【千葉県】:レッサーパンダ風太7月5日で20歳に 大谷翔平と同じ誕生日 住環境向上へ園はクラファン募集
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【千葉県】:レッサーパンダ風太7月5日で20歳に 大谷翔平と同じ誕生日 住環境向上へ園はクラファン募集
背筋を伸ばし、二本足でぴーんと直立。珍しい立ち姿の美しさから2005年、社会現象になった千葉市動物公園(千葉市若林区)の雄のレッサーパンダ「風太(ふうた)」が7月5日、20歳の誕生日を迎える。
レッサーパンダの平均寿命は15歳~20歳といわれ、風太は人間の年齢でいえば80歳をとうに過ぎた、ご長寿。最近は立つこともなくなったが、今も1日に2回えさを食べて健康状態は良く、愛らしい表情は一大ブームとなった当時と変わらない。ちなみに7月5日は、異次元の活躍で現在、世界的な社会現象となっているエンゼルス大谷翔平(28)と同じ誕生日だ。
「風太に何かあってはいけない。健康に配慮しながら飼育を続けてきました」。千葉市動物公園飼育2班の水上恭男班長(56)は、風太との向き合い方をそう振り返る。雌のチィチィ(15年に死去)と間に10頭の子どもが誕生した風太。多くの子孫を残した今も、同園のアイドル的存在だ。
一方で年を重ねて体力は次第に衰え、白内障も患った。2020年末には歯根の病気でえさを食べられなくなり、展示公開が約5カ月間中止された。今も健康状態を慎重に見極めながらの飼育、公開が続く。
地球温暖化による昨今の猛暑も大きな不安要素だ。もともと寒い場所に住むレッサーパンダにとって、暑さは過酷な環境。園では動物福祉向上の観点から、レッサーパンダたちが長生きできるための住環境の整備に向けて、6月7日からクラウドファンディングによる支援を募っている。
第1目標の500万円はすでに突破し、風太の行動範囲に合わせて、冷たい風を送る冷風空調機3台を設置。次は2200万円を目標に、風太ら6頭が生活するレッサーパンダ舎への自動ミストや、ガラス展示室への遮熱フィルムの設置などを計画する。展示場全体の環境改善が最終目標だ。
応募期間は7月31日までで最終目標は3000万円。7月2日現在、約1320万円が集まっている。
取材した日も強い日差しで、風太は小屋の中でほとんどの時間を過ごしていた。暑さで活動量は落ちているが、りんごや煮たサツマイモ、干しぶどう、オレンジなどのえさを食べ、おやつにもリンゴを食べるという。気候が良ければ、小屋の外を歩き回るそうだ。
同園ではこれまで約10人の担当者が風太の飼育に携わった。雄で警戒心が強く「担当が変わると、最初は相手にしてくれない」(水上さん)そうだが、慣れてくると手からえさを食べることも。水上さんは「病気や苦難もあったが、風太にはこれからも気取らずにいてほしい。なにげない病気でも軽く見ず、気をつけていきたい」と話した。
5日は、園で記念セレモニーが行われる。風太には、特別感謝状や、好物のリンゴなどをあしらったバースデーケーキが贈られる予定だ。【中山知子】
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・千葉市動物公園の雄のレッサーパンダ「風太(ふうた)」が7月5日に、20歳の誕生日を迎える】 2023年07月03日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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