一つは、プレミアでリバプールがトップに立っている事。それも、失点は結構多いのに、得点が1ゲーム当たり3得点に近いダントツなのだから、面白い。
このチームの監督がまた、ドルトムント時代から僕が追っかけをしてきたユルゲン・クロップ。ゲーゲンプレスを編み出した事によって、ドルトムントをチャンピオンズ・リーグ決勝戦まで押し上げた、今で言えばスペインは脅威アトレッティのシメオネ監督のような存在だ。
次いでドイツ日本人選手について、こんな面白さもある。原口、大迫、長谷部のチームがそれぞれ4,6,7位と大健闘している。躍進ドイツでは、6位までがチャンピオンズリーグに(その予選も含めて)、出られるからまた、この順位が面白いのだ。しかも、3人ともレギュラーで大活躍中と来た。
原口の活躍はもう誰でも予測できるはずだが、現在特に面白いのが長谷部。今度は何と3バックの真ん中をやっているのだが、これがドイツの玄人に大受けで大評判なのである。チームの連続無失点に貢献して、チームがどんどん順位を上げてきたからだ。そのチーム失点が、少ない順でブンデスリーグ3位。しかも、彼が褒められているのが「視野の広さ」と「戦術的クレバーさ」。まるで僕はヒデを連想してしまうが、どんなものだろう。最近の日本人選手がどうも、ヒデが日本選手に切り開いた所の視野の広さがなくなって、周囲が見えていない気がして仕方なかったのである。技術がいくらあっても、視野が狭いと良い位置取りが出来ないから、どうしてもミスが出るし、その技術を使った良いプレーもできなくなるのである。もっとも、ボールを操りながら常に周囲を広く意識しているって、生やさしい技術ではない。ヒデを直接見て育った俊輔と遠藤がこの面のヒデの後継者と、僕はそう理解する事にしてきたほどだ。
3人ともチャンピオンズリーグ出場なんてなったらまた、とても面白いな!