11日、米下院でこんなやり取りがあった。米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長とハーレー・ロウダ下院議員との間で。
「米国には表面的にはインフルエンザで死亡したが、実際の死因は新型肺炎だった人がいるか」という質問に対して、初めて「米国の一部の患者の診断状況は確かにそのようになっている」と認めたということだ。中国・「環球網」がこの下院でのやり取りを伝えた。
併せて、アメリカの11日現在のインフルエンザ死者状況などをこう伝えている。
『 CBS放送の9日の報道によると、CDCが発表した最新のインフルエンザ報告書は、今シーズンは現在まで約3400万人がインフルエンザに感染し、35万人が入院し治療を受けていると見積もった。また136人の子供を含む約2万人の米国人がインフルエンザで死亡したという。
報道によると、2月29日現在の4歳以下の子供の入院率が、インフルエンザシーズンとしては記録が開始されてから最も高い数値となっている。2009年のHINI型インフルエンザの大流行時の入院率を上回っている。子供の136人の死者数も、2009年のインフルエンザ大流行後で最多となっている。』
この時点から半月以上たって、アメリカのコロナ患者数が急増して、中国を抜いた。こんなふうに。『【ジュネーブ=杉野謙太郎】米ジョンズ・ホプキンス大の集計で26日、新型コロナウイルスの感染者数で米国が8万2000人を超え、約8万1800人の中国を上回って国別で最多となった。イタリアも8万人を超えた。世界全体の感染者数は52万人を超えた。』
このうち、発表されているアメリカのコロナ死者数が異常に少ない理由が分かる気がするのは、僕だけではないだろう。通常のインフル死者にコロナ死者を含めている州も多いのではないか。なお、過去のイタリア医療は世界最高水準のものだったと聞いたが、ここまで悪くなったのはどうしてなのか? 世界の大きな疑問、課題である。
新自由主義経済の国、アメリカは、「『小さい国家』のもとで国防だけはきちんと!」とやってきたと言う。そんな国の国民の命がこんなに軽いって、一体どういうことなのか? 国民の命を守らぬ国防とは、一体何なのだ?
対するに、最近ここに書いてきた韓国の国防こそ心があって、立派ということになる。コロナから国民の命を世界一番に、守ったのだから。
窮余の時こそ、国の正体が顕れる!