九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

僕が安倍の思想・立場なら、中国にこう臨む  文科系

2012年12月24日 12時06分58秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 TPPは中国包囲網だという説が流れて久しい。10年にはアメリカは中国にも参加を呼びかけ、中国もなぜか、一応参加意志を表明したが、今はこんなお誘いはさっぱり止まったままである。さて、このことに関して、僕が安倍ならTPPをこう使う。

 僕がアメリカや日本の指導者と同じ自由主義経済思想を持っていれば、その100年に一度の経済的苦境を抜け出す最大の道をここに定める。中国の金融資産を狙う。中国元や国債の空売り狙いで。その障害を取り除いていくために有効なあらゆる武器を構築、使用して。例えば、こんな道はどうだろう。
①中国の輸出攻勢に自国産業が伸びず、悩んでいる国にどんどんTPP参加を呼びかけていく。今は、9カ国にカナダとメキシコが加盟交渉国に加わった段階であるが。日本も間違いなく入るだろう。アメリカが日本を誘っておいて今は占めだしているのは、「日本参加」の名前だけを活用しつつ、自らの主導権をまず確立したいからだと思う。日本、カナダが加われば、韓国も含めて加盟増に拍車がかかるはずだ。

②さて、中国の最大弱点はここだ。「自国産物の輸出は自由主義、為替・国債などは保護貿易主義。つまり、自由主義経済のいいとこ取りの勝手な国である」と。この点は、中国が恐怖するような武器さえあれば、いくらでも突けるはずである。そこで、

③TPPがある程度大きくなったら、こんなことができる。まず、こうアナウンスするのだ。
「中国がどうしても自主的に自分勝手な保護主義側面を正さないのであれば、ペナルティーを与えざるを得ない。例えば、加盟国がそろって中国産品の輸入ボイコットを敢行する。これには、同じ憤りを持っている西欧も参加するはずであるとの了解も得ている。中国の元操作による不当低価格輸出が止まったら、取って代わることができて喜ぶ国もTPP域内には多いことだろう」

④さて、中国はどう対応するだろうか。こんなアナウンスがなされただけでもう元は急落しているはずであって、そんなときに元を自由化したら世界から空売り・中国売りの憂き目に合う事は目に見えている。さて、「前門のオオカミ、後門の虎」、抜き差しならぬ大ピンチだ。先手を打って元を自由化するとか、味方になる国を増やしておくとか、そんな措置がとれるだろうか。インドとは仲が悪いし、大消費地であるインドネシアとも良いとは思えないし。

 さて、これでアジアは、一挙にきな臭くなるはずだ。昔で言う「ブロック経済政策」であり、二つの世界大戦の原因になったものである。
 一時はアセアン+3などと対アジア友好の兆しがあり、民主党政権発足後即、あの小沢大代表団による中国訪問もあったのに、今の日本は一体どうしたものだろう。その後の小沢押し込めなどの動きを見ても思うのだがどうも上の方向へまっしぐらと、現在の僕はそう観測している。尖閣問題は日本右派から起こしたものであり、「中国撤退」などの新聞論調を見てもこれを煽っているようにしか見えないし、そこへ持ってきて「軍事力強化、改憲」を叫ぶ安倍新首相の表情も何かいかにも確信犯に見えてならないのである。つまりこういうことではないか。上の方向で、日本の権力者たちがトップの方で既に意志一致できているのではないかと。

 さて、これでは日本、アジアは大変なことになる。だからこその「軍事力強化、改憲」高言と読める。消費税もこのためにこそ上げさせた、とも。なにも知らされぬ野田政権こそ、コケも良いところだ。
 また、こういう方向にはこんな狙いさえ隠されているのではないか。輸出が途絶えかけたり元が急落したりの中国なら、失業増から暴動が起こって、東欧圏の二の舞かと。かくて、中国も自由主義圏。 安倍の狂喜乱舞は分からぬでもないが、オバマやメルケルまでこんな悲惨な出来事をはて喜ぶのだろうか? 彼らも世界金融資本規制を出来ない所などを見ると、「背に腹は代えられぬ」と覚悟するのかも知れない。グローバリズム下では、中国はとにかく「重大ルール違反」「近隣窮乏化国」なのである。 
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする