【海上自衛隊】:潜水艦「そうりゅう」民間商船と衝突 軽傷3人
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【海上自衛隊】:潜水艦「そうりゅう」民間商船と衝突 軽傷3人
8日午前10時55分ごろ、高知県足摺岬から南東約50キロの太平洋上で、海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」と民間商船が衝突した。海自によると、潜水艦の乗員3人が軽傷を負った。潜望鏡を出すため海面近くまで浮上した際、商船の底をこするようにぶつかり、潜望鏡など船体上部を一部損傷した。潜水艦は自力で航行できる。政府は官邸に情報連絡室を設置し、状況の把握に当たっている。
高知港沖合で調査が始まった民間商船と衝突した潜水艦「そうりゅう」(共同通信社ヘリから)
高知港沖合で調査が始まった民間商船と衝突した潜水艦「そうりゅう」(共同通信社ヘリから)
岸信夫防衛相は8日夜「潜望鏡で相手を確認し、回避措置を取ろうとしたがよけきれなかった。誠に残念だ」と述べた。潜水艦は通信機器が損傷し、携帯電話を使い司令部に報告できたのは午後2時20分ごろだった。防衛相への連絡は同50分だった。
加藤勝信官房長官の説明によると、海上保安庁が衝突したとみられる船舶に連絡したところ、衝突の振動はなく、船体のダメージはないと思われるとの回答があったとしている。
関係者によると、民間商船は香港船籍の貨物船「オーシャン・アルテミス」の可能性がある。
第5管区海上保安本部(神戸)によると、8日午後2時40分ごろ、海自の呉地方総監部から「そうりゅうが一般船舶と接触したとみられる。乗員3人は擦り傷や打撲程度」との通報があった。5管は、業務上過失往来危険の疑いもあるとして、調査に当たる方針で、9日朝から潜水艦が入る高知港で船体を調べる。運輸安全委員会は8日、原因を調べるため船舶事故調査官3人を指名した。
海自によると、潜水艦は定期点検後の訓練中だった。船体を上昇させる際は、潜望鏡やソナーで海面を確認する手順になっている。高知港で海保や調査官の調べに応じる。
菅義偉首相は<1>情報収集に万全を期す<2>民間商船を安全確認し、必要な場合は迅速な救助活動を徹底する<3>国民に情報提供を行う-の3点を指示した。加藤氏は「指示を踏まえ、関係機関と連携を図りながら、一体となって全力を挙げて対応していく」と述べた。
そうりゅうは基準排水量2950トン、長さ84メートル、幅9・1メートル。乗員は約65人。2009年に就役した。(共同)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【事故・災害・海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」と民間商船が衝突した】 2021年02月09日 11:54:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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