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とにかく、世界史の過渡期が、終わる?   文科系

2016年11月25日 10時43分27秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 米大統領選挙後に世界情勢が一変したように、多くの人々の目に見えるのではなかろうか。ただ、「こういう没落米英(的金融グローバリズム)」を今まで見つめてきた人でなければ、この今は分からないはずだ。「長い量的変化の末についに質的変化が・・・」という今と見えるから。昨日と今日読んだそんな2つの世界情勢論をご紹介したい。

 まず、本日の中日新聞2面連載「インタビュー トランプの米国」には、水野和夫(法政大学教授。三菱UFJモルガン・スタンレー証券チーフエコノミスト、内閣府大臣官房審議官などを経て。著書に集英社「資本主義の終焉と歴史の危機」など)が登場し「ゼロ成長を前提に」と名付けた記事がある。
『歴史的にみれば外へ外へと広がっていくグローバル化、そして五百年に及ぶ資本主義の限界を示した』
『安全保障政策も、オバマ大統領が「世界の警察をやめる」と言った延長線上にあり、(中略) グローバル化で世界の富を呼び込む戦略を、自らひっくり返そうとしている』
『資本主義を地理的に広げられなくなった後、金融の世界なら成長できるとの見方はあったが、マネーが自己増殖してバブルが崩壊するパターンを繰り返している。そのたびに中間層が没落し、特にリーマン・ショックが決定的だった』
『日本は日中韓プラスASEAN(東南アジア諸国連合)との連携を模索するしかない』

 今一つは「サンデー毎日12月4日号」に載った金子勝のインタビューだ。
『金融、情報帝国として米国を再興、それがグローバリゼーションの流れを加速した』のだが、それを支えた2大政党が、没落した中間層によってそれぞれ分裂させられた。トランプは『大きな政府や保護主義を訴えた』ことによって当選したのだが、共和党自身が分裂したのだし、上手くやれる道はないだろう。『単純なポピュリズムやナショナリズムに昇華され、激しい移民排斥になることだろう』
 安倍さんが、『歴史認識問題で中韓を材料に煽り立てる古いタイプのナショナリズムに踏み込み切れなかったのは、安倍さんの自制心というよりも米国の牽制によるものだった』
『アベノミクスですべての経済政策を使い果たしているので、ナショナリズムで対処するしかない。例えば、五輪の成功と完全なる開催を金科玉条にして、IS、テロリズム対策で共謀罪を成立させようとか、憲法に緊急事態条項を盛り込もう、といった動きに出る。経済危機の実態を隠し、五輪ナショナリズム的な方向に国民意識を持っていこうとする可能性がある。それが一番リアルなシナリオと思う』
 そ、して五輪前には、こう言う危機が表面化するだろう。
『日銀が債務超過に陥る可能性がある。マイナス金利と言うことは、満期時より高い価格で国債を取引することだから、売る政府側には都合が良いが、買い取る日銀側からすると売却のたびに損失が出る。その損失がすでに10兆円弱というから、日銀の自己資金(7・2兆円)、引当金(2・7兆円)に対しほぼ見合う状態となっている(中略) 債務超過状態に陥った日銀が発行する日銀券とは一体何なんだという問題に直面する』


 ここからは僕の意見だが、米国に頼っていた全ての梯子を、トランプによっていきなり開き直るようにして外されてしまった安倍政権。そのうえ新たに、さらなる言質を入れることも迫られるはずだ。さもなければ自動車の輸出さえままならぬようになる、とか。なんせアメリカはどこにも金が無いのに国も家計も莫大な赤字で、加えて年間軍事費60兆円は維持したいしと、1700兆円の資産がある日本よりも遙かに切羽詰まっているのである。
 1930年代のヒトラーのような軍事産業、軍事拡大しか、没落中間層に日米保守政権が提供できる道は残されていないように見える。「地球から有効需要が無くなり、失業者が溢れかえった時は危険だ」と、これはケインズ経済学が最も恐れ、挌闘してきた事態ではなかったか。20世紀の70年代に打ち捨てられるまで、先進国の政治経済運営理論はそういう内容だったと記憶している。
コメント (1)
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安倍さんの頭の中は?   らくせき

2016年11月25日 09時18分26秒 | Weblog
親分がTPPはヤメ、と言っているのに
なぜ安倍さんは、あんなにシャカリキになっているのか?
国内的な事情か?
はたまたアメリカにとって替わろうという野望か?
名無しさん、いかがですか?


コメント (2)
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