【あした元気になあれ】:女性蔑視発言に思うこと=小国綾子
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【あした元気になあれ】:女性蔑視発言に思うこと=小国綾子
森喜朗氏の「女性蔑視発言」について書きたい。「社会が」などの大きな主語は使わず、一人の「私が」感じ、考えたことを。
第一に、発言の中身よりも日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で男性から笑いが起きたことが悔しかった。「まただ」と。東京都議会で2014年、少子化問題について質問した女性議員に「自分が早く結婚した方がいい」などと卑劣なやじが飛んだ時も、男性議員たちは笑っていた。「笑い」は暴力だ。政治家や組織トップの女性蔑視発言はたいてい男性だらけの場面で起こり、「笑い」で承認され、そして繰り返される。
次に、森氏の辞任を求める声に対して「過剰反応」「謝罪したからいいじゃないか」などとかばう声が起きた。私は自分の受けた女性蔑視やセクハラ、周囲の反応を思い出し、気がめいった。
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元稿:毎日新聞社 東京夕刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【あした元気になあれ】 2021年02月09日 11:52:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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