グランパスがさっき、2位のFC東京を負かした。1対ゼロだった。勝ち点22で今週は2位が確定。現在1位の浦和が今日は千葉に勝って23、2位のFC東京が20のまま、4位の鹿島は明日だけど、勝っても21だから。
今日のゲームは壮絶だった! 中央でプレスの掛け合いで、攻守交代がめまぐるしいこと。その中で右サイドバックに入ったバヤリッツァと右サイドMFの小川が組んで、右側が攻め勝っていた。左MFのマギヌンも小川と入れ替わることがあって、3人で右から攻めていた。あーいう場合、敵は疲れてくる。攻守切り替え時の走行距離が長くなるからだ。
前半に杉本が1点取って、後半開始からその25分近くまで東京は猛烈に攻めたけど、結局体力が続かずというところ。また、名古屋の守備の当たりが厳しかったのも勝因の一つだろう。
杉本の得点は縦パス気味の「アーリークロス」に応じたもの。これについては4月29日のグランパス関連拙稿のコメントにこう紹介しているが、まさにこの通りの得点だった。左後からアーリークロスを入れたことまでが、ここに書いた通りだった。
【 クロスとは十字架の意味にもなるのだが、「横切るもの」のことである。サッカーでは、点取りの一つの手段として、敵ゴール横遠くからフィールド半分を「横切る」ようなパスをゴール前へ入れるやり方がある。このパスを、クロスと言う。
アーリーとは、この場合「時間的に早い」こと。つまり、クロスを相手ゴールの横へ行くずっと手前の段階で斜め横へと入れるものだ。縦に敵ゴール前に出すパスは「縦パス」と言うが、これに近いようなクロスから、文字通りの真横のクロスまであるということである。
ちなみに、真横よりももっとボールを持ち込んで相手のバックライン近くから、敵ゴール前方へ「後に戻すように」送るパスは「マイナスのパス」と言うが、これもクロスの一種であるはずだ。
さて、このアーリークロスにはこんな点取り法がある。
敵ゴールかなり前方の、ゴール正面ないしは味方から向かって右側に、2人の敵最後尾DF(ディフェンダー、守備役。この2人を今仮に左からA、Bと呼ぼう)に向かって左右から挟まれるように、足の速い味方FW(ホワード、攻撃役。Cと呼ぶ)がいるとする。そして今、味方左サイド後方にいる味方選手(Dと呼ぶ)がボールを持っているとする。
さて、DがこのボールをAの左横から前方に大きく送って、足の速いCが真っ先にこれに追いつくならば、立派な得点チャンスができるだろう。こんなのが典型的なアーリークロスの使い時だ。Cも当然それを意識して準備し、C,Dが呼吸を合わせて行わねばならない。
反面もちろん、A.Bも当然これを意識して警戒している。この警戒を打ち破るアーリークロスは、Cの脚が超速いほど効果的で、得点に直結するものとなるということだ。杉本恵太にうってつけの作戦なのである。】
今日のゲームは壮絶だった! 中央でプレスの掛け合いで、攻守交代がめまぐるしいこと。その中で右サイドバックに入ったバヤリッツァと右サイドMFの小川が組んで、右側が攻め勝っていた。左MFのマギヌンも小川と入れ替わることがあって、3人で右から攻めていた。あーいう場合、敵は疲れてくる。攻守切り替え時の走行距離が長くなるからだ。
前半に杉本が1点取って、後半開始からその25分近くまで東京は猛烈に攻めたけど、結局体力が続かずというところ。また、名古屋の守備の当たりが厳しかったのも勝因の一つだろう。
杉本の得点は縦パス気味の「アーリークロス」に応じたもの。これについては4月29日のグランパス関連拙稿のコメントにこう紹介しているが、まさにこの通りの得点だった。左後からアーリークロスを入れたことまでが、ここに書いた通りだった。
【 クロスとは十字架の意味にもなるのだが、「横切るもの」のことである。サッカーでは、点取りの一つの手段として、敵ゴール横遠くからフィールド半分を「横切る」ようなパスをゴール前へ入れるやり方がある。このパスを、クロスと言う。
アーリーとは、この場合「時間的に早い」こと。つまり、クロスを相手ゴールの横へ行くずっと手前の段階で斜め横へと入れるものだ。縦に敵ゴール前に出すパスは「縦パス」と言うが、これに近いようなクロスから、文字通りの真横のクロスまであるということである。
ちなみに、真横よりももっとボールを持ち込んで相手のバックライン近くから、敵ゴール前方へ「後に戻すように」送るパスは「マイナスのパス」と言うが、これもクロスの一種であるはずだ。
さて、このアーリークロスにはこんな点取り法がある。
敵ゴールかなり前方の、ゴール正面ないしは味方から向かって右側に、2人の敵最後尾DF(ディフェンダー、守備役。この2人を今仮に左からA、Bと呼ぼう)に向かって左右から挟まれるように、足の速い味方FW(ホワード、攻撃役。Cと呼ぶ)がいるとする。そして今、味方左サイド後方にいる味方選手(Dと呼ぶ)がボールを持っているとする。
さて、DがこのボールをAの左横から前方に大きく送って、足の速いCが真っ先にこれに追いつくならば、立派な得点チャンスができるだろう。こんなのが典型的なアーリークロスの使い時だ。Cも当然それを意識して準備し、C,Dが呼吸を合わせて行わねばならない。
反面もちろん、A.Bも当然これを意識して警戒している。この警戒を打ち破るアーリークロスは、Cの脚が超速いほど効果的で、得点に直結するものとなるということだ。杉本恵太にうってつけの作戦なのである。】