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     こんなことが、本当にあったんです    只今

2013年11月24日 17時37分40秒 | Weblog
●“この先 どうなるんでしょう”
 94歳になる黎子さんからハガキがきました。その昔の同人仲間です。
 彼女は、18歳の時に治安維持法で逮捕されました。
 [消費者生活運動に参加しませんか」というビラを配布したというのが、その逮捕理由。
 消費者生活運動とは現在の生活協同組合のことですが、(運動)とあっては見逃すわけにはいかない。
 ということで、3年10ヶ月の牢獄暮らしを送りました。
 彼女のことは、「ピースあいち」二階のコーナーに紹介されています。
 
 ところで彼女のハガキにあったのは、「これから先、この国は、どうなるんでしょう」

●“この絵はなんで描いたの?”
 11月20日の「秘密法反対集会」でのこと。
 “この法案が通れば、トドメになる”と訴えたのは菅原文太さん。
 続いて立ったのは、この名古屋に知己を多く持つ小中陽太郎さん。
 1958年NHKに就職した小中さんの最初の赴任地が名古屋放送局だったからである。
 ディレクターとしての小中さんは、後に公害問題で有名となった四日市のドキュメンタリーを創ろうと思った。
 そしてシナリオを依頼したのが、『何でも見てやろう』で脚光を浴びていた小田実。
 音楽は、高橋悠治さんに依頼した。その楽譜を前にピアノを弾いたのは一柳慧さん。ドラムは林光さん。
 今からみると、びっくりするような豪華メンバーだった。

 それはともかく、小中さんは一枚の画用紙を手にして立ち上がった。
 そこに描かれていたのは「太陽と高射砲」。この絵を描いたのは昭和15年、小中さん6歳の時。
 “私はこの絵で、特高〈公安警察)に「ちょっと坊や、この絵は何で描いたの」と聞かれたのです。
 水に漬けると浮かび上がる液で描いたのでは、と疑ってのことだったようです”

 マンガのような情景ですが、特高は真面目だった、のです。
コメント (2)
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