【東京都】：殺人容疑の江戸川区立中教諭、タイムカード偽装か…午後休暇でも「夜に退勤」記録

【東京都】：殺人容疑の江戸川区立中教諭、タイムカード偽装か…午後休暇でも「夜に退勤」記録

　『漂流する日本の羅針盤を目指して』：【東京都】：殺人容疑の江戸川区立中教諭、タイムカード偽装か…午後休暇でも「夜に退勤」記録

　東京都江戸川区の住宅で住人男性が殺害された事件で、殺人容疑で逮捕された同区立松江第五中学校教諭の尾本幸祐容疑者（３６）（江東区大島）が事件当日、午後から休暇を取得していたのに、夜に学校を出たとする退勤記録がタイムカードに残されていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は、尾本容疑者が事件発生時刻に校内にいたように偽装した可能性があるとみて調べている。

送検される尾本幸祐容疑者（１１日午前、東京都江戸川区で）

　発表によると、尾本容疑者は２月２４日午後６時半頃、江戸川区一之江の住宅で、派遣社員の山岸正文さん（当時６３歳）の顔や首を刃物で刺すなどして殺害した疑い。逮捕直後の調べに「事件には関わっていない」と容疑を否認したが、その後、黙秘している。

　捜査関係者によると、現場近くの防犯カメラには、同日午後５時４５分頃、不審な人物が黒ずくめの服装で山岸さん宅の方向へ向かって歩く様子が映っていた。事件発生直後の午後６時３５分頃には、この人物が立ち去る様子が同じ防犯カメラに記録されていた。

　警視庁がさらに周辺の防犯カメラなどを捜査した結果、この人物が尾本容疑者とみられることが判明したという。

　同校のタイムカード（勤怠管理システム）には、尾本容疑者が同日朝に出勤し、午後７時１５分頃に退勤したとの記録が残されていた。だが、この日は生徒が午前中で下校する定期テストの日で、尾本容疑者は午後から休暇を取っていた。警視庁は、尾本容疑者が午後も校内にいたように装うため、退勤記録を残した可能性があるとみている。

山岸正文さん

　警視庁は１１日、尾本容疑者を殺人容疑で東京地検に送検し、同校を捜索。尾本容疑者の机やロッカーからＵＳＢメモリーなど複数点を押収した。今後、押収済みのスマートフォンなどとともに解析を行う。

<picture></picture>

　山岸さん宅の室内からは複数の土足痕が見つかり、尾本容疑者のスニーカーと種類が一致した。尾本容疑者は逮捕前の任意聴取に、「学校から駅に向かう途中、（山岸さんから）『荷物を運ぶのを手伝ってほしい』と言われ、土足で上がったことがある」と説明したという。

　事件当時、尾本容疑者は自宅の住宅ローンのほか、賭け事などで数百万円の借金を抱えていた。警視庁は金銭に困っていたとみて関連を調べる。

　元稿：讀賣新聞社　朝刊　主要ニュース　社会　【事件・犯罪・東京都江戸川区の住宅で住人男性が殺害された事件】　 ２０２３年０５月１２日 　０５：００：００ 　これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。