路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【政界地獄耳・03.06】:トランプ米大統領を使いこなす外交が日本にあるか

2025-03-06 07:40:50 | 【米国・在日米軍・地位協定、犯罪・普天間移設・オスプレー・安保】

【政界地獄耳・03.06】:トランプ米大統領を使いこなす外交が日本にあるか

 『漂流する日本の羅針盤を目指:【政界地獄耳・03.06】:トランプ米大統領を使いこなす外交が日本にあるか 

 ★日々の米大統領ドナルド・トランプの発言や振る舞いを見ていると、冷戦体制の枠組みからの脱却ができない世界秩序への挑戦に見える。ロシアとウクライナや米国のメキシコやカナダとのやりとりが新秩序のためとは思わないが、トランプの北大西洋条約機構(NATO)批判は応分の軍事的努力の加減の問題ではない。ソ連が崩壊しワルシャワ条約機構がないのにNATOが拡大し続けている矛盾を突いたものだ。

 ★ソ連が崩壊し、1999年にポーランド、チェコ、ハンガリーが、04年にスロバキア、ルーマニア、ブルガリアが、09年にアルバニアと旧ユーゴスラビア連邦のクロアチアが加盟。旧ユーゴスラビアからは17年にモンテネグロ、20年には北マケドニアが加盟し23年にフィンランド、24年にスウェーデンが加盟した。設立時には12カ国だったが今では32カ国にまで広がった。ロシアにしてみれば包囲網がなお敷き詰められている認識だろう。トランプと露大統領ウラジーミル・プーチンの利害の一致は、防衛は自国の責任と集団的自衛権の行使はカネと手間がかかるという冷戦自体の構造の変革だろう。前首相・岸田文雄はNATOとの関係に積極的だったが、米・仏などの反対で東京事務所開設はまとまらなかった。米国は防衛費の増強で武器を買わせた方がお得だし、中国への遠慮だ。

 ★ただ、首相・石破茂がよく使う「今日のウクライナは明日の東アジア」はロシアとウクライナの関係は中国と台湾だ。米露の接近はNATOの無力化だけでなく、東アジアの秩序を崩した。加えて米側からの日米安保不要論に通ずる。真の独立を考えずに米国とうまくやることだけを国体の護持としてしまった、米依存しか念頭にない保守系の政治家や支持者は単純なトランプ批判に精を出すだけで解決策を導けないだろうし、いまさら中国への批判をやめないだろうが、本当の独立のチャンスと思わない鈍感さを憂うべきだ。多くは雑で品位に欠くトランプだが、彼を使いこなす外交が日本にあるか。(K)※敬称略

 ◆政界地獄耳

 政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】  2025年03月06日  07:47:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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