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今、米が本当に危うい   文科系

2020年03月21日 17時21分23秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 米のこの2~3年の高い株価には、GAFAバブルの上にシェール・ガス・オイルが売れる見通しが織り込み済みだった。当然その先物買いも含めてのことだ。が、だからこそイランやベネズエラから安い原油が世界に出ることを止めるべく、この両国に訳の分からない圧力、制裁を加えてきたのである。シェールの先物を買ったわ、両国から安い原油が世界に出たわでは、買った先物など大損になるからだ。なんせ、この両国それぞれ原油埋蔵量で世界4位と1位の貧乏国なのだから、外っておけば安い原油をどんどん輸出してしまう。他方、シェールのコスト減によって世界一の原油生産量を誇るようになったアメリカのオイルはまだまだコストが高く、バレル50ドルにはなるだろう。それがどうだ、サウジ、ロシアの増産で今や20ドルを切ったのである。
  アメリカにとってこの事態は二重に大変なことなのだ。ただでさえ、GAFAバブルが危うかったのに、無理無理創ったシェールバブルまでこれとともにはじけてしまったのだから。それも、国家累積赤字がGDPの4倍(日本は2倍だけど、アメリカと全く違って、それ以上の個人資産などがある。世界が危うい時円が買われるのはこれが原因なのだ)もあって、サブプライム家庭などを筆頭に家計も大赤字、物貿易も大赤字なのを対外金融利益だけで儲け、補ってきた国なのである。

 「今は、第二次世界大戦以来の世界試練の挑戦を受けている時」
 ドイツのメルケルが特別にテレビに直接出演してコロナについてこう述べたそうだが、この意味の中には今後のアメリカの行動についての心配、不安も込められているに違いないのである。第二次世界大戦は1929年の世界大恐慌が無ければ起こらなかったし、メルケルは17年から既にもう、こう語っている。「世界はもう、アメリカなしでやっていかねばならぬ」とさえ。この2月16日のNATO会議では、アメリカの単独主義が利己主義に陥っており、世界を乱しているとの批判ごうごうであった。西欧諸国は今、米も出席する会議においてさえ、米の身勝手をウクライナのロシア、西太平洋の中国並みに批判しはじめている。
 メルケルは、20世紀の歴史に翻弄されたドイツの、しかも旧東ドイツの出身である。生後数週間で牧師の父の赴任とともに東ドイツに入り、1973年にカールマルクス・ライプツィヒ大学(現ライプツィヒ大学)に入学、東ベルリンの科学アカデミーに就職し、そこで物理学博士号を取ったという人物である。

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