72歳と老いの身体は、実に一進一退。急に老いた部分に気づかずにちょっと激しくやると怪我も出るからそのブランクで振り出しに戻る同然と、そこから何とか再び前進とを繰り返すことにもなるのだし。と、これは先回書いた事だがさて、僕として一年にほとんどないような重い風邪を引いてしまった。当然走れなかった。楽しみにしていたサイクル・ファーストランもおじゃんになってしまった。せっかく、先回8日には1ヶ月ぶりで70歳以降で最高の走力がこんなふうに戻って来たというのに。
『 特に6日は、(アキレス腱痛、次いで腰痛のブランク以来)10月初めの近年最好調が戻ったようで、時速10キロも出来そうな勢いを押さえるのに苦労した。最も長時間走った8・5キロ時でも心拍145ほどまでと僕としては少なくって好調だったのである。それを後半30分は8キロ時までにあえて押さえて走ってきた。・・・・
そういう好調を踏まえた本日8日、1日と同様に外走りコース6.5キロを50分弱で走ってきた。1時間にしたら8キロ近くになる。6日よりもさらに疲れず、ブランク後最も調子がよいと感じたもの。500キロカロリー近くは使ったはずで、フィットネスにもなったろう。』
さて、この後11日に身体全体の悪寒が出て、特別の用事以外では寝込んでいることにした。せっかく戻りかけた走力を一刻も早く前進させたくって。以来一生懸命寝ていたものだ。その甲斐あって、僕としてはとても早く14日木曜日には起きられるようになった。そして15日、多少の不安は残っていたが8日と全く同じ6.5キロの外走りコースに出て行った。ここまで1、8、15日と外走りになっているのは、偶然のことではない。金曜日が市営スポーツジムの休館日であって、怪我とか用事とかでたまたま休館日に外を走らざるをえないハメになっただけのこと。
その結果がさて、8日とほとんど変わらぬ48分ほど。嬉しかった。一週間のブランクがあったけど、手術ブランク以降この4年でいろんなブランク対策にも通じてきたその成果も確認できたし、まだまだできそうだとも発見できたのだった。翌16日にも近年珍しいほどに前日の疲れも残っていない。走り始めをずい分セーブしたのも有酸素運動強化としては効いているのだろうが、1日や8日の後に感じられた右アキレス腱の痛みもほとんど無かった。16日この日にも走れるような感じだったのである。これも嬉しかったこと! でも病み上がりの身体ゆえ、17日まで我慢することにした。
2日ほど走ってから、来週こそ楽しみにして果たせなかったロードレーサーのファーストランもやってこよう。高い空の下、日差しが丁度良いうちに。気持ちよく乾いた風を突っ切るようにギアを思い切り踏み込んでいくにつれてほと走る気持ちよい汗。そして、上がった息の途中にその汗もろとものように飲むペットボトル。こういうライディングを家まで乗り詰めた時の充実感。本当の体操好き人間というのは、死ぬまでこの汗が好きなのだろう。さて、いつまでこんな汗が出せるのかと切ない思いも浮かぶこの頃だが、今はまだ幸せ真っ最中である。