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随筆 僕の「人生とスポーツ」  文科系

2021年01月30日 12時18分55秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など

 スポーツを体育とか運動とか訳すのは、今や余りに日本的な誤り。適当な日本語訳語がないのだが、スポーツとは身体(感覚)を鍛え、その喜びを求める芸術と解するのが良い。視覚の芸術や聴覚の芸術があるように、身体感覚の芸術があるということだ。全身の神経を協調、集中させた脚(の感覚)でボールを自由自在に操る楽しさ。筋肉、身体感覚を鍛え、全身協調したフォームで剛速球が急に伸びてゆく時の痛快。もっと誰にも身近なものでは、ちょっと老いてきたころに少々鍛えてみた後、階段上りなどでふっと気づく脚の軽さ、その爽快感。こういう喜びを追求した結果はもちろん、体育になっていくのである。音楽が楽しいからその楽器技術を習うのであって、これはスポーツも同じ事。身体を上手く使える楽しさを追求した結果、身体ができていくのである。

 このブログにも書いた「各種スポーツ選手の平均寿命 2021年01月12日」はプロや一流選手の場合。これを眺めていても分かるように、適度な有酸素運動は人の活動年齢を著しく延ばすものだが、この有酸素運動能力こそ脂肪を落とし、均整の取れた身体を作り、どんなおしゃれよりもおしゃれと言える力。これは、万人が認めるところだろう。ボディビルダーの身体に好き嫌いはあるだろうが、あれにしてもそのコンクール入賞者に走れない人は居ないのである。走れなければ、コンクール前に脂肪が落とせず、脂肪を落とせないと筋肉が浮き出ないのである。筋肉を鍛えるほどに、中年が近づいて走れない人は筋肉の上の脂肪が落とせなくなって、ただ太っている人になる。ウエートトレーニングをやっている若者はすべからく一時間近くは走れるように、ということだ。

 さて、この有酸素運動能力は、老人になると特に大きな差を生むことになる。拙稿からで恐縮だが、
【 『 ⑥最後になるが、高齢者のどんな活動でも最後は体力勝負。そして、活動年齢を伸ばしてくれる体力こそ、有酸素運動能力。酸素がよく回る身体は若いのである。ギターやパソコンの3、4時間ぐらいなんともないというように。ランニングが活動年齢伸ばしにこんなに効力があるとは、骨身にしみて感じてきたことであるが、これは今では世界医学会の常識になっていると言える。その証言がこのブログのいたるところにあるが、一例がこれ。『「よたよたランナー」の手記(222)走る、歩くで活動年齢が伸びる 2018年05月10日』 】 
(ここのエントリー『老後ギター上達法、僕の場合 文科系 2018年06月24日』より)

  ちなみに、僕がやって来たスポーツはこれだけだ。中学時代は陸上もちょっとやったが、そのころから大学生までバレーボール。これは40歳過ぎて小中学校PTAバレーで復活し、娘が中三の最後の年に区で優勝、「名古屋市大会3位」まで行った。これらに平行してまた、大学時代からずっとサイクリングをやってきた。これは今でも現役で4年女子孫との50キロサイクリングのことなども、ここに書いてきたところだ。近頃この孫が「今度は100キロやってみよう!」と言っているが、この春が待ち遠しいという今なのである。今は、これをもめざしつつ「八十路ランナー」を楽しみ、書いているわけだ。ちなみに、10キロ走れる間は100キロサイクリングは十分可能と考えている。このランニングは、2000年ちょうど、59歳の現役時代に勤務先があるスポーツクラブ法人会員になったのをきっかけに覚えたもので、その時意図したとおりに今の僕の諸活動の原動力になっている。有酸素運動の効力は、とにかく絶大である。

 ちなみに年寄りが太るのは走れなくなるからだ。そのことを僕は今の今、痛感している真っ最中である。今の僕は、ウオームアップの時間が20分以上も必要になっている。それだけゆっくりと長く走って初めて、全身の血管が開き、酸素を運び疲労物質を吸収、汗として排泄する能力が全開してくるのである。アップの初めは8キロ時でも疲れてしまうのが、循環機能が全開し始めると10キロ時超えてもちゃんと走れるのだ。年を取るほどこの差が激しくなって、スポーツをしない人はこのことがわからないから、ウオームアップの段階で「もう走れない身体になった」と誤解してしまうのである。すると今度は逆に、循環機能がそういう生活に慣れてしまって、心拍数120以上には上げられないという身体になってしまうのである。ちなみに、僕の一定持続最高心拍数は165ほどである。

コメント (8)
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