【政界地獄耳・01.10】:共和党のあり方問われている米国 トランプ強硬支持派が穏健派じゅうりんするのか
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・01.10】:共和党のあり方問われている米国 トランプ強硬支持派が穏健派じゅうりんするのか
★5日、米バイデン大統領は東部ペンシルベニア州で今年最初の選挙演説を行った。21年1月6日の米連邦議会議事堂襲撃事件から3年にあたる。この演説では、今年11月の大統領選挙でバイデンVSトランプのリターンマッチを想定するトランプ前大統領に触れ、「米国の民主主義を犠牲にすることもいとわない」と厳しく批判。さらに、トランプの目的は「全て自分のためで、米国のためではない」と糾弾した。
★6日、民主党のハリス副大統領は南部サウスカロライナ州で演説し、米連邦議会議事堂襲撃事件を「(トランプが)残忍な暴力と恐怖で選挙結果を覆そうとした」と批判。5日、トランプも中西部アイオワ州で演説し、「バイデンの下で良くなったことは何一つない」と攻撃の手を緩めない。大統領選挙は既にヒートアップしている。15日のアイオワ州党員集会で共和党大統領候補を決める予備選序盤戦がスタートする。つまり、10日前からトランプはアイオワ入りしている。共和党は圧倒的にトランプが強さを維持しているという報道が多いものの、東部ニューハンプシャー州の共和党系調査会社によれば、州内の調査でもトランプが依然強いものの、元国連大使で元サウスカロライナ州知事のニッキー・ヘイリーが肉薄。ハリスがサウスカロライナにテコ入れに行く理由もわかる。これが6年知事を務めた地元人気で終わるか否かはこれからだが、そこで共和党員の気持ちを揺るがすのが、トランプが刑事裁判を4つ抱えるという問題。
★コロラド、メーン各州の市民団体による刑事被告人の「大統領選出馬資格」剥奪訴訟などが広がる可能性を秘め、本当に彼でいいのかという自問だ。共和党内のトランプ強硬支持派が強引に穏健派をじゅうりんするのか、米国にとっては共和党のあり方が問われている。(K)敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2024年01月10日 07:53:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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