「天皇冒涜」「日本人の心を逆撫でした」などと「表現の不自由展」に猛抗議したことに端を発して鳴り物入りで始められたのが、大村秀章知事のリコール(解職請求)署名運動。この運動の2枚看板が、高須克弥院長と河村たかし名古屋市長とあったり、大風呂敷広げた当初目標がなかなか進まなかったりと全国に恥をさらしてきたが、この度また前代未聞の大きな愚行が重なった。本日の地方紙・中日新聞に小さく載ったこのニュースは、ことの性格上全国には広がりそうもないところから、全文を全国に発信しておきたい。『署名の8割以上に問題』と題された朝刊末尾に近い社会面の下から二段目、小さな小さな記事である。このような「日本好き」諸氏こそ、二重の意味で日本人を貶めているという、これはなんたる皮肉であろうか。
『美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長らが大村秀章愛知県知事のリコール(解職請求)に向けて県内六十四市区町村の選管に提出した署名について、不正の有無を調べている県選管は十二日、これまでに調査を終えた四十六の選管署名の八割以上に問題があったと発表した。
県選管によると、選挙人名簿に登録されていない名前や、同一人物が書いたとみられる署名が多数あった。住所や生年月日が記載されていないなどの不備も含め、問題のある署名が八割以上だった』