Sixteen Tones

音律と音階・ヴァイブ・ジャズ・ガラス絵・ミステリ.....

屍人荘の殺人

2024-07-08 08:39:37 | 読書

今村 昌弘「屍人荘の殺人」東京創元社 (創元推理文庫 2019/9)


有栖川有栖の解説の冒頭は「驚異の新人による衝撃のデビュー作」.
27 回鮎川哲也賞受賞.このミステリーがすごい!2018 年版・週刊文春 2017 年ミステリーベスト10・2018 本格ミステリ・ベスト10 でそれぞれ第 1 位,第18回本格ミステリ大賞〔小説部門〕受賞,第 15 回本屋大賞 3 位だそうだ.
2017 年の単行本刊行から7年目にして読んだ.ブックオフで文庫が 400 円だった.

解説によればこの作品は「クローズド・サークル」ものの変形.絶海の孤島とか,閉ざされた吹雪の山荘とか,登場人物が限られたなかでの連続殺人が典型だが,ここではゾンビたちが紫湛荘 (しじんそう) というペンションを取り囲む.ゾンビに噛まれると命を落とすが,数時間後にゾンビ化して再生し,ヒトを襲うという設定だから,海や吹雪よりずっとスリリング.

出だしが大学のミステリ・サークルでうざったいと感じたが,ホームズ役の学生は意外にも,さっさとゾンビにやられてしまう.しかしラスト近くではゾンビとして再登場 !
おもしろかった.
あっという間に読了.16 トンはこういうのが好きらしい.

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« AI で作曲 : CREEVOの例 | トップ | 科研費増額要求 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事