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珍妙な討論   文科系

2018年09月15日 18時58分26秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 ここの500名近い読者の皆さんに、最近あった珍妙な討論をそのままご紹介したい。何の解説も、省略もやらずにそのまま掲載します。お読み願えれば太平洋戦争開戦経過、内実、真の原因などが手に取るようにお分かり頂けるかと愚考します。 

『 Unknown (Unknown) 2018-09-10 17:45:32
 前にも似たような事書いたけど、「そう(開戦ということに)なるかも知れない」と言って、準備するのと、「そうなる」のとは、かなり差がある。
敢えて、ごっちゃにしようとしている、サヨの嘘。
・・或いは、誤解。』

『 11月5日の御前会議決定文章 (文科系) 2018-09-10 21:12:12
 いつものことだが、上の文章読んだの? その文中肝心な所に答えないで、出所不明な怪しげなことを君は語っているだけだ。 

 上にこう書いてあるでしょ? 君の怪しげな「11月26日の・・・・かも知れない」資料と違ってね。僕の11月5日は、れっきとして御前会議決定の『帝国国策遂行要領』なのだが、その決定を書いた以下のこの下りには、どう答えるの?
【 東条内閣は、発足20日も経たぬ11月5日の御前会議でもう12月初頭の開戦を決めていて、戦争にまっしぐらだったのである。その日に決まった「帝国国策遂行要領」をその証拠として、著者はこんな当該文書を紹介している。
 「帝国は現下の危局を打開して自存自衛を完うし大東亜の新秩序を建設する為、此の際、英米欄戦争を決意し左記措置を採る」とした上で、「武力発動の時期を12月初頭と定め、陸海軍は作戦準備を完整す」と決めていた。】
 これに答えなきゃ、何答えても今は無意味でしょ。もう、石油輸入は禁じられていたのだから、戦争が遅れるほど「開戦しても、足腰立たなくなる」と、天皇も認めた発言があるのだしね。そのことも上に書いてあるでしょ。
 君のは、トランプと同じ誤魔化し。どこをどうつついてもそうなる。
 いつものことだが、まともな答えは出来ないだろうから、そしたら、又無視ね。今回は間もなく親切に答えてあげたが、今度は当分ね・・・』

『 Unknown (Unknown) 2018-09-12 17:22:16
 何度でも言うけど、戦争に対して準備するのと、戦争をするのは、大きな差があるよ。
文ちゃんは、11月5日以降の外交努力は無意味だと?
せっかくだし、「ハルノート」で、検索かけて見ることオススメ。』

『 Unknown (Unknown) 2018-09-12 17:30:13
 ちなみに、「11月26日の・・・・かも知れない」は、山本五十六が、大西瀧治郎に送った、手紙の一部。どうしたもんだか?と、相談する内容。』

『 反論 (文科系) 2018-09-12 21:22:31
 これは答えてあげる。ごく少価値だが、一応価値はあるものなので。
 問題はこういうことだった。「ハルノート」など、日本の以下のような開戦決意の前には、何の意味もなかったということだよね。
① 今後のために、まずこのこと。君はこれをどこの何で読んだの。そういう「出典」を書かなきゃ、論争における価値は無いのね。つまり、ヨタ話本かも知れないということもあるから信用されないわけだ。最も厳密な意味で討論を行う学問の世界では、どんな証言でも、「出典」がないと答えにはならないということ。
② 次に、これが信用出来る資料だったとして話を進めても、こうね。僕の言い分への答えとしては全く価値がないということ。
 僕のは、11月5日に天皇が決めた「帝国国策要領」での「武力発動の時期を12月初頭と定め、陸海軍は作戦準備を完整」。8日真珠湾ちょっと後にはその宣戦布告も出しているわけだが、11月5日決定を止められるのは、再びの天皇決定だけだ。君のは、山本五十六のつぶやき。どう? 比較にならんでしょう?
③ という経過から、こんなことも言えるのね。もしも交渉重視なら、大統領回答を求めるという手もある。それもしないで②に至ったというのは、日本の一方的な開戦ということでしょ? つまり「ハルノート」など何の意味もなかった。』

『 Unknown (Unknown) 2018-09-14 17:08:13
「戦争の準備を始めてしまったら、もう、お仕舞いニダー!
その後のどんな交渉も、発言も、関係ない!」
て、文ちゃん論は、よく分かった。
思えば、何かと言うと「開戦前夜ニダー!」とか、最近聞かないけど、「徴兵制がー」と、同じレベルの短絡ぶり。
・・通常営業なんだね。』

『 これ、「回答」? (文科系)2018-09-14 19:39:41
「戦争の準備を始めてしまったら、もう、お仕舞いニダー! その後のどんな交渉も、発言も、関係ない!」
 これは僕の反論をねじ曲げて応えているだけ。
 僕が言ったのはこういうことだ。
① 11月5日に御前会議で「武力発動の時期を12月初頭と定め、陸海軍は作戦準備を完整」と決めて、ハルノートは無視、大統領回答も求めず、事実として12月8日一方的に開戦したと、僕は述べた。
② 以上から、すでにもう帝国は「どんな交渉も」やる気はなかったのだし、御前会議決定に山本五十六のつぶやき「発言」などを対置してみても何の価値もないと述べただけだ。
③ つまり、日本軍の一方的な固い開戦決意の下では、ハルノートは何の意味もなかった。

 これで回答したと考える君の思考力は、ただ強情な、アホを晒したというだけのこと。』
 
『 Unknown (Unknown)2018-09-15 16:48:08
 つつけば、つついただけ、エキセントリックになっていく、文ちゃん論。11月5日段階で、開戦が確定とか、よっぽどのサヨ世界じゃないと、通用しないと思うよ。ガンバレ 』

『 Unknown (Unknown)2018-09-15 16:55:16
 結局最後は、いつもの幼稚園(今回は小学生かな)レベルの悪口?』
コメント (1)
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今一度、イラク戦争   文科系

2018年09月15日 11時38分29秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 アナン元国連事務総長が亡くなった。国連事務畑から育ち上がった生粋の国連人であった。
 このアナン事務総長が、政治生命をかけるようにして下に記すように反対したのが、イラク戦争。それでも開かれたイラク戦争は世界史にすさまじい傷跡を残した。その前後経過を改めて振り返ると、アメリカがいかに当時の国連を無視したかなど、その狂気が浮かび上がってくる。「大量破壊兵器」という嘘の理由で米マスコミ・国民熱狂のうちに始められたこの戦争こそ、まるで狂気のようなトランプ政権誕生への一つの温床ともなった。
 旧稿の再掲だが、是非お読み願いたい。今のアメリカを観る一つの視点として、是非覚えておかなければならないことだと自分に言い聞かせてきたものだ。


【 イラク戦争の世界史的意味  文科系 2017年05月09日 | 国際政治・時事問題(国連・紛争など)

 イラク戦争は、国連破壊の確信犯行だったのだと、今確信している。その次第を書いてみよう。

9・11のアルカイダは、元々はアメリカがアフガニスタンにおいて創り育てたもの。そして、イラク戦争開戦時アメリカ国民のあの熱狂ぶりを思い出すと、ぞっとする。嘘の理由をでっちあげて強引に持ち込んだ開戦であった。

後遺症も含めた大罪が凄い。難民や、そのキャンプ以降の生活・運命やによる関連死含めて50万という国際調査団結果もある死者数。イタリア、スペイン、イギリスなど、当時の有志参戦国政権がほとんどつぶれたこと。IS国などのテロを世界中に喚起したこと。膨大な難民を生みだして、EU混乱やイギリスのEU離脱にも繋がったこと。などなど、この戦争は21世紀世界をどれだけ大きく換えてしまったことだろう。

③そして、世界の未来への影響という点では、なによりも国連無視。という以上に、「米軍主導の『国際警察』」で国連に換わる「指導者」にアメリカがなろうとした国連破壊行動だったのだと愚考したものだ。1990年の冷戦終結以降一強になってすぐに起こった湾岸戦争から、アメリカの国連無視が酷くなるという姿勢がずっと一貫しているのである。ちなみに、「史上かってない大連合」と、ラムズフェルトがイラク戦争有志国連合について獅子吼したのも有名な話だ。中ロを除いたG7運営も、これと同じ発想なのだろう。なお、米軍事費はいつの間にか冷戦時代の2倍になって年間60兆円、日本の国家予算の実に3分の2になった。

④以上の世界政治史的意味は、開戦時の国連総会アナン演説に何よりも雄弁に示されている。以下の言葉の歴史的意味は限りなく重いと振り返ることが出来る。読者には是非、以下を熟読玩味されたい。

『「私たちはいまや大きな岐路に立たされています。国連が創設された1945年にまさるとも劣らない、決定的な瞬間かも知れないのです」
 2003年9月23日、第58回国連総会開会日の冒頭演説で、アナン事務総長はそう述べた。その年の3月にイラクで戦争を始めたアメリカを、名指しではなかったものの厳しく批判した直後である』

『「今日に至るまで、国際の平和と安全に対する幅広い脅威と戦い、自衛を超えた武力行使をすると決める際には、唯一国連だけが与えることの出来る正当性を得なければならないという理解でやってきました」。にもかかわらず、先制攻撃の権利といった根拠で武力を行使する国が現れた──。
 それは「いかに不完全であれ、過去58年間、世界の平和と安定のために頼りにされてきた大原則に根底から挑戦するものなのです」と彼は言う。つまり、「単独主義的で無法な武力行使の先例を作ってしまうもの」なのだと言うのである。アメリカにとっては厳しい批判だが、総会議場は長い拍手に包まれた』
(以上、「国連とアメリカ」(最上敏樹・国際基督教大学教授 2005年刊))


⑤対するに、アメリカ政府の正式なイラク戦争総括は今日現在までなにも無い。イギリス・ブレアの反省に比べて、犯罪的だと思う。国連、世界平和を重視するアメリカ国民、他国民の責任は、今限りなく重くなっている。ちなみに、アメリカ国民は今こそ、ケネディ大統領の六一年国連総会演説を思い出すべきだ。
『戦争にとって代わる唯一の方法は国連を発展させることです。……国連はこのあと発展し、われわれの時代の課題に応えることになるかもしれないし、あるいは、影響力も実力も尊敬も失い、風と共に消えるかもしれない。だが、もし国連を死なせることになったら──その活力を弱め、力をそぎ落とすことになったら──われわれ自身の未来から一切の希望を奪うに等しいのであります』

 こうして今考えると、アメリカはイラク戦争によって国連に換わるような世界の盟主になろうとして失敗したのだと思う。そういう起死回生の無謀な大ばくちが失敗した。65兆ドルの国家累積赤字、冷戦時代の2倍になった年間軍事費、経済の衰退、そして何よりも世界に決定的な不信感を与えたということ。トランプ・アメリカが示しているのは、もはや衰退しつつある帝国における種々の末期的症状ということでもあろうか。世界の彼への不信の目が、これを何よりも雄弁に物語っている。
コメント (1)
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