東京五輪に向けて、外務省がこのたびある発表をした。東京五輪会場に旭日旗をもちこんでも問題なし、と。たちまち僕にはこんな不安が湧いて来た。
「このままなら、朝鮮半島二国の五輪参加はなくなるだろう」
韓国との代表同士のサッカーゲームに旭日旗が持ち込まれたとき、強烈な反発が巻き起こったのを、サッカーファンの僕はよーく知り抜いている。なのに今なぜ、こともあろうに東京五輪に向けて・・・?
「首相官邸の意向を踏まえて」との新聞解説もあったが、「世間の一部には誤った理解をお持ちの方がいる」という注釈までを外務省報道官は付け加えていた。誤解も何も、韓国から見たら、旭日旗が旧軍国主義日本の植民地支配(軍隊)の象徴だったというのは、歴史的事実そのものではないか。つまりこれは、日韓の歴史総括の食い違いという政治問題をわざわざ五輪に持ち込んだものであって、最近日韓両政府が連鎖的に引き起こしている鞘当て外交の一環として、一つの結末がここまで来たかとため息が出たのである。
「このままなら、朝鮮半島二国の五輪参加はなくなるだろう」
韓国との代表同士のサッカーゲームに旭日旗が持ち込まれたとき、強烈な反発が巻き起こったのを、サッカーファンの僕はよーく知り抜いている。なのに今なぜ、こともあろうに東京五輪に向けて・・・?
「首相官邸の意向を踏まえて」との新聞解説もあったが、「世間の一部には誤った理解をお持ちの方がいる」という注釈までを外務省報道官は付け加えていた。誤解も何も、韓国から見たら、旭日旗が旧軍国主義日本の植民地支配(軍隊)の象徴だったというのは、歴史的事実そのものではないか。つまりこれは、日韓の歴史総括の食い違いという政治問題をわざわざ五輪に持ち込んだものであって、最近日韓両政府が連鎖的に引き起こしている鞘当て外交の一環として、一つの結末がここまで来たかとため息が出たのである。
「当時としては植民地は合法。日本だけがなぜいつまでも責められるのか」
例によって、そんな政権の声が迸り出たような開き直りでもあるのだろうが、それにしても・・
例によって、そんな政権の声が迸り出たような開き直りでもあるのだろうが、それにしても・・