九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

日本国民は青い鳥症候群?     らくせき

2012年12月02日 09時52分50秒 | Weblog
韓国の朝鮮日報が、こんな解説記事を載っていました。

日本で衆議院議員総選挙が来月に迫る中、政党支持率で自民党と「日本維新の会」が
1・2位となるなど「極右対極右」の構図が固まってきており、
日本の専門家たちは日本社会の極右化についてさまざまな見方を示している。

代表的なのは「リベラル(自由主義勢力)無能論・失敗論」だ。
1994年、自民党と連立政権を組むほどの一大勢力を築いていた日本社会党は、
北朝鮮による日本人拉致を否定するなど、理念的に偏向した政策に固執し、自滅の道を歩んだ。

社会党が没落した後、市民運動家や旧社会党出身者などのリベラル勢力が結集した民主党は、
福祉の無償化などの公約を打ち出し、政権交代には成功した。
しかし、原発事故の収拾に失敗し、中国との領土をめぐる対立を抱え、公約の履行も失敗したため、
国民の不信を買うことになった。こうして「リベラル勢力=無能勢力」という等式が成り立ち、
極右勢力の台頭に道を開いたというわけだ。

高齢化に伴い、これ以上の経済成長が望めない状態で、極端な主張が繰り広げられる
「超成熟国家衰退論」という見方も出ている。
東京大の木宮正史教授は「衰退する社会では、未来に対する恐怖や不安を背景に、
極端な主張が支持を得やすくなる」と分析した。

評論家の山崎正和氏は『大停滞時代の変革願望症候群』と題する論文を通じ
「寂しがり屋の日本人たちが、東日本巨大地震以降、社会の連帯感を強調するムードに流され、
ナショナリズムが噴出している」と主張した。
極右的な政治家たちが掲げるナショナリズムに同調することで、
日本人たちが漠然とながらも社会の連帯感の存在を確認しているというわけだ。
その上で山崎氏は「危険な火遊び、自慰行為で終わりかねない」と警告した。

これまでの政治家たちに対する失望が、新たな指導者に対する漠然とした憧れへとつながるという
「青い鳥症候群」だという見解もある。
「青い鳥症候群」とは、童話『青い鳥』の主人公のように、現実に満足できず、
新たな理想だけを求めようとする病的な状態を指す。

龍谷大の石田徹教授は「現実に不満を感じる国民が、新たな救世主を求める心情から
(極右の政治家たちを)漠然と支持している」との見方を示した。

日本国民のかなりの数は、政治政党なし、という浮動票。既成政党に倦んだ人たちです。
いわば青い鳥探しで、投票してきたと言われても仕方がないでしょう。
そうした見方が当たっているとしたら、このお話の結末は、何を物語っているのでしょうか?

「青い鳥」とは、チルチルとミチルの兄妹が、夢の中で過去や未来の国に幸福の象徴である
青い鳥を探しに行くが、それは自分達に最も手近なところにある、鳥籠の中にあったという物語。
手近なところに希望の政党はあったが、気がつかなかった。

身近にある日々の幸せを大切にしよう、というメッセージです。
とりあえず、政権をとった民主党をもう一度見直してみたら、というメッセージでしょうか?

しかし、メーテルリンクの青い鳥は、原作は童話としてではなく、戯曲として書かれたもの。
こちらでは、家にいた青い鳥も、結局逃げてどこかへ行ってしまうところで、話が終わります。

この結末に対してはさまざまな解釈が成り立ちますが、
作家の五木寛之氏はこんな解釈を。
できあいの幸せ(青い鳥)なんてこの世にはない。幸せは簡単には手に入らない。
でも人間には青い鳥(幸せ、希望)が必要だ。だからそれを作らなければいけない・・・。

このお話では、青い鳥はどこの政党にあたるんでしょうか?
石原さんでしょうか?嘉田さんでしょうか?
ポイントは、五木さんが最後に言っている、人間には青い鳥が必要だ。
だからそれを作らなければいけない・・・という点。

支持政党なしは、支持すべき政党を自分でつくってきたでしょうか?
答えはNOとした言いようがありません。

それでは、家に帰ってみたら、青い鳥は死んでいた、という結末が待っていることに。
コメント (28)
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大マスコミ、「未来」を無視!  文科系

2012年12月02日 01時19分11秒 | 国内政治・経済・社会問題

 皆さんも、気付かれたろうか。28日に「日本未来の党」発足以来、大マスコミ、特にテレビが「未来」を無視ないし軽視しているという事実を。29日も30日も、そして12月1日も。「未来」のことが、「未来」と言う名前が、新聞はともかくテレビ欄には一つも出て来ないのだ。維新の時とは、維新・太陽の合併の時とは、大違いではないか。維新はほとんど国会議員がいない政党であって、未来には数十名の国会議員がいる上に公明を抜いた国会第三党のはずなのである。ニュースバリューから言ったら、維新のいかなる時ともまったく格が違うはずの未来発足であった。そこで僕は今日、こんなコメントを書いた。

【 らくせきさん、とても良い指摘だと思います。貴方の指摘は今、本当に日本の進路にとって肝心なこと。それは以下の通り。改めて、以下と同じ内容で明日エントリーしたいと考えています。
 マスコミはさんざん維新を持ち上げた。まさに大騒ぎして。ところが驚天動地、「未来」があんな形でできたのだ。今後マスコミが選挙を扱うとすれば、維新よりも未来を上にせざるを得ない。議員数の多さと話題性から言ったら、自民はもちろん、民主とも同格くらいに。ところが実は、体制にとって現情勢ではこれは禁句なのだろう。それで、選挙報道全般が一挙に小さくなってしまった。
 大変な報道統制ですね。まさに、「大本営発表」並みの。こうなってくるといよいよ次の認識が正しいと分かってくる。小沢は、日本派、内需拡大派なのだ。アメリカ支配への抵抗も、慎太郎と違って全く本物。それがグローバリズム体制から憎まれて、あー言う裁判になっていたということも、今や明らかだろう。角栄がアメリカに殺されたのと、全く一緒のことと証明されたようなもの。それはこのブログで再三述べてきたとおり 】

 百歩引き下がって「未来」発足へのマスコミの準備がなかったとしよう。それでも29日、30日のテレビ欄総てが「各党(全政党)に聞く」となっているだけ。そして、今日は土曜日で、通常プログラムが混んでいるとしても、この調子なら月曜日からも案外「未来」無視が続くのではないかと予測している。

 こういう情勢に対して、僕はなおさらに非常な危機感を感じざるをえない。現在の日本ではもう共産、社民は全く頼りにならず、未来頼みだというのは、昨日の拙稿「見えてきた当面日本の政治構図」に書いた通り。この拙稿へのコメントで、ある方にらくせきさんに対してと同じようにこんな応答をしたのだが、これも失礼して再掲させていただく。

【 みうらさんへ (文科系) 2012-12-01 17:02:14
 みうらさん、日本の子ども達のために、お疲れ様です。
 さて、今のネトウヨは、結構勉強しています。職業右翼の一部が書いているわけですから、それも当たり前。また、若い何も知らない女性も周辺に集めているはず。男が女のふりして書くことも出来ますしね。
 ただしこういう彼らの勉強は実に底の浅いもの。読む本が右翼学者などの種本だけだからです。ここで7年もと長く遣り合ってきて、よく分かりました。「9条バトル」という名前からネトウヨがよく来るのですが、多分逆に全部返り討ちにしてきたと言えると思います。
 まず彼らには独特の哲学があります。敢えて名づければ社会ダーゥイニズムというような。これは昔から世界にはびこってきた誤った俗論ですが、これで見直したとも言える独特の日本近代史観を学びあっています。それらがどういうものか、どう反論してきたか、日本近代史の諸事件の観方などなどは、具体的に質問してくだされば、過去ログからいくらでも紹介できます。
 あまりに長く遣り合ってきたので、最近はもう来なくなった。これは「負けた」「負ける」と認めたからだと、勝手に解釈しています。やりあうたびに、かなり勉強したものでした。本当にいろんなものをね。

 安倍や石原があんなことを語っていて、そんなに勝てるわけがありません。少ない男性票を分け合うだけだと思います。職場からしか世界が見えない男性。30代以前の男性もね。
『安倍よりも遙かに正直な同じ(石原慎太郎の)政治主張。この二党(自民と維新と)は票を食い合って、マスコミが言うほどには伸びないと思う。女性に容れられないし、「国防軍」賛成は一般には流石に30代以降だろうと』
 こうエントリーで書かせていただきましたが、30代以前の独身女性ならネトウヨに影響されている人もいるでしょうね。
 一度しかない一生、子どもの一生のためにも、お互い努力していきましょうね。】  

コメント (3)
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