OLD WAVE

サイケおやじの生活と音楽

こんな年寄りに…

2023-09-20 17:26:03 | サイケおやじの日常

無理難題を持ち込まれ、思案の首が曲がりっぱなし…… (>_<)

今夜は各方面に頭を下げるしか無さそうです。

本日の1枚は休載させていただきますが、明日は、すっきりしていたいものです。

 

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ハードロックに吼えろ!

2023-09-19 17:44:01 | 日本のロック

ボリューム・オン / バウワウ (ビクター)

ということで、本日は昨日の流れから、我が国のハードロック界を牽引した BOW WOW = バウワウです (^^)

しかし、それは現在に至っての成功・評価であり、昭和51(1976)年の公式レコードデビュー当時、また以降の活動期間においても、なかなか各方面からの賛否両論が絶えないバンドだったという印象が、サイケおやじには確かにあります。

それでも、サイケおやじは決してバウワウが嫌いではなく、むしろ最初っから驚嘆させられましたし、レコードだって、それなりに所有しているのは何よりもの証明とお断りしたところで、本日掲載したのは、件のバウワウが昭和51(1976)年に出したデビュー曲「ボリューム・オン」をA面に入れたシングル盤なんですが、実はバウワウは、それ以前から既にマスコミでは様々に取り上げられていたバンドで、メンバーは山本恭司(vo,g)、斉藤光浩(vo,g)、佐野賢二(b)、新美俊宏(ds) という4人組ながら、英米のバンドに負けない本格的なハードロックを演じるという煽り(?)と共に、ルックスもイケてる!?

――  みたいな報道からして、少なくとも当時の日本の音楽ファンは半信半疑……。

ところがバウワウが凄かったのは、大型トレーラートラックを改造した移動ステージを使い、各地でデモ演奏を敢行し、また積極的なテレビ出演も同時並行的にあった事から、実力派アイドルグループという二律背反的な存在感を示していた事です。

実際、これは良く知られている事ですが、メンバーの斉藤光浩は元 DO. T. DOLL = ドゥー・T・ドールのギタリストというアイドル性が失せておらず、バンド結成に至る経緯にしても、所属事務所が先にレコード契約を前提にしてのアイドルロックのグループを企図していたというのですから、そんなこんなの裏事情がデビュー前後から業界経由(?)で我が国のロックファンに流されていたのは、これ如何にっ!?

しかし、そんなマイナス事情をブッ飛ばしたのが、山本恭司の本格的ロックフィーリング溢れるギターワークであり、同時にバンドとしての纏まりの良さは特筆すべきだったのが、前述したデモ演奏に最初に接した瞬間のサイケおやじの偽りの無い衝撃的感想でありましたっ!

さて、そこでデビュー曲「ボリューム・オン」は作詞:吉田健美&作編曲:山本恭司とクレジットされた、極言すればディープ・パープルっぽい日本語歌詞のハードロックで、重心の低いヘヴィなノリと疾走感の強いキメのパートを組み合わせ、加えてプログレっぽいスローなコーラスも入れ込むという、ちょいと複雑な曲構成ながら、決してダレる事の無い仕上がりはニクイばかり (^^)

全く4分に満たないトラックに、これほど密度の高いロックを詰め込んだ手際は、とても当時二十歳前後だったメンバーの演奏とは信じ難いものがありましたですねぇ~~♪

以降、バウワウは最初のアルバム「吼えろ!BOWWOW」を同時期に発売し、確実にファンを増やしていった事は説明不要と思いますが、サイケおやじがバウワウを気に入っているのは、既に述べたとおりのディープ・パープルっぽさに加えて、不思議と絶妙の歌謡曲風味があるところなんですよ (^^)

まあ……、そんなのは勘違いの戯言だと、お叱りは覚悟してはおりますが、件のLP「吼えろ!BOWWOW」を最初に聴いた時から、それはサイケおやじの心に刻まれた印象であり、なんとっ!

昭和53(1978)年末には全曲日本語の歌詞で、思いっきり歌謡ロックを演じたアルバム「GUARANTEE」を出しているのは、そんなこんなのサイケおやじの想いが通じたのでしょうか、個人的には傑作と断言したいほどなんですが……。

世間の耳目は厳しく、これがエアロスミスの前座でメインアクトの顔色を失わせた実力派のバウワウかっ!?

なぁ~んていう、誹謗中傷(?)は正直、悲しかったですねぇ……。

それでも、バウワウは確実に前進を続け、海外のロックフェスにも参加したり、英国ツアーもやっていたという実績は不滅でしょう。

つまり、堂々とロックの本場でも受け入れられていたのが、バウワウという和製ハードロックのバンドでありました。

冒頭で述べたとおり、確かにバウワウは賛否両論の渦中にあった時期もあり、昭和58(1983)年晩秋には解散してしまったとはいえ、その後の再結成やオリジナルメンバー各々のソロ活動等々も含めて、現在でも存在感は消える事がありません。

その意味で、少しでもバウワウに興味を抱かれた皆様には、本日ご紹介のシングル曲「ボリューム・オン」を含む最初のLP「吼えろ!BOWWOW」から鑑賞されん事を切に願うばかりです <(_ _)>

いゃ~~、日本のロックも素晴らしいですねぇ~~♪

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昭和40年代後半にも売れるロックが企図されていた

2023-09-18 16:16:25 | 日本のロック

涙のシーズン / DO. T. DOLL (東京レコード / ビクター)

熱狂的だったGSブームが去って後の我が国芸能界において、若者向けの音楽と云えばアングラ&歌謡フォークが主流となり、所謂ロックバンドなんてのは深夜営業のゴーゴー喫茶かディスコ以前のナイトクラブみたいな場所でしか大っぴら(?)なステージギグが無かった頃、つまりは昭和40年代中頃にロックで飯を食うなんてのは、真っ当に生活出来ない代名詞でありました。

しかし、それでも業界の中には、フォークに負けじと「売れる」ロックバンドを目指す動きが確かにあり、サディスティック・ミカ・バンドやキャロルは、それなりにメジャーに名を売る事に成功し、ダウン・タウン・ブギウギ・バンドは堂々と大衆的なシングルヒットを飛ばし、また外道四人囃子、そしてクリエイション等々、決して表舞台には登場せずとも、大きな支持を得ていたグループが確かにあった中の昭和49(1974)年5月、本日掲載のシングル盤で公式デビューした DO. T. DOLL = ドゥー・T・ドールは、チャコとヘルス・エンジェルと同様に最初っから極めてアイドル指向のバンドとして、その頃の人気テレビ番組「ぎんざ NOW(TBS)」にレギュラー出演するほどの期待を集めていた様に記憶しています。

メンバーは斉藤光浩(vo,g)、佐々木章宏(vo,g)、新川宣孝(vo,b)、渡辺登美雄(vo,ds) という4人組で、確か当時は平均年齢が 16~17 歳だったところから、バンド名は「童貞ドール」とかっ!?

う~ん、そりゃ~~、ルックス優先主義みたいなメンバー構成ではありますが、それはそれとして、とにかくデビュー曲となった「涙のシーズン」は作詞:安井かずみ&作曲:かまやつひろし、そして編曲:柳田ヒロから提供の実にキャッチーなバブルガム風味のロックンロール歌謡曲であり、とにかく「イェェ~~ェ~」というキメの掛け声が如何にも狙いどおりでありましょうか、レコーディングには女性コーラスやピアノも参加していますし、おそらくは演奏そのものがセッションプレイヤーによるスタジオの仕事である可能性が極めて高いとはいえ、そのシンプルでツボの外し様も無い仕上がりは、サイケおやじがテレビで接した彼等の演奏にはジャストミートのプロデュースと思うばかり!

そ~ですよ、実際、ドゥー・T・ドールは忽ち中高生のファンを掴んでいたはずです。

ところが……、これは拙ブログでも度々書いていることではありますが、ある幸運から、サイケおやじが同年6月から渡米出来た事で、9月までの日本の状況から離れてしまった所為で、帰国した時には、件のドゥー・T・ドールは完全に表舞台から姿を消しており……。

一説によれば、メンバーチェンジ等々のゴタゴタから解散したという噂も耳に入ってみれば、如何にも勿体ない流れでありました……。

そして、もちろん、掲載のシングル盤にしても、そんなこんなの経緯から中古ゲットしたブツであり、他にドゥー・T・ドールの音源が残されているかは不明なれど、実はメンバーだった斉藤光浩(vo,g) がグループ解散後に、あの和製ハードロックバンドとしてブレイクした BOWWOW = バウワウの結成に参加していたという驚愕もありましたですねぇ~~♪

ちなみに、そのバウワウにしても、当初の企画では「売れる」ロックバンドを目指して集められたメンバーの集合体だったという裏事情(?)が知られていますから、さもありなん!?

う~ん、「プロ」である以上、やっぱり「売れる」事が第一義であり、それは決して恥ずかしい事ではありませんよね (^^)

ということで、こ~ゆ~アイドルロックは世界中に存在する芸能の本質的ジャンルですから、それが例え「一見、ロックバンドの如し」であったとしても、好きなものを素直に好きと言えるのが、無理をしない幸せじゃ~ないでしょうか。

それこそが、もしかしたら「音楽」、「音」の「楽しみ」かもしれないと思っているのでした。

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これは歌いたくなります

2023-09-17 16:59:31 | 歌謡曲

長崎慕情 / 渚ゆう子 (東芝)

渚ゆう子と云えば、ブレイクの端緒となった「京都の恋」、そして続け放った「京都慕情」のヒットにより、正に「ベンチャーズ歌謡の女王」というイメージが今日では強いと思われがちですが、しかし彼女が残したシングル盤A面扱いの「ベンチャーズ歌謡」は、本日ご紹介の「長崎慕情」を含めての3曲だけというのが、渚ゆう子の全盛期における実相となるでしょうか。

で、件の「長崎慕情」は昭和46(1971)年12月の発売された、これが哀愁のメロディが強い印象を残す「ご当地ソング」であり、その原曲はジェリー・マギー(g)、ドン・ウィルソン(g)、ジョン・ダリル(key)、ボブ・ボーグル(b)、メル・テイラー(ds) という顔ぶれだった時期のベンチャーズが共作名義の「Nagasaki Memories」であり、ベンチャーズ自らも「長崎慕情」という邦題を附して同年11月、つまりは渚ゆう子よりも少しばかり早く、シングル発売をしていたんですが、それはそれとして、この渚ゆう子のボーカルバージョンは作詞:林春生&編曲:川口真による、ミディムスローで如何にも我が国の歌謡曲という味わいが見事に表出した仕上がりなんですねぇ~~♪

もちろん、それは渚ゆう子ならではの憂いを滲ませた節回しがあればこそっ!?!

実は本家ベンチャーズのインストバージョンはジェリー・マギーが十八番の「Classical Gas」っぽいギターワークで弾くアンプラグドなアレンジですから、殊更シングル発売したレコードに収録のトラックにおいては、他のメンバーの存在感が希薄というか……。

このあたりは実際のステージギグにおいても、ジェリー・マギーがフィンガーピッキングでアコースティックギターを弾くというショウケースの中の1曲に入れられているほどですから、好き嫌いはあるにせよ、人気名曲に違いありません。

そして、この「長崎慕情」は、なかなか歌ってみたくなる魅力が確かにあるんですねぇ~~ (^^)

告白すれば本日、ど~にかやれた高齢者バンドのミニライブで、最初はインストで演じるはずだった「長崎慕情」がジェリー・マギー風のギターが難し過ぎるという事により、普通のエレキインストにアレンジをやり直してみたものの、結局は味わいが出せず、ボーカルバージョンに変更してみれば、それなりに纏まったという次第です (^^;

うむ、やっぱり「ベンチャーズ歌謡」は琴線に触れますねぇ~~♪

ということで、現在入れてもらっている高齢者バンドの相方ギタリスト氏は、若い頃にフォーク等々をやっていたので、フィンガーピッキングが本当に上手く、またタイム感も素晴らしいので、コテコテのエレキ派というサイケおやじは全く頭が上がらないというテイタラク…… (^^;

もちろん、刺激を受けてはいるんですが今更……、フィンガーピッキングを練習したところで、決して上達はしないはずという自覚&居直りが先に立つもんですから、ひとつ覚えの「エレキのバカ大将」をやり続けるしかありません (^^;

そんな本音で、本日は失礼させていただきます <(_ _)>

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明日のために

2023-09-16 16:11:21 | サイケおやじの日常

とにかくも高齢者バンドのミニライブが予定されているので、本日は……、じっくりと練習しております。

……、しかし、それでも納得出来る纏まりが作り出せず、メンバー全員のテンションが上がりません (^^;

疲れて集中力が薄くなっているので、これから早めの晩飯にして、今夜は頑張りますっ!

ということで、本日の1枚は休載ご理解くださいませ <(_ _)>

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これがチエミのシティ・ポップか?

2023-09-15 16:19:47 | 歌謡曲

夜ふかし気分 c/w 悪いくせだね / 江利チエミ (キングレコード)

所謂「夜の酒場の歌」には「ド演歌」と「ムード歌謡」という、凡そ二通りの分類があるとすれば、後者にはスマートなメロディラインとジャズ&ソフトロックなオシャレ系アレンジが常に付き添い、今日で云うところの「シティ・ポップ」の先駆けとも思える名曲が幾つも残されている中にあって、例えば昭和53(1978)年に江利チエミが出した本日掲載のシングル盤A面曲「夜ふかし気分」は、エバーグリーンな傑作じゃ~ないでしょうか (^^)

それは作詞:阿久悠&作曲:川口真、そして編曲:馬飼野俊一が狙いどおりとも思える都会派演歌であり、ミディアムテンポで抑えた情念を節回す江利チエミの歌唱表現が、せつない酒に紛らす歌詞の世界にはジャストミート ♪♪~♪

我知らず、グッと魅了されてしまうんですねぇ~~♪

このあたりは、やっぱり様々な洋楽ジャンルを歌っている江利チエミならではのセンスでありましょうか、だからこそ、同じ制作スタッフが提供のB面曲「悪いくせだね」が、アッと驚かされるファンキーな歌謡曲なんですから、たまりません (^^)

なにしろイントロから重心の低いビートが設定され、ミディアムテンポでグルーヴするリズム隊、ニューソウルな印象も滲み出すストリングスアレンジ、そして程好いエグ味と芝居っ気を表現していく江利チエミの歌唱力は流石ですし、だからこそ、曲終りでのアドリブスキャットの短さが悔しいばかりの快感でありますよ (^^♪

ということで、それにしても、このジャケ写ポートレートの「らしくない」雰囲気は、これ如何にっ!?

まあ……、このあたりは新機軸を狙ったと言われれば、それはそのとおりかもしれませんし、殊更B面曲「悪いくせだね」にはジャストミートしてはおりますが…… (^^;

それでもサイケおやじにとっては、なかなか愛着の持てるシングル盤であります。

あぁ……、江利チエミが天国へ召されてしまった今、門松みゆきが、この「夜ふかし気分」を歌ってくれたらなぁ~~♪

そんな希望も抱いているのでした。

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PC不調…

2023-09-14 16:57:34 | サイケおやじの日常

1時間前ほどから、急にPCが不機嫌になりました (>_<)

何かしらの「更新」が入ったんでしょうか?

矢鱈に電源落ちして、再起動ばっかりなんで、本日の1枚は休載、ご理解くださいませ<(_ _)>

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ソウルフル演歌の高田恭子

2023-09-13 17:16:56 | 歌謡曲

河を野菊が / 高田恭子 (キングレコード)

歌謡曲と黒人大衆音楽の相性の良さは、例えば歌謡曲の「コブシ」と黒人ゴスペル由来の「メリマス」との共通点、そしてリズムやビートに付随するシンコペーションの汎用性等々、なかなか深く、それでいて分かり易い特徴がありますから、殊更演歌にR&Bやソウルミュージックの味わいが添加されれば、それは魅力溢れて当然という、そんな個人的探究の証左のひとつが、本日掲載した高田恭子のシングル盤A面曲「河に野菊が」と思っています。

それは作詞:橋本淳&作編曲:筒美京平という、これが世に出た昭和45(1970)年当時は正に黄金のヒットメーカーコンビですから、特に筒美京平がバックボーンにしていたであろう、黒人ソウルミュージックの美味しい部分をキモにしたメロディ展開と英国産サザンソウルというか、そんな妙に人懐っこいアレンジが附されてみれば、高田恭子が持ち前の芯の強い声質と上手い節回しで、ライトタッチのコブシを活かしつつ歌っている歌謡世界は、唯一無二のソウル演歌じゃ~ないでしょうか (^^♪

う~ん、なんだか自分でも「まわりくどい」説明文になってしまいましたが、実際に聴いていただければ、このキャッチーな仕上がりは必ずや、強く耳に残ると思います。

このあたりは、いしだあゆみ、あるいは平山三紀でもイケたという気がしているのは、まあ……、偽りの無い気持ではありますが、やっぱり、ここは高田恭子でしょう!

ということで、これまでも拙ブログでは度々述べておりますが、何を歌っても上手い高田恭子の現在までの過小評価は、如何にも納得していないのが、サイケおやじの本心であります。

CD復刻も明らかに物足りなく、願わくはコンプリートな音源集成を祈りつつ、本日のご紹介とさせていただきました。

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ジャケ買いのうちあけばなし

2023-09-12 17:51:00 | 歌謡曲

うちあけばなし / 九重佑三子 (東芝)

ボーイッシュイメージの九重佑三子が好きだっ!

―― というサイケおやじの好みを確定させたのが、昭和45(1970)年4月に発売された本日掲載のシングル盤のジャケ写でありました (^^♪

とは言いつつも、告白すれば、これは完全に後追いゲットの1枚でして、前々から心に抱いていた彼女への妄想が二次元的実像としてサイケおやじの前に現れたのは、当然ながら中古屋の店内であり、そのまんまに「お買い上げ」は、あらためて述べるまでもありません (^^;

ところが……、帰宅して実際に針を落として流れて来たA面曲「うちあけばなし」は、ジャケ写イメージとは幾分すれ違った感じのポップス演歌で、作詞:牧エミコ&作曲:今井九が書き上げた楽曲本篇は後期GS歌謡っぽいアレンジでもイケるんじゃ~ないかと思うほどの泣きメロ優先主義の湿っぽい歌謡曲でありながら、川口真の施したアレンジが、男性コーラスとの掛け合いで進行するという狙いなんですから、これは九重佑三子のムード歌謡路線が企図されていたんでしょうか……?

それでも楽曲イメージは小川知子の諸作にも通じるキャッチーさがありますし、ソツの無い九重佑三子の歌唱が、それはそれで成功作でありましょう。

しかし、個人的には、ど~しても自分好みのジャケ写イメージから遊離した歌と演奏が収められたレコードという結果から、この1枚は自室の壁に鎮座させていたばかり……。

そして、ど~ゆ~わけか、本日は中身が気になって鳴らしてみたものの、鑑賞後の印象に変化が無く……、再び壁へ逆戻りという次第ではありますが、皆様には、ぜひとも、このジャケ写に登場している九重佑三子をご覧いただきたく、ご紹介の運びとなりました (^^)

ということで、人の好みは、それこそ十人十色ですから、素敵なジャケットスリーブが当たり前に附いている日本盤アナログシングルの魅力は、それゆえに失せる事が無いわけですねぇ~~♪

ジャケ買い、万歳っ!

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何時聴いても、ベンチャーズ歌謡は素敵

2023-09-11 17:25:30 | 歌謡曲

恋の湖 / 桐山和子 (Liberty / 東芝)

我が国独特のヒット路線である「ベンチャーズ歌謡」と云えば、それを歌っていたのは奥村チヨ渚ゆう子は絶対的に有名ではありますが、他にも大勢の「ベンチャーズ歌謡シンガー」が登場していた中にあって、決して忘れてはならないのが本日の主役たる桐山和子じゃ~ないでしょうか (^^)

なにしろ、昭和46(1971)年9月のデビュー曲「霧のめぐり逢い」からして、ベンチャーズが作曲の「Misty Night」に日本語の歌詞を附したという、正に堂々の「ベンチャーズ歌謡」であり、続いて2作目としたのが、これまたベンチャーズが1971年に発表した「Squaw Man」を原曲とした本日掲載のシングル盤A面曲「恋の湖」ですからねぇ~~♪

また、些かネタバレになりますが翌年には、やはりベンチャーズのオリジナル曲「Stormy Night」を原曲にした「雨降る雨降る港町」を3枚目のシングル盤A面曲として出している流れには、ビンビンにシビレさせられるばかり (^^)

その中から、今回は特に「恋の湖」を選んだのは、まあ……、サイケおやじの気分でしかありませんが、とにかく作曲はジェリー・マギー(g)、ドン・ウィルソン(g)、ジョン・ダリル(key)、ボブ・ボーグル(b)、メル・テイラー(ds) という顔ぶれだった時期のベンチャーズ、そして作詞:多木比佐夫&編曲:川口真という制作クレジットがありますから、そのヒット性感度の高さは間違い無いはずだったんですが……、必ずしも売れたとは言い難い結果は、これ如何に???

なにしろミディアムテンポで哀愁が滲むメロディラインは、それこそ日本人の琴線に触れる展開であり、しかもテンポアップするサビがキメになっているんですから、なかなかニクイ演出(?)じゃ~ないでしょうか (^^)

所々で恣意的に入れられる東洋趣味のオカズや腰の据わったリズムアレンジも川口真のイイ仕事だと思いますし、なによりも桐山和子の歌いっぷりが本当に素晴らしく、この歌唱力にして、この名曲という仕上がりが、何故に大ヒットしなかったのか……?

正直、ちょいとばかり、レコード化されている音源の構成に幾分の物足りなさがあるのは事実かもしれませんが、桐山和子の歌手としての実力は、しっかりと楽しめますし、なによりも「ベンチャーズ歌謡」ならではの醍醐味がっ!?!

ちなみに彼女は松竹歌劇団=SKD出身というプロフィールが、ジャケットスリーブ裏の解説に短く掲載されていますが、一説によれば、彼女には「桐山和子」と名乗る以前に別名義で出していた歌謡曲のレコードが存在するそうで、そのあたりは現在探索中であります。

ということで、あれやこれやと最近はベンチャーズ関連のレコードを聴く楽しみが再燃しております (^^)

現在はオリジナルメンバーが消えてしまったとはいえ、来年はジャパンツアーのライブに行きたいなぁ~~♪

また、「ベンチャーズ歌謡」だけの企画ライブも望んでいるのでした (^^)

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