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代表サッカー・パラグアイ戦  文科系

2019年09月06日 00時01分24秒 | スポーツ
 昨夜は代表久しぶりのゲームがあって、相手は南米のパラグアイ。パラグアイと言えば、南ア大会で日本サッカー史上2回目に決勝トーナメントに進出して、惜しくも敗れた相手。ついでに、さらに言えば、この南ア大会の後、新たな代表がすぐに練習マッチを組んだ相手がまた、パラグアイだった。ちなみに、この二つのパラグアイ戦は、偶然のことだがこのブログに観戦記エントリーが存在する。前者は2010年6月30日、後者は同年9月17日の観戦記として。二つの一部をここに転載してみよう。随分久しぶりのサッカー記事ということだから。

【 サッカー代表、南アワールドカップを振り返る  文科系 2010年06月30日 | スポーツ
 パラガイ戦の戦評は、あのゲーム自身と同じように難しい。世界のサッカーマスコミでも、評価が分かれている。点取りのアイディアを中心に見れば両チームとも低評価になるし、チームとしての総合力で見れば日本ということになるらしい。オシムが「日本は、ミルクをこぼした」と表現したり、ヒデが「日本のが実力は上」と述べたりしたのは、玄人的な後者の評価なのだろう。またこの両者ともが「日本はもっと攻められた」と述べているが、とにかくそのことについて書くのが、このゲームの焦点であるべきだろう。
 まずこういうことだ。大会直前にあの守備を確立したからここまで来られたということを考えれば、今回に関しては無い物ねだりとも言えると。このことは、岡田監督も自分の責任として、認めている。
 岡田監督はこう述べた。「点が取れないのは一つだけの理由ではない。それでも、前半途中から遠藤を前に出すとか、守備の要・阿部を憲剛に替えるとかして、リスクを冒した攻めの采配はした積もりだ。それ以上は監督としての僕の力不足。執着心が足りなくて、選手に勝たせてあげられなかったということだ」(後略)】

 後のパラグアイ戦観戦記としては、憲剛と香川の鮮やかすぎる得点!勝利! この印象は未だに僕の脳裏から消えていないものだし、このゲームによって南ア大会代表を逃した香川が、以降の日本エースになっていったとさえ言えると理解してきた、その部分を転載してみたい。この得点は、日本代表戦の後にも先にも珍しいような、歴史に残る見事なものだったと強調したい。

【 (前略)香川への評価を、パラグァイ戦得点をアシストした中村憲剛が、スポーツグラッフィック・ナンバー最新号でこう語っている。ちなみにあの得点場面を再現描写しておくと、こんな感じだったろう。
 敵ゴールに向かってやや左30メートルほどにいた香川が、その右横のゴール正面25メートルほどにいた憲剛にボールを預ける。と同時に、するすると右斜方向のゴール正面へと走り込んでいく。初めはゆっくりと、そしていきなり全速力で、ゴール正面のDF数人の中へ走り込んでいく勢い、感じだった。そこへ憲剛のスルーパス。3~4人の敵DFの間を縫うような速く鋭い、長めの縦パス・アシストである。香川はスピードを落とさずにこれを、ワンタッチコントロールから右足シュート。
憲剛の「表現」を聴こう。
『ああいうのは、センスだよね。実は真司が初めて代表に来たときから、2人で今回のようなプレーをしていたんだ。走っているあいつの足元にパスを出すっていうね。真司の特徴は、動きながらボールをコントロールできること』
『日本代表もパラグァイ戦のようなプレーができれば、もっと楽しくなるんじゃないかなと思う。あれだけ人が密集していても、2人で崩せちゃうんだから』


「あれだけ人が密集していても、2人で崩せちゃう」、憲剛は簡単に語っている。が、相手は世界15位。ブラジル、アルゼンチンの点取り屋を日頃の相手にしてきたDF陣である。上記の得点に二つの超難度技術が必須であったのは明白。一つは憲剛が述べているように「動きながらボールをコントロールできる」選手だが、その直ぐ後で憲剛は「まだ日本には(香川以外は)ほとんどいない」とも語っている。そしてこの必須要素の今一つは、上の表現で言えば、これ。「3~4人の敵DFの間を縫うような速く鋭い、長めの縦パス」。敵ゴール前にこのようなスルーパスを進められる選手は、憲剛の他には長谷部しか僕には名前が挙げられない。2人ともいないときの代表が「敵ゴール40メートルほどに迫ると、横パスばっか」となるのは、そういうことだと理解してきた。(後略)】


 さて、前置きはこれくらいにして、昨夜のゲームを。 

 前半はまー凄まじいゲームだった。両チームとも押し上げて縦に詰めたコンパクト守備で、とにかくボールの奪い合いが激しかったこと。特に日本のプレスは、敵ボールにほとんど2~3人で突っ掛けるという徹底ぶり。
 奪ったボールの攻撃の方はと言えば、よく言われる3人目の走りとか、選手間の距離とかが良くって、選手のアジリティも含めて、日本の繫ぎが速い速い! 世界39位のパラグアイ選手の攻撃が単発で、動きだしも遅く、日本(33位)と比較して倍以上は世界順位が低いチームに見えたもの。これがまた、実際は39位の南米チームで、一時の代表がよく言われた「南米が苦手」というのが、まるで嘘か、遠い昔の話みたい。結果は2対0だったが、その2得点の攻撃が見事だったこと! いずれの得点も、相手防御としてはいわゆるノーチャンスだった。

 1得点目は22分ほどに、大迫。左を駆け上がった長友のクロスを、中央で受けるよとばかりに一歩下がるようにしてマーカーから一瞬消えて、クロスが出る直前に急前進、ニアで悠々と決めて見せた。
 2得点目はさらに見事なもの。左を駆け上がった中島が、逆サイドの酒井に速いロングパス。全力疾走で駆け上がってきた酒井が中をよく見て、ファーのゴール近くでフリーになっていた南野にパス。これも悠々と決めていた。攻撃側が左・右・左とこれだけ見事に敵DF陣を揺さぶることが出来れば、まず穴が生まれるという絵に描いたように典型的な形の得点だった。

 初めから前半すべてを攻守ともこれだけ飛ばした日本だから、後半初めに3人を替え、さらに何人も替えたのだが得点がなかったのはまー、仕方ない。南野や、最後に交代した柴崎は疲れ切っていたはずだから、無得点も仕方ない。後半はじめから堂安に代った久保に惜しいシュートが何本かあったのに、相手のシュートはほとんどなかったはずだ。疲れ切っていたが、しっかり守ったということだ。


 という具合に、パラグァイと我が代表の差は、この9年でこれだけ広がったと言うことでした。
コメント (2)
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