今、標記のことを強調したい。はじめ武漢で大量発病したことを捉えて、「武漢の生物化学兵器拠点から漏れ出たもの」という武漢原因説が日本マスコミにも当初喧伝されていたが、世界保健機構ではそんな発表も用語も使われていないのである。また、この流言飛語に関わるのだろうが、これを捉えて中国当局がこの度、「アメリカが武漢にウイルス」と反撃した。米国内の去年早くの「インフルエンザ死者」が、コロナ死者と訂正されたそのニュースに基づくものであった。中国当局は「0号患者は、いつ、どこで、どのように発病したのか? 米国は公表すべきだ」とアメリカに問うている。するとまたまた、「中国武漢初発病は、当局発表よりも3週間も早かった」というニュースが世界に流れはじめた。このニュースの発信元は今問題の「陰謀渦巻く」香港である。
何にしても、今回の「0号患者」、つまり初発患者、原因はきちんと検証されねばならない。もし、故意にばらまかれたものならば、これは世界を敵に回す戦争になるからである。一部で言われているように「世界の老人、人口減らし」と観るならば、ナチスのユダヤ人殺しのような大量虐殺である。ただ、このウイルスはどうも、人為的なものではなく、長年懸けて自然界から生まれて、新たに発見されたもののようだ。これもただし、新発見した人々が、密かにこれを悪用することはできるのである。