これもコメントをエントリーに格上げした。世界経済界の、従って世界の今後を占う最重要ポイントだと観ている。エントリー化に際して、かなり補足修正した。
【 世界が瓦解していくような 2013-11-19 14:22:12
今の世界、ひとまず瓦解するような気がする。
今、岩波新書「(株)貧困大国アメリカ」を読んでいるが、リーマンショック以降こういう動きが出来上がったようだ。住宅バブルが近く弾けそうだと言われたのは、その発端があった07年の5年以上も前。そのころから、肉、穀物など世界食料寡占化、食料デリバティブ・金融商品化などの操作が猛烈に進んでいた、と。まず、08年前半まで食料が高騰を続けたというこんな記述があった。
「その年の年末、国連が世界33カ国が厳しい食糧危機状態にあると発表しました」
「その後2010年にも食料価格バブルは再び始まっている。バブルを繰り返し生み出す投機活動を規制する法律は今現在存在していない」
これを読んだ時に、ジョセフ・スティングリッツ世銀元副総裁がアジア通貨危機総括として語ったこんな言葉を思い出した。その時は意味がよく分からなかったのだが。
「(マネー)ゲームのルール作りとグローバル経済の運営を託された国際機関は、先進工業国の利益のため、もっと正確にいうならば先進国内の特定の利権(農業、石油大手など)のために働いている」
これは世紀の移り目頃に語られた言葉だと思うが、この言葉の意味が今やっと分かったな気がするのである。今は、国際大金融構成メンバーが世界的な食料関連大独占にどんどん派遣されていて、世界の食料の寡占がアメリカを中心にもの凄い勢いで進んでいるという。丁度リーマン大恐慌の前に住宅関連業界に金融構成メンバーが派遣されていたように。アメリカの養鶏、養豚農家などはほとんど、5つかそこらの大独占の足にされているのである。すべて借金で出来たコンビニ出店のように。今は世界がどんどんそうなっていくようだ。インドネシア農家ならば年収200万円もあれば大富豪だろうし。これが食料デリバティブの土台になる。丁度世界にサブプライム住宅を広めてその組み込み金融商品のいつか破綻する信用の土台にしたように。
さて、サブプライム住宅バブルとその破綻による大恐慌とよりも、食料バブルとその破綻大恐慌の方が遙かに恐ろしい気がするがどうだろう。サブプライムバブル破綻こそが、ギリシャ、アイスランド、ポルトガル、スペイン、イタリアなどの国家や国民を破綻させたわけだが、今回の世界的食料独占では、僕には世界が地獄になるように思える。
食料の先物買いという長期的買い占めを基本に、住宅のようにこれを金融商品化するという無茶をすると世界の生存競争が血で血を洗うように激しくなろうし、既に北アフリカなどでおこっていた食糧暴動などに備えて先進国にもっと大きな軍隊も必要になるはずだ。日本も必ずこれに巻き込まれる。「国家の利権を他国に守ってもらうのか」と言う理屈で。アメリカでは既に、オバマも含めた政治とマスコミ・学会などは、この「食料勢力」に握られているそうだ。恐い!】
住宅バブルは、低所得者向け住宅をどんどん作って無理無理に売り、返済額が増えていつかは返済できなくて破綻するその借金を他の借金と束ねて証券化した金融商品を作って、これが売れるからと宣伝してトリプルAを付けるなどして、全ての住宅関連バブルを作っていった。今度は食料の買い占め、価格操作がそうされるのだという。実態があるはずの「信用」が自由に操作されてトリプルAをつけられ、いつかは破綻して国に助けてもらう仕組み。破綻した時には、これを作った人々はいち早く逃げていて、この外郭にいる人だけが損をするというそういうとんでもない仕組み。これが世界の食料を乗っ取りつつあるわけだ。貧乏国、貧乏人はどんどん安いものしか、そしてやがてはそれも食えなくなるだろう。貧乏国の自然食品は先進国に買い占められて超高値。先進国の遺伝子組み換え穀物とか、耐抗生物質菌いっぱいの肉、遺伝子組み換え成長ホルモンで3割も、イヤ将来はもっと肥育された牛とかをもっぱら食べさせられるか、これさえ食べられなくなるのが落ちである。遺伝子組み込みの害を研究してきた学者らは世界的に徹底的に干されてきたとも書かれていた。つまり、もっともっと粗悪なものが発明されて、それを食べさせられることになって行く勢いなのだ。全く食べられない人間を放置しておくのはもったいないから、どんどん粗悪な食品も出来ていくという理屈である。
サブプライムバブル弾けでは、家族総出で馬車馬のように働いても増える借金が返せず、その家さえも取り上げられて禁治産者になったような人々が世界に無数に生まれた。こんどは、どういう貧乏人がでるのだろう。貧乏人はどんどん人間でなくなるのである。実際に、貧富の世襲からそのように育てられる側面さえあるのだし。人はこんな策動に有効に抗えるのだろうか。
【 世界が瓦解していくような 2013-11-19 14:22:12
今の世界、ひとまず瓦解するような気がする。
今、岩波新書「(株)貧困大国アメリカ」を読んでいるが、リーマンショック以降こういう動きが出来上がったようだ。住宅バブルが近く弾けそうだと言われたのは、その発端があった07年の5年以上も前。そのころから、肉、穀物など世界食料寡占化、食料デリバティブ・金融商品化などの操作が猛烈に進んでいた、と。まず、08年前半まで食料が高騰を続けたというこんな記述があった。
「その年の年末、国連が世界33カ国が厳しい食糧危機状態にあると発表しました」
「その後2010年にも食料価格バブルは再び始まっている。バブルを繰り返し生み出す投機活動を規制する法律は今現在存在していない」
これを読んだ時に、ジョセフ・スティングリッツ世銀元副総裁がアジア通貨危機総括として語ったこんな言葉を思い出した。その時は意味がよく分からなかったのだが。
「(マネー)ゲームのルール作りとグローバル経済の運営を託された国際機関は、先進工業国の利益のため、もっと正確にいうならば先進国内の特定の利権(農業、石油大手など)のために働いている」
これは世紀の移り目頃に語られた言葉だと思うが、この言葉の意味が今やっと分かったな気がするのである。今は、国際大金融構成メンバーが世界的な食料関連大独占にどんどん派遣されていて、世界の食料の寡占がアメリカを中心にもの凄い勢いで進んでいるという。丁度リーマン大恐慌の前に住宅関連業界に金融構成メンバーが派遣されていたように。アメリカの養鶏、養豚農家などはほとんど、5つかそこらの大独占の足にされているのである。すべて借金で出来たコンビニ出店のように。今は世界がどんどんそうなっていくようだ。インドネシア農家ならば年収200万円もあれば大富豪だろうし。これが食料デリバティブの土台になる。丁度世界にサブプライム住宅を広めてその組み込み金融商品のいつか破綻する信用の土台にしたように。
さて、サブプライム住宅バブルとその破綻による大恐慌とよりも、食料バブルとその破綻大恐慌の方が遙かに恐ろしい気がするがどうだろう。サブプライムバブル破綻こそが、ギリシャ、アイスランド、ポルトガル、スペイン、イタリアなどの国家や国民を破綻させたわけだが、今回の世界的食料独占では、僕には世界が地獄になるように思える。
食料の先物買いという長期的買い占めを基本に、住宅のようにこれを金融商品化するという無茶をすると世界の生存競争が血で血を洗うように激しくなろうし、既に北アフリカなどでおこっていた食糧暴動などに備えて先進国にもっと大きな軍隊も必要になるはずだ。日本も必ずこれに巻き込まれる。「国家の利権を他国に守ってもらうのか」と言う理屈で。アメリカでは既に、オバマも含めた政治とマスコミ・学会などは、この「食料勢力」に握られているそうだ。恐い!】
住宅バブルは、低所得者向け住宅をどんどん作って無理無理に売り、返済額が増えていつかは返済できなくて破綻するその借金を他の借金と束ねて証券化した金融商品を作って、これが売れるからと宣伝してトリプルAを付けるなどして、全ての住宅関連バブルを作っていった。今度は食料の買い占め、価格操作がそうされるのだという。実態があるはずの「信用」が自由に操作されてトリプルAをつけられ、いつかは破綻して国に助けてもらう仕組み。破綻した時には、これを作った人々はいち早く逃げていて、この外郭にいる人だけが損をするというそういうとんでもない仕組み。これが世界の食料を乗っ取りつつあるわけだ。貧乏国、貧乏人はどんどん安いものしか、そしてやがてはそれも食えなくなるだろう。貧乏国の自然食品は先進国に買い占められて超高値。先進国の遺伝子組み換え穀物とか、耐抗生物質菌いっぱいの肉、遺伝子組み換え成長ホルモンで3割も、イヤ将来はもっと肥育された牛とかをもっぱら食べさせられるか、これさえ食べられなくなるのが落ちである。遺伝子組み込みの害を研究してきた学者らは世界的に徹底的に干されてきたとも書かれていた。つまり、もっともっと粗悪なものが発明されて、それを食べさせられることになって行く勢いなのだ。全く食べられない人間を放置しておくのはもったいないから、どんどん粗悪な食品も出来ていくという理屈である。
サブプライムバブル弾けでは、家族総出で馬車馬のように働いても増える借金が返せず、その家さえも取り上げられて禁治産者になったような人々が世界に無数に生まれた。こんどは、どういう貧乏人がでるのだろう。貧乏人はどんどん人間でなくなるのである。実際に、貧富の世襲からそのように育てられる側面さえあるのだし。人はこんな策動に有効に抗えるのだろうか。