【産経抄・12.25】:中国資本の影、高すぎる東京の火葬料金
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・12.25】:中国資本の影、高すぎる東京の火葬料金
「一、葬式無用 一、戒名不用」。遺言書の全文という。戦後の混乱期に、吉田茂の側近としてGHQと折衝した白洲次郎である。昭和60年の晩秋に永眠した際、遺族らは東京都内の自宅で追悼の酒盛りを営み、葬儀に代えたと聞く。
東京博善が運営する火葬場の一つ「四ツ木斎場」=東京都葛飾区
故人の思いをくんで、簡素で湿っぽさのない弔いだったらしい。亡きがらは、桐ケ谷斎場(品川区)で荼毘(だび)に付されている(『白洲次郎 占領を背負った男』北康利著)。告別式などのセレモニーを営まずに火葬場へ向かう、いわゆる直葬である。
白洲が現代の火葬事情を知れば苦い顔をするに違いない。23区内9カ所の火葬場のうち7つは民営で、桐ケ谷など6斎場は同じ運営会社である。公共性の高い事業でありながら、6斎場の運営会社が令和2年の春に中国資本の傘下となって以降、火葬料金は著しく値上がりした。
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元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】 2024年12月25日 05:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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