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「株屋はやばい」 続編   文科系

2016年11月23日 17時53分54秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
「株屋はヤバイ」2回連載で、5項目のことを書いてきたが、もう一つ付け加えたい。株屋が国家、国家的大銀行まで破壊していくということだ。このエントリーの後の19日に「ギリシャがゴールドマンに喰らわれた話」を書いたその内容のように。

 70年代以降無数におこった通貨危機が先ず国家を喰らうこと。タイ通貨バーツのように日米金融の空売り標的になった例が先ず挙げられる。ギリシャのように助ける振りをしてデリバティブを売りつけられてさらなる大損をさせられたりというやり方もある。
 さらには、ギリシャを通じてユーロに揺さぶりを掛けて、それによってユーロの根幹を支えているドイツ銀行に今は空売りが掛けられている真っ最中だ。

 国家の金って公共の金なのであって、これが奪われれば、その国の経済も停滞したり破壊されたりする。それでは、金融大国以外は沈滞していくばかりで、世界の購買力など吹っ飛んでしまうばかりだろう。いわゆる難民問題でも、こういう国家破壊も絡んでいるに違いないのである。デリバティブによって中小国の小金を掠め取っていくやり方も含めて。世界的デフレとはマクロで観ればこうして、金融自身が作った側面が大きいのだと推測してきた。

 そういう意味でも世界金融がやっていることは、らくせきさんがコメントで述べたように、己の脚を食べ尽くしていくタコと同じ。喰うものがなくなった今はこうして、米英日によってドイツ銀行が狙われている。こんなことを続けて行ったら、株屋、銀行の決戦から、最後の一つが織田信長のように世界金融統一を実現するとでも言うのだろうか? 国家の金も、国内の小金もなくなった人類、地球は一体どこへ向かって行くんだろう? 株屋自身はもちろん、誰も分からないのである。

 みなさん、新自由主義って結局こういうものなのではないか? 傍証として、何度も書いた以下をあげておく。
【 1970年代初頭の金本位制、固定相場制崩壊以降、小さなバブルとその破裂は無数に起こっている。IMF(国際通貨基金)の08年調査によればこのように。
『1970年から2007年までの38年間に、208カ国で通貨危機が、124カ国で銀行危機が、63カ国で国家債務危機が発生しています。金融危機は、先進国、新興工業国、開発途上国を問わず、アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカを問わず起こっていたのです。これに対し、第二次大戦後1970年以前の時期には、国際金融危機や大規模な一国金融危機はほとんど発生していません』(12年刊 伊藤正直・東京大学大学院経済学研究科教授「金融危機は再びやってくる」)】

 ただ今は、こんな側面も観ておくべきとして、ある拙文を付け加える。リーマンショックの前と後とで、世界の大銀行はこう変わった。
【「100年に1度の危機」という破綻は、10年近く経った今初めて、その性質が一定分かってくるもの。何よりも世界10大銀行の移り変わりにこれが現れる。2010年と今とで、世界の10大銀行国籍がこう入れ替わった。英3米2の合わせて5行から各1の2~2・5行へと半減した分、中国が0から3・5へと増えた。他は、フランス、日本の各2ほどと、ドイツの1行と、はほぼ変わらない。】
 上で0・5というのは、10位までに入ったり出たりしている銀行があるという意味である。こうして今、ドイツの1行に世界から集中攻撃が掛けられているわけである。これが成功したならこの地球人類はもう大事だろう。ユーロが瓦解して、一定豊かな欧州市場全体がまた「苦し紛れの食い物探し圏」へと落ち込んでいくはずだ。「地球・人類SOS」という局面が、本当に来ているのではないか。

コメント
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