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憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

愛知の軍事施設は           まもる

2008年05月31日 23時47分51秒 | Weblog
★東海放送人九条の会HPの「ものみやぐら」愛読させてもらっているのですが、佐藤隆三さんが愛知憲法会議の学習会での平和委員会矢野事務局長の講演を詳しく報告していました。
 テーマは「愛知の驚くべき軍事状況について」です。
 平和運動の端くれにいても「愛知の軍事」についてはほとんど知りませんでした。大変に参考になりましたので転載させてもらいました。
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*******  最初に、読売新聞の世論調査で憲法9条を守れという声が6割を超えたという話しがあり、また、「我自衛隊を愛す、ゆえに憲法9条まもる」や「自衛隊の国際貢献は憲法9条で」という本の広告が、自衛隊の機関誌「朝雲」に載るようになったと指摘。自衛隊のなかにも憲法9条を守れという声が拡がる土壌があり、いま、私たちが手を繋ぐ人たちの条件が大きく拡がっていると述べました。
特にはっとしたのは、憲法9条が改悪されて一番犠牲になるのは、市民であり、自衛隊員であるという指摘でした。

では、矢野さんの講義を出来るだけ詳しく報告します。

★「高蔵寺弾薬庫にはクラスター爆弾が」

はじめは愛知県の軍事基地についての説明です。
小牧基地は全国で唯ひとつ、C130という輸送機が置かれている基地で、輸送部隊の中心になっています。それに附属する高蔵寺弾薬庫。ここには、1つの爆弾から200個の子爆弾を破裂させるクラスター爆弾を保管しています。クラスター爆弾はその被害がほとんど一般住民であることと、不発弾で子どもが殺傷される事件が多発しているのが特徴です。
名古屋市守山区には陸上自衛隊の第10師団司令部があります。
陸上自衛隊の基地はほかに、春日井、豊川に駐屯地があります。それと基地ではありませんが、名古屋港、衣浦港、蒲郡港にも、海上自衛隊の軍艦、米軍の艦船が次つぎと入港してきている実態があります。
また、渥美半島の大山という300メートルの小山にもヘリ訓練施設をいま作ろうとしています。
これらの基地がどんな役割を果たしているのか1つずつ見ていくことにしましょう。

★「イラク戦争に直結する小牧基地」

航空自衛隊小牧基地。県営名古屋空港と隣接していますが、ここでは自衛隊の訓練、三菱など軍需産業による戦闘機等の点検などが随時行われております。
小牧基地の全国的な位置づけとしては、輸送部隊が配備され、中枢的な兵站基地としての役割があります。戦闘機などはありませんが、米軍の支援拠点基地としてはC130が全国で唯一置かれている基地であり、特筆すべき役割を果たしています。
C130は、トルコの空軍基地を通じてバグダッドやモスルの米軍基地に武器弾薬を輸送しています。
2004年3月13日から今年の3月13日まで、イラクへの往復は676回を数えています。輸送した物資の総重量は591トン、延べ2900人余りを輸送しています。いまや「タクシー」というあだ名が付いているほどです。
輸送回数の86%、輸送重量の93%が多国籍軍の物資の輸送にあてられています。その多国籍軍のほとんどが米軍であることは実態として明らかになっています。
小牧基地の基地機能が海外派兵型につぎつぎと強化されてきています。まず、空中給油・輸送機KC767Jの配備です。これは、戦闘機に空で給油する「空飛ぶガソリンスタンド」で、2月と3月につづけて2機配備されました。C130という輸送機にも空中給油機能と給油を受給する機能が付加されました。スクリーンにはC130からヘリコプターへ給油しているところが映しだされていました。
KC767というのは最新鋭の空中給油輸送機で、これまでの給油機にくらべ給油にかかる時間が非常に短縮されたと言われています。
KC767は大量の航空燃料を積み込みます。その量は、11万リットル、大型タンクローリー5台分に相当します。KC767が墜落したら、県内の消防能力を最大限発揮しても消火・救助は難しいといわれています。
また、飛行航続距離も非常に伸びています。C130は5トンの荷物を積んだときに、4000キロの飛行ができますが、KC767は30トンの荷物を積んで7400キロの航続が可能です。荷物を積まなければ南アフリカ共和国まで飛行することが出来ると言われています。なぜこのようなものが専守防衛の日本に必要なのでしょうか。
イラク開戦時の03年3月から4月にかけて一番使われた航空機は戦闘機でした。2万228機使われました。その次に使われたのが空中給油機で9064機使われています。(雑誌軍事研究による)
戦闘機というのは燃料が満タンでは飛び立てない航空機だと言われています。なぜかと言うと、満タンで飛び立つと滑車が折れ曲がってしまう。だから、いつも燃料を半分ぐらい入れて飛び立ち、空中で給油する必要があるのです。
ところで、基地機能強化に不安を覚える地元自治体、春日井市や小牧市、豊山町では、米軍機の名古屋空港使用には反対を表明したものの、空中給油機については配備を許容するという態度をとっています。愛知県も地元自治体を尊重するということで、空中給油機を黙認しています。

小牧基地の新しい部隊として、航空機動衛生隊が防衛省直轄部隊として新設されました。戦場における戦傷者救助を目的としています。航空機のなかで、集中治療が可能なように、必要な各種高度医療器材がユニットとして搭載されます。C130では2ユニット搭載可能です。
また、名古屋空港の管制塔が2009年度末をめどに小牧基地内に移転するという報道もなされています。管制塔の移転で名古屋空港が「自衛隊空港化」する懸念も生まれています。

※次回は、守山の陸上自衛隊などについてです。
写真は自衛隊の見学会に展示されたクラスター爆弾の模擬弾


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夏 淑琴さん 東京高裁でも勝訴  へそ曲がり

2008年05月31日 21時51分11秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 夏 淑琴さん東京高裁でも勝訴(週刊金曜日 5/30)

 南京大虐殺の被害者・夏 淑琴さん(79歳)が書籍『「南京虐殺」の徹底検証』の中でニセ被害者扱いされたのは不当として、著者の東中野修道氏(亜細亜大学教授)と出版社の展転社を提訴していた事件で、東京高裁(柳田幸三裁判長)は21日、原告・被告双方の控訴を棄却した。
 夏さんは1,500万円の損害賠償などを求めており、東京地裁は昨年11月2日、名誉棄損と名誉感情侵害を認め、翻訳版も含めて計400万円(弁護士費用含む)の支払いを被告らに命じていた。
 1937年12月、南京城内の夏さん宅に旧日本軍が押し入り、家族9人のうち7人が殺害され、当時8歳だった夏さんも重傷を負った。母と2人の姉は輪かんされたうえの殺害だった。夏さんは80年代以降、この被害・目撃体験を証言するようになった。
 高裁審理で、被告らは新たな主張をし始めた。①夏さんの家族の遺体をマギー牧師が撮影したとされる16ミリフィルムがあるが、日本軍入城前に撮影されたもので捏造だ、②マギー牧師によるフィルム解説文もあるが、同氏による創作文だ、③夏さん一家は中国軍に殺害された。
 しかし高裁判決は、被告・東中野氏による一審陳述書で「フィルム解説文は、マギー牧師の創作話(中略)などとは全く述べていなかった」とし、被告らの主張を切り捨てた。
 原告側の渡辺春己弁護士は「東中野氏は書籍の中で、マギーフィルムとその解説文を前提にして、それを都合よく解釈(誤訳)することで、夏さんをニセ被害者扱いにした。一審でもその流れに沿って主張していた。控訴審での主張は、苦し紛れのねつ造としか思えない」と批判した。
 夏さんは、「とても嬉しいです」「東中野氏本人に会い、私のことをなぜ偽の承認と言ったのか、それを聞きたい」などとコメントを発表した。
 南京大虐殺否定派のウソにまみれた醜悪が、ますます露わになってきたようだ。
コメント (1)
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ここまでのグランパス(10)各選手の見所①  文科系

2008年05月31日 13時31分52秒 | スポーツ
最近のグランパスだけを書いて、10回まで来てしまった。今回からは一つの区切りとして、各選手の見所などを紹介してみよう。選手それぞれのチーム内での役割、特長を見ていくことになる。これは、今まで書いてきたことを各選手の役割という視点から整理し、補足すると言えるものだ。

紹介順であるが、守備から行こうと思う。今まで見てきた例えば「ボール奪取数リーグ1位」が示すように、今のグランパスはまず「守備から入っていくチーム」なのだから。ただこの守備も、「全員守備・全員攻撃」の一環なのだがと急いでおことわりしなければならないが。

なお以下の実績、順位などの数字は断りのない限りすべて、今期の現在13節までのものである。

まず、左DF阿部翔平

フェルホーセン前監督がその才能を激賞した、「影の逸材」である。でも、彼の次の数字を知れば、誰でもがあっと驚くような選手なのである。地味だから、こんな数字を持った選手だと誰が認識しているだろうか。
「Jリーグ全選手のなかで、パス数第2位」! 
ちなみに1位は川崎の中村憲剛、3位は遠藤保仁、4位は躍進大宮を支えるゲーム・キャプテン小林慶行である。6位のトゥーリオ以降も、山瀬功治、中沢祐二と、そうそうたるメンバーが続くのである。ベストテンでは、阿部が最も無名の選手となるだろう。
彼のこのパス数の多さは、チーム内の彼固有の役割と結びついている。

第1は、敵から奪ったボールが誰よりも阿部を経由して前線に渡されるということである。しかも、再三述べてきたとおり、グランパスの敵ボール奪取数はリーグ1位。必然的に彼のパス数は増えることになる。この点についての詳論は、第7回目をご参照いただきたい。ボール奪取数、やり方、阿部のパス相手などは、そこで詳しく述べた積もりだ。
長短の正確なパスを配球できるという才能の持ち主なのである。それ以上に、「今どこへどのようなパスを出したら良いか」という組織的判断力に優れているということなのである。つまり、組織の大局を見る目があるというところか。

第2に、右サイドの竹内と同様に左サイドをどんどん駆け上がっていき、左MFマギヌンをも追い越して、どんどんクロスも上げるということも得意技なのである。彼のクロス数も、第6節まではリーグベストテン9位に入っていた。以降は右で数的優位を作って崩す右サイド攻撃のスタイルが増えたので、リーグベストテンの座を右MF小川に譲っている。なおクロス数では竹内が最多であって、リーグ4位に入っている。
阿部のクロス、この役割は今後さらに急激に高まると思う。「グランパスの得点は、ヨンセンのポストと、右サイドの崩しから」と知れ渡って、今後右サイドが潰される可能性大だからである。難しいサイドチェンジがひんぱんに取り入れられることになれば、彼も前線に走り、主としてマギヌンと組んでそこを崩していかねばならない。阿部にはもともとパス力があるわけだし、マギヌンがどんどんチームにフィットしてきたし、もともと左右どちらでも崩していけるチームなのだから、サイドチェンジが上手くなるならばさらに恐ろしいチームになると思う。

「右で数的優位を作って敵を集め、パーンッとサイドチェンジして手薄な左から攻める」
この作戦って、岡ちゃんが大木武コーチに学んで日本代表チームに取り入れようとしてまだ上手くなっていかないところの、実に高度な戦術なのである。が、グランパスなら、できる!
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