《論点・12.04》:TSMCのまちで
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《論点・12.04》:TSMCのまちで
半導体受託生産の世界最大手「台湾積体電路製造」(TSMC)が熊本県菊陽町に建てた第1工場の本格稼働が年内にも始まる。日本の半導体産業復活への期待から、周辺には関連会社も進出しバブル景気の様相を呈する。一方、「熊本の宝」とされる豊富な地下水への影響に懸念の声も上がる。TSMC進出は何をもたらすのか。
◆企業進出を住民の幸福に転換 吉本孝寿・熊本県菊陽町長
町にはTSMCの本社のある台湾を中心に、多くの外国人が既に来ている。飲食店の客足も増えて経済効果を押し上げるなど、目に見える形で影響は広がっている。
その上で、TSMC進出の効果を町民に実感してもらうための施策が必要だと考えた。税収増を見込み、年間約3億3000万円かかる町内の小中学校の給食費と幼稚園・保育園のおやつ代(副食費)を、2025年度から完全無償化することを検討している。このような施策を打ち出せるのも財源があってこそで、約4万人の町として中長期的なチャレンジができるようになった。■この記事は有料記事です。残り4046文字(全文4470文字)
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元稿:毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【論点】 2024年12月04日 02:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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