今朝0時過ぎに書いたこれも、投稿に格上げします。20日の拙稿『経済「成長」?と戦争』に続いて、僕としては大事な論議と考えています。こういう論議を起こさせてくださった1970さんには感謝しつつ。今の安倍政権の方向性への根本的疑問です。武器と金融商品?にTPPでもっとふんだくろうとしている特許料以外は何も輸出物がないアメリカと、借金大国日本との2大経済大国が最も困っているのではないでしょうか。日本に復活し始めた原発維持動向、その渇望も、そういうことなのだろうと見てきました。
【 1970さんへ (文科系) 2012-12-22 00:13:28
消費税反対の僕の見解は、1500兆円の日本の金融資産のこととともに以下の拙稿に書いていますので、興味がおありでしたらごらんください。今でも当時の見解は変わっていません。2010年4月18日、19日、20日、21日、23日の5回連載です。過去ログはこう出します。右欄外のカレンダーの下の年月欄をスクロールして、10年4月をクリックしてください。するとすぐ上のカレンダーがその月のものに変わるはずで、その18日なり19日なりをクリックしていただけば、それぞれの日のエントリーがすべて出ますので該当のものにスクロールしてお読み願えます。
今の大不況は、わが子の店の経理をよく付き合ってきたからよーく分かります。息子が2軒目の美容院を出したのが07年10月。ちょうどサブプライムバブルがはじけ始めたときでした。ずっと連れ合いと二店の経理をやっていて、スタイリスト個人分も含めた売り上げ推移や顧客アンケート統計とにらめっこの月日でしたが、自動車が売れないあおりを食った中部地方は以降散々でした。その店は今年つぶしました。それでも中部地方で最もノウハウのしっかりした一系列のオーナー店長だから、息子は別のところにまた2軒目を出せて、そこはかなりうまくいっています。サービス業を通して、いかに超格差社会かも日々この目で感じてきました。個人店などはどんどんつぶれていますし、残ったところでも店主がなんとか1人前の給料をもらっている美容院は、この国で3割もないはずです。他方、名古屋駅や栄の系列高級店などにはすごく儲かっているところもあります。もっとも、そういう土地の店は、他の業界と同様フラッグシップ店ということで、採算を度外視してやっている所も多いはずです。
さて、安倍さんが景気を良くするといい、公共事業拡大のほかに、軍事力も増強するといっている。前者は1000兆円の累積赤字を創ったこの20年の延長ですし、後者は20日に書いたエントリーの不安がぬぐえません。憲法9条を変えての軍事力増強ですから、「不況時の経済の軍事化」という昔からの法則を思い出さざるを得ないのです。アメリカが嘘の理由でイラク戦争をやったのは、おそらくそういうことなのだろうと、僕は見ています。恐慌状態のときにはよく、経済や失業問題の活路を軍事や軍隊に求め始めるようになる。すると、いつか必ず戦争を起こすような悪循環にはまり込むと言われてきました。原発問題も何かそれに似ていると直感します。あなたも正しくもこう述べておられるように。
『必然的に安全が担保された原発から早く再稼働させて電気料金戻してくれよという叫びになる。確かに良いか悪いかの二択ならば悪いことなんだろう。しかし、実際その場で考えるなら答えは再稼働になる』
以上すべてのことは何を示しているか。恐慌状態の性質を考えると、今のままではこれを打開する道などないという悪循環に世界がはまり込んでしまったということだと、見てきました。一般消費者である働く人々が世界的にどんどん失業やパート臨時になっていては、そもそも何を作ったら売れるのでしょう。資本の投下場所もないから、ものに投資するよりもマネーゲームに走るわけでしょう? これも悪循環の一環だ。マネーゲームに投資する金なんて、職業はちっとも増やしてくれませんよね。職業を増やすのは、ご存知だと思いますがそもそも長期的投資なのですよね。
さて、こういう悪循環のどん底には打開の道などないと開き直ることだけが、世界の明日が見えて来る道なのではないかと思っています。あなただってまさか、ヒトラーのような「景気回復」をやれとは言わないでしょう? 安倍さんの景気回復はあなたも言うようになりふり構わず。するとヒトラーのような道しかないのかも知れませんよ。大恐慌の背景とかその歴史とかに学べば、そうなる可能性が高い。マルクスもケインズも今ならそう語ると思います。これと違う道はへんな言い方かも知れませんが多分、世界の国々が一斉にですが、雇用を増やし、給料を上げあっていくことを目指すような道だと思いますが。
と、以上のように愚だ愚だと述べているのも、あなたと同じ問題を追究しているからに他なりません。それは是非、分かってください。】
【 1970さんへ (文科系) 2012-12-22 00:13:28
消費税反対の僕の見解は、1500兆円の日本の金融資産のこととともに以下の拙稿に書いていますので、興味がおありでしたらごらんください。今でも当時の見解は変わっていません。2010年4月18日、19日、20日、21日、23日の5回連載です。過去ログはこう出します。右欄外のカレンダーの下の年月欄をスクロールして、10年4月をクリックしてください。するとすぐ上のカレンダーがその月のものに変わるはずで、その18日なり19日なりをクリックしていただけば、それぞれの日のエントリーがすべて出ますので該当のものにスクロールしてお読み願えます。
今の大不況は、わが子の店の経理をよく付き合ってきたからよーく分かります。息子が2軒目の美容院を出したのが07年10月。ちょうどサブプライムバブルがはじけ始めたときでした。ずっと連れ合いと二店の経理をやっていて、スタイリスト個人分も含めた売り上げ推移や顧客アンケート統計とにらめっこの月日でしたが、自動車が売れないあおりを食った中部地方は以降散々でした。その店は今年つぶしました。それでも中部地方で最もノウハウのしっかりした一系列のオーナー店長だから、息子は別のところにまた2軒目を出せて、そこはかなりうまくいっています。サービス業を通して、いかに超格差社会かも日々この目で感じてきました。個人店などはどんどんつぶれていますし、残ったところでも店主がなんとか1人前の給料をもらっている美容院は、この国で3割もないはずです。他方、名古屋駅や栄の系列高級店などにはすごく儲かっているところもあります。もっとも、そういう土地の店は、他の業界と同様フラッグシップ店ということで、採算を度外視してやっている所も多いはずです。
さて、安倍さんが景気を良くするといい、公共事業拡大のほかに、軍事力も増強するといっている。前者は1000兆円の累積赤字を創ったこの20年の延長ですし、後者は20日に書いたエントリーの不安がぬぐえません。憲法9条を変えての軍事力増強ですから、「不況時の経済の軍事化」という昔からの法則を思い出さざるを得ないのです。アメリカが嘘の理由でイラク戦争をやったのは、おそらくそういうことなのだろうと、僕は見ています。恐慌状態のときにはよく、経済や失業問題の活路を軍事や軍隊に求め始めるようになる。すると、いつか必ず戦争を起こすような悪循環にはまり込むと言われてきました。原発問題も何かそれに似ていると直感します。あなたも正しくもこう述べておられるように。
『必然的に安全が担保された原発から早く再稼働させて電気料金戻してくれよという叫びになる。確かに良いか悪いかの二択ならば悪いことなんだろう。しかし、実際その場で考えるなら答えは再稼働になる』
以上すべてのことは何を示しているか。恐慌状態の性質を考えると、今のままではこれを打開する道などないという悪循環に世界がはまり込んでしまったということだと、見てきました。一般消費者である働く人々が世界的にどんどん失業やパート臨時になっていては、そもそも何を作ったら売れるのでしょう。資本の投下場所もないから、ものに投資するよりもマネーゲームに走るわけでしょう? これも悪循環の一環だ。マネーゲームに投資する金なんて、職業はちっとも増やしてくれませんよね。職業を増やすのは、ご存知だと思いますがそもそも長期的投資なのですよね。
さて、こういう悪循環のどん底には打開の道などないと開き直ることだけが、世界の明日が見えて来る道なのではないかと思っています。あなただってまさか、ヒトラーのような「景気回復」をやれとは言わないでしょう? 安倍さんの景気回復はあなたも言うようになりふり構わず。するとヒトラーのような道しかないのかも知れませんよ。大恐慌の背景とかその歴史とかに学べば、そうなる可能性が高い。マルクスもケインズも今ならそう語ると思います。これと違う道はへんな言い方かも知れませんが多分、世界の国々が一斉にですが、雇用を増やし、給料を上げあっていくことを目指すような道だと思いますが。
と、以上のように愚だ愚だと述べているのも、あなたと同じ問題を追究しているからに他なりません。それは是非、分かってください。】