事の本筋から離れた用件が発生しまして、帰国が遅れました <(_ _)>

さあ、明日から、心機一転!

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代理とはいえ…

2023-07-03 19:55:20 | サイケおやじの日常

急遽、ゴッサムシティに出張することになりました。

拙ブログ、本日の1枚は10日ほど休載させていただきます <(_ _)>

これが浮世というものか…… (^^;

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自室混乱…

2023-07-02 19:56:37 | サイケおやじの日常

本日は久々に自室の大掃除というか、ゴタゴタと滞留している様々なブツ、散らかった仕事関係の資料等々、加えて趣味の「お宝」を多数隠匿しておりますので、簡単には作業が進むはずもなく、片付けるべく取り出した物を吟味したりするもんですから、逆に自室は乱れ放題…… (^^;

それゆえに……、本日は、これにて失礼させていただきます <(_ _)>

今夜中に始末がつけられるかなぁ…… (^^;

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波止場にブルースは似合い過ぎるぜ

2023-07-01 19:33:48 | 歌謡曲

波止場のブルース / ソウルフル・ブラッズ (フィリップス / 日本ビクター)

我が国で一番、洋楽が浸透し、盛り上がっていたのはエレキ~GSブーム期、つまりは昭和40年代前半だったと思うサイケおやじにしてみれば、その当時に活動していたバンド&グループが様々な音楽ジャンルに根差した自分達のスタイルに拘ってのレコードデビューが出来たのは素晴らしい事であり、だからこそ、半世紀を過ぎた現在に至っても、再発見・再評価される音源が汲めど尽きせぬ泉の如く中古市場に流れているのでしょうか (^^♪

本日掲載のシングル盤もサイケおやじにとっては正に、そ~した1枚でして、実は例によって以前、某ネットオークションで纏め落札出来ていたレコードの山の中で初めて出会ったブツなんですが、まずは、このジャケ写に登場しているグループショットのメンバーの出で立ちがサイケ&ソウルフルな雰囲気に満ちているあたりは、なかなかアブナイ雰囲気も感じてしまうとはいえ、グループ名が「ソウルフル・ブラッズ」ですからねぇ~~、そこへ全ては収斂してしまうんじゃ~ないでしょうか (^^)

そして実際、作詞:阿久悠&作曲:高井達雄が提供の収録A面曲「波止場のブルース」は、タイトルイメージに偽り無しの和製R&Bであり、ソウル歌謡の味わい溢れるミディアムテンポの歌と演奏は、これぞっ!

発売された昭和44(1969)年のムードが横溢しているという感慨に咽んでしまいますよ、サイケおやじは (^^)

ちなみにソウルフル・ブラッズのメンバーはリーダーの金子赫(g) 以下、武田和軍(ts)、羽尾知也(tp)、栗原三行(p)、川本じろー(b)、高橋久(ds)、そしてヒデ・夕木(vo) とジャケットスリーブ裏に記載されておりますが、ここで聴かれる歌と演奏には女性コーラス隊が参加していますし、それも含めたサザンソウル風味を存分に滲ませる葵まさひこのアレンジもイイ仕事だと思います。

もちろん、サイケおやじは冒頭に述べたとおり、ソウルフル・ブラッズとは初邂逅ですから、どんなライブギグを披露していたかは想像するしかありませんが、当時の深夜営業のゴーゴー喫茶あたりでは、相当にイカシたハコバンだったんじゃ~ないでしょうか。

前述、ジャケットスリーブ裏に記載の解説では、グループ結成は、このレコード発売と同じ年だそうですが、メンバー各人は様々なキャリアを積み重ねたとありますから、洋楽流行のカバー演奏も上手かったと想像しております (^^)

ということで、個人的には昭和44(1969)年こそは、ある意味、日本の大衆音楽がピークにあった時期かもしれないと思えば、そこで数多登場していたGSのバンド&グループがムード歌謡やラウンジ系ジャズバンド、あるいはニューロック系のハコバン等々に転身していった流れも、その勢いがあればこそ、本日の主役たるソウルフル・ブラッズが本格的なソウル歌謡グループとしてデビュー出来たのも納得して、感謝です (^^♪

よしっ! 彼らのレコード、もっと探索するぞぉぉぉ~~!

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