路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【社説①・01.01】:新しい年に わがまちの「復元力」高めよう

2025-01-01 16:00:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【社説①・01.01:新しい年に わがまちの「復元力」高めよう

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・01.01】:新しい年に わがまちの「復元力」高めよう 

 今も、そこここで崩れた石垣が目に入ってくる。西郷隆盛らが明治政府を相手に蜂起した「西南戦争以来の被害」という。2016年の熊本地震で、加藤清正が築いた熊本城は、国重要文化財13カ所すべてが損壊し、国特別史跡の石垣も全体の3割が崩落した。

 天守閣の復旧を先行し、観光客らを入れながら櫓(やぐら)や長塀などの修復を進める。「閉城した方が作業は早いが、負担が大きい。被害を見てもらい、入場料や寄付などでお金を集めつつ復旧する道を選んだ」。熊本市の担当者は話す。

 専門的な技術も必要で「完了まであと30年程度はかかる」と聞き、気が遠くなった。

 京都や滋賀でも「明日の自分事」と捉えたい。大地震があれば、住民や観光客らの命を脅かし、数々の歴史的な文化財も被害を受けるだろう。生活再建との両立は課題になるに違いない。地球温暖化による「異常気象の常態化」は、台風や豪雨を頻発させている。

 私たちに、備えはあるか。

 明けた今年は節目が重なる。昭和100年。戦後80年、阪神大震災30年…。暮らしを壊す戦争と災害の記憶は、しかし世代を経るにつれ薄れていく。

 「自分事」で向き合う 

 元日のきょうは、1年前に発生し、石川県を中心に500人超が犠牲になった能登半島地震を踏まえ、災害と地域社会を見つめる。

 先月上旬、共同通信が行った能登半島地震の被災者アンケートでは63%が「復旧や復興が進んでいない」と答えた。課題(複数回答)として人口減、住まいの整備に続き、道路や水道など「インフラの復旧」が上がった。

 孤立しやすい半島での復旧の困難さ、昨年9月に被災地を襲った豪雨による複合災害を勘案しても、過去の震災と比べて対応の遅さが際立つ。仮設住宅も先週、4カ月遅れで全戸が完成した。

 不衛生な避難生活や、ケアが行き届かない仮設暮らしの長期化により、持病の悪化など心身の負担で亡くなった「災害関連死」は石川県だけで240人を超えた。建物倒壊などの直接死を上回る。

 222人の災害関連死が問題になった熊本地震の教訓は生かされず、助かった命が失われた。

 能登の約400キロ南では、4月に開幕する大阪・関西万博に向け、工事が急ピッチで進む。この国のひずみが見えないだろうか。

 災害時の国と自治体の連携、役割分担を改めて点検し、再構築しなければならない。

 石破茂首相は「防災省」の必要をかねて持論とし、2026年度中に防災庁を設けるという。災害対応のプロを育成し、縦割りを超えた実効的な組織を求めたい。

 同時に必要なのは、自治体の裁量と財源を拡充する分権化だ。

 過去の震災でも現場に応じた自治体の対応に、国の詳細な規制や補助金要件、煩雑な事務手続きが障害だと指摘されてきた。能登半島地震を踏まえた全国知事会の提言でも、災害救助法などの制約を見直し、自治体判断で柔軟に運用できるよう求める。

 節目といえば、「国民が豊かさと安心を感じられる地域社会を目指す」とし、国と地方の関係を明治以来の「上下・主従」から「対等・協力」に変える地方分権推進法が成立して30年である。

 分権で自治の再生を 

 だが、「住民に身近な自治は強まったが、ここ10年は財源移譲が進まないこともあり停滞気味」(京都市幹部)。知事会も昨年8月、「国の関与などで、地方が自ら意思決定するための自治立法権を十分に行使できない現状が続いている」と分権改革を提言した。

 関与の典型が昨年、岸田文雄前政権が進めた地方自治法の改正だろう。具体例も示さず、地方への国の指示権を強めた。安倍晋三政権が始めた「地方創生」は、昨年で10年を経たが、政府の検証報告にある通り、地域間の「人口の奪い合い」に陥った。ふるさと納税で「税の奪い合い」も助長する。

 石破氏は「地方創生2・0」を掲げ、新年度当初予算案に関連予算を「倍増」した2千億円余りを入れた。だが、中身を根本から見直さねば、失敗をなぞるだけだ。

 立憲民主党は自治体が自由に使える「一括交付金」など、分権の推進を衆院選公約とした。日本維新の会も「多極型の日本」へ統治機構改革を唱えている。

 人口減と災害を軸に 

 衆院選の大敗で少数与党となったのを奇貨とし、こうした野党に自治体も加え、地方政策をたたき直してはどうか。災害への対応は一致しやすい切り口になろう。

 1千兆円超の債務を抱える国の財政を立て直し、非常時に向けた財政余力を上げる必要もある。

 自治体側も動きたい。災害の発生前から、被災後のまちづくりの共有や被害最小化の準備を進める「事前復興」の視点が重要だ。

 人口減を前提にした適応策の検討や、市町村の広域連携を協定化する「定住自立圏」といった制度の活用など、幅広い視点で地域の「復元力」を高めてほしい。

 年の初め、居住地域の災害を予測するハザードマップや家庭の備蓄品を確かめ、近隣への声かけなど個人でできる備えも強めたい。

 元稿:京都新聞社 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年01月01日  16:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《社説①・01.01》:民主主義どこへ 分断を解かす言葉こそ

2025-01-01 09:30:50 | 【選挙・衆院選、参院選、補選・都道府県市町村長・地方議会・公職選挙法・買収事件】

《社説①・01.01》:民主主義どこへ 分断を解かす言葉こそ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説①・01.01》:民主主義どこへ 分断を解かす言葉こそ

 思い返せば、あの時が予兆だったのかもしれない。

 7年半前の2017年7月1日、東京都議選の投票日前日だ。東京・秋葉原の街頭で自民党の支持を訴えた安倍晋三首相(当時)に、一部の聴衆が「辞めろ」「帰れ」コールを浴びせた。

 安倍氏は言い放つ。「こんな人たちに、私たちは負けるわけにはいかない」と。自分を批判する「こんな人たち」に対抗する「私たち」。「敵と味方」を切り分け、味方の支持を引きつける。

 全国民に責任を負う職務を忘れたような発言は批判され、自民党は惨敗する。ただ、安倍氏は国政選挙では連勝し、「数の力」で強権的な政治手法を続けていく。広く合意を得る民主主義の手法は見られなくなっていった。

 目指したのは、自民党を支える保守層の宿願である改憲だった。対外的な強硬路線はナショナリズムをあおり、あおられる。経済再生を図る手法は、長期化する不況で生活基盤が危うくなっていた人たちの支持も集めた。

 協調外交や民主主義的手法を重視するリベラル系政党や支持者は「左」とひとくくりにされ、旧民主党政権は「悪夢」とされた。

 批判された側も感じたのではないか。安倍氏の支持者を「あんな人たち」と。分断はいつの間にか底が見えないほど深まっていた。

 ■成り立たない会話

 「あんな人たち」と「こんな人たち」との間では、会話が成立しなくなっている。加速させたのがSNSだ。当初は言論の可能性を高めるとされた。現実は弊害が放置できないほど大きくなった。

 SNSは利用者の閲覧履歴を解析し、見たいと思われる情報を表示する。「自分が探し出した」と思った情報の多くは、実際は「SNSに見せられた」情報だ。情報は偏り、異論や別視点に触れる機会が失われる。「フィルターバブル」といわれる現象だ。

 「あんな人たち」に共感される情報は「こんな人たち」には表示されにくい。逆もしかりだ。それぞれの空間では、場の空気に反する言葉や意見は敵視される。中の人たちは空間で共感される言葉だけを発し、言葉は「いいね」という記号をつけられて「消費」され、根拠不明でも拡散されていく。

 負の側面が表れたのが昨年の選挙だ。11月の兵庫県知事選では真偽不明の情報がSNSで繰り返し流された。パワハラ疑惑などで不信任案が可決された斎藤元彦氏の支持につながる情報が多く、再選の原動力になったとされる。

 SNSが結果を左右したのは、前広島県安芸高田市長の石丸伸二氏が善戦した7月の東京都知事選や、国民民主党が躍進した10月の衆院選も同様だ。

 ■SNSのリスク

 既存メディアが信憑(しんぴょう)性や公平性への疑念から報じない情報が、SNSで流され、利用者はSNSに「隠された真実」があるとみなした。新聞をはじめとしたメディアも、フィルターバブルの醸成に無縁とはいえない。

 同様の構図は、11月にトランプ氏が再選した米大統領選でもみられた。SNSで世論を操れば選挙の勝利に直結する現実。ノウハウは既に確立されつつある。

 昨年11月のルーマニア大統領選では危険性があらわになった。泡沫(ほうまつ)とされた候補がSNSによる選挙運動で首位に。その後、インフルエンサーが報酬を得て情報を広げたことが判明し、憲法裁判所が選挙無効を宣言している。

 この候補はロシアのプーチン大統領を称賛していた。躍進の裏にはロシアの介入があったとされ、選挙の2週間前に約2万5千のアカウントがこの候補に関する投稿で突然活発になったという。

 ■時間をかける意味

 SNS選挙がさらに一般化すれば、特定勢力が資金とノウハウを活用し結果を操ることが可能になりかねない。国民に分断があれば危険はさらに高まる。フィルターバブルをもたらす仕組みだけでなく、投稿が注目されれば広告収入が増える「アテンション・エコノミー」の弊害検証する時だ。

 新たな年。民主主義の危機を乗り越えられるのか。

 社会の同調圧力をテーマとした作品を多く手がける作家の星野智幸さんは、キーワードとして「消費されない言葉」を挙げる。

 「いまは言葉が一瞬の快楽や共感をもたらす手段としてしか使われていない」と指摘。「時間をかけて、言葉や言説の意味を考える喜びや体験を増やしていくことが一番の有効な道だ」とする。

 民主主義は、異なる考えを持つ人たちが互いの意見に耳を傾け、取り入れながら調整し、制度を作っていく仕組みだ。異なる言葉や意見を「消化」し、新たなものを練り上げるには時間がかかる。

 自民と公明の政権が少数与党となった国会はその意義を示す「最善の機会」と考えたい。今月召集される通常国会で、与野党が「消費されない言葉」をどれだけ交わすことができるか。民主主義の価値を国民が確認する重要な時だ。

 元稿:信濃毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年01月01日  09:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

《斜面・01.01》:太陽のほとりで

2025-01-01 09:30:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

《斜面・01.01》:太陽のほとりで

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《斜面・01.01》:太陽のほとりで

 詩人の石垣りんさんは太陽を〈天の井戸〉に例えた。

 人間はたった一つの井戸を囲み、どこにいても同じように光をくみながら生きている。

 くみ上げる音は〈いのちの鼓動〉。

 元日の朝、その音を、胸に手を当てて聞こう、とつづった

 ◆〈新年の光/満ち あふれる 朝です。〉と結ぶ…、

 ◆太陽のほとり

太陽

天に掘られた 光の井戸。

私たち

宇宙の片隅で 輪になって

たったひとつの 井戸を囲んで

暮らします。

世界中 どこにいても

太陽のほとり。

みんな いちにち まいにち

汲み上げる

深い空の底から

長い歴史の奥から

汲んでも 汲んでも 光

天の井戸。

(日本の里には 元日に 若水を汲む

という 美しい言葉が ありました)

 昔ながらの

つるべの音が 聞こえます。

胸に手を当てて 聞きましょう

生きている いのちの鼓動

若水を汲み上げる その音を。

新年の光

満ち あふれる 朝です。

 太陽を「天に掘られた 井戸」と、光を「水」ととらえる、この独創性がまず素晴らしい。

 構成は、前半と後半に分かれる。

 前半では、「宇宙」「世界中」といった大いなる空間を提示し、また「長い歴史の奥」というふうに悠久の時間をも描き出す。

 ここまでは、視覚のみの世界。「光」が主役。

 中盤過ぎで、以下の二行が挿入され、転調する。

 (日本の里には 元日に 若水を汲む

 という 美しい言葉が ありました)

 そして後半。ここからは、聴覚の世界。「音」が主役に。

 「若水を汲む音」を「いのちの鼓動」ととらえる。

 最後の連では、再び「光」が主役に。

 生命の歓びを「光あふれる朝」に象徴させて終わる。

 「太陽のほとり」「光」「水」「若水を汲む音」「光あふれる朝」などの言葉が示すとおり、この詩「太陽のほとり」は生命賛歌だ。

 ただ、詩のタイトル「太陽のほとり」と、前半の大スケールの映像、後半の「若水を汲む音」、そしてラストの「光あふれる朝」までの流れが、今一つ、しっくりこないと感じたのは私だけだろうか。

 時空を前半は宇宙まで広げ、後半は日常の時空間で結ぶという大胆な試みは良いと思うが、その挑戦的な試技の着地は、ピタッと決まっているだろうか。

 この点については、ワークショップなどで、いろんな人に感想を求めてみたい。

 もし、着地に成功していれば、大傑作と言っていいのではないだろうか。

 ■この記事は、会員限定の記事です。(残り463文字/全文592文字)

 ■続きは、会員登録後、お読み下さい。 

 元稿:信濃毎日新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【斜面】  2025年01月01日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説①・01.01】:年のはじめに考える あわてない、あわてない

2025-01-01 07:30:50 | 【第二次世界大戦・敗戦・旧日本軍・広島、長崎原爆投下・国策犠牲・戦後補償

【社説①・01.01】:年のはじめに考える あわてない、あわてない

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説①・01.01】:年のはじめに考える あわてない、あわてない 

 2025年になりました。ちょうど1年前のきょう、能登半島地震が発生しました。
 
 「よりにもよって元日に…」と天を仰いだ方も多かったでしょう。
 
 その8カ月後にはまた、よりにもよって、その能登を今度は豪雨災害が襲いました。今なお避難生活を余儀なくされている人も少なくありません。壊された暮らしや仕事の復興が順調に進むよう願ってやみません。
 
 ある防災の専門家がわが国を呼んで曰(いわ)く、「災害の百貨店」と。まこと、この列島で生きるとは、自然災害と生きるということ。さらに防災、減災の力をつけていくほかありませんが、天為ならざる人為の災禍についても、心配事がないわけではありません。

 ◆戦後よ続け、どこまでも

 一番、怖いのは、やはり戦争です。防衛力増強の名の下、ここ数年でぐんとキナくさくなった感もあるわが国ですが、今年は終戦から80年の節目の年。この「戦後」をどこまでも続けていくには、何が必要でしょうか。
 やはり、民主主義の政治体制は重要だろうと思います。無論、イスラエルや米国など「反証」は少なくありませんし、民主主義でさえあれば「戦争を避けられる」などというつもりはありません。でも、ざっと物事の決まり方を比べてみてください。
 <権威主義体制>なら、独裁的権力(者)が「ゴー」を決断→おしまい。<民主主義体制>だと、選挙で選ばれた権力(者)が「ゴー」を決断→議会に提案→異論が出て議論→賛成多数で結論と、手続きがややこしく時間もかかる。その過程で、結論が「ストップ」に変わる余地もあります。どうでしょう。少なくとも「戦争を避けられやすい」のは後者だという気がするのですが。
 ただ、気がかりなのは、今、述べたように、民主主義の意思決定は複雑で時間がかかるが、人間というものは生来、せっかちにできているという点です。
 時間は無限でも寿命は有限だからか、私たちは何事であれ急ぎがち。でなければ、<急(せ)いては事を仕損じる>のような諺(ことわざ)からTVアニメの一休さんの口癖、「あわてない、あわてない」に至るまで、性急を戒める言葉が、世にこれほど多いはずもないでしょう。
 まして、情報通信から何からどんどんスピードが速くなる当今、私たちのせっかちさがいや増していても不思議はない。それは「タイパ」という言葉の流行からも想像がつきます。
 しかし、です。もし、手っ取り早く結果に行き着けるのが、タイムパフォーマンスが「良い」ことだとすれば、嗚呼(ああ)、民主主義はむしろ正反対ではありませんか。

 ◆「すったもんだ」が正常

 昨秋の総選挙では、自民・公明の与党が過半数割れに追い込まれました。長く1強の座を恣(ほしいまま)にし、異論を歯牙にもかけぬ驕慢(きょうまん)も目立った自民党に、民意が強く反省を求めたことは健全というべきでしょう。以後、自民党は例の「103万円の壁」見直しや政策活動費廃止などでは野党の意見をいれているようですが、当然、簡単に折り合えない場合も出てくるでしょう。しかし、もはや与党は早々に議論を打ち切って「多数決」という得意技は使えません。
 提案に異論があれば、その差を議論と譲歩、妥協で埋めて成案を得る営為こそが民主主義の想定する政治であって、わが国の政治はやっと正常に復したと言えなくもありません。ただし、すったもんだで、なかなか結論が出ないことも増えてくるはずです。
 もし民意がそれを、タイパが悪い、「決められない政治」だと見限って、選挙で政治地図を塗り替えるなら、もちろんそれも民主主義。でも、仮に、その結果として多数与党が生まれ、以前の自民党よろしく、議論もそこそこに何事であれさっさと「決めてしまう政治」を行うのであれば、到底、民主主義的とはいえません。どれほどタイパが良いとしても、です。

 ◆「タイパ」最高は独裁制

 とにかくタイパを求めるなら、一番は独裁制でしょうね。前述のように、権威主義の意思決定のスピードは民主主義と段違いで「決められない」とは無縁ですから。でも、だからって、公正な選挙で選ばれたわけでもない特定の個人や組織が国家を牛耳り、法治も表現の自由もないような体制を望む人はおられますまい。結局、私たちに必要なのは、タイパの悪さを辛抱し、まどろっこしさを受け入れる雅量なのだと思います。逆にせっかちに結果を求め、性急に判断する傾向を強めていったら、社会はどんどん権威主義に近寄っていってしまうでしょうから。
 
 あの一休さんの決まり文句。タイパの魔を振り払うのには、絶好の呪文かもしれません。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年01月01日  07:30:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【筆洗・01.01】:「ああら、めでたいな、めでたいな。まず一夜明ければ元朝の、…

2025-01-01 07:30:40 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【筆洗・01.01】:「ああら、めでたいな、めでたいな。まず一夜明ければ元朝の、…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗・01.01】:「ああら、めでたいな、めでたいな。まず一夜明ければ元朝の、…

 「ああら、めでたいな、めでたいな。まず一夜明ければ元朝の、門に松竹注連(しめ)飾り、床にダイダイ鏡餅、蓬萊山(ほうらいさん)に舞い遊ぶ鶴は千年、亀は万年、東方朔(とうぼうさく)は八千歳、浦島太郎は三千年、三浦の大介(おおすけ)百六っつ」-
 
 ▼謹賀新年。ふだん、皮肉やら悪口を並べたがる小欄、2025年の幕開きぐらいはなにか、おめでたい言葉をと、江戸の厄払いの口上を五代目桂文楽の落語『厄払い』から借りた
 
 ▼口上を読めば江戸の人々も健康、長生きが何よりの願いだったのだろう。出てくる3人はいずれも長寿の人物で、口上はこの3人で酒盛りを始める場面である。そこに「悪魔外道」がやって来て、邪魔しよう...

 ■この記事は、会員限定の記事です。残り 295/590 文字

 ■続きは、会員登録後、お読み下さい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2025年01月01日  07:03:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【こちら特報部・01.01】:お宅のビデオテープは大丈夫?見られなくなる「2025年問題」とは 世界70の歴史に迫る消滅危機

2025-01-01 07:30:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【こちら特報部・01.01】:お宅のビデオテープは大丈夫?見られなくなる「2025年問題」とは 世界70の歴史に迫る消滅危機 

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【こちら特報部・01.01】:お宅のビデオテープは大丈夫?見られなくなる「2025年問題」とは 世界70の歴史に迫る消滅危機

 音声や映像を磁気テープに記録するビデオテープがまもなく見られなくなるかもしれない。既に再生機器の生産が終了し、保守技術がなくなることへの懸念と、1990年代後半に流通のピークを迎えたビデオテープの耐用年数が重なり「2025年問題」とも呼ばれる。文化や芸術などの記録が失われる可能性があり、早期の対応を求める声が上がっている。(山田祐一郎)

◆再生機器、急速に姿消す 「デジタル化を」国連機関が警告

 「2025年までにデジタル化されなければ、テープは永遠に失われかねない」。2019年7月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)と国際音声・視聴覚アーカイブ協会(IASA)は「マグネティック・テープ・アラート」と題した警告を発表。磁気オーディオ、ビデオテープの再生機器が急速に姿を消し、保守部品の供給とサービスもなくなっているとして世界に対応を求めた。
 昨年10月、映画保存のアーカイブ活動を行う独立行政法人「国立映画アーカイブ」(東京)がフォーラムを開催した。その中で、米国議会図書館国立視聴覚資料保存センターのモーガン・モレル氏がビデオメッセージでこう危機感を口にした。「ビデオテープに記録された視聴覚遺産を保存することはこの70年の世界の歴史を保存すること。保守修理の知識が次世代に引き継がれなければ、ビデオテープ再生機器の維持は不可能になる」
再生機器や技術継承の問題が注目されている磁気テープ(国立映画アーカイブ提供)

再生機器や技術継承の問題が注目されている磁気テープ(国立映画アーカイブ提供)

 日本図書館協会資料保存委員会は「所蔵する音声・映像資料の再生手段維持が困難であることは、図書館で近年大きな問題となっている」と説明する。国立映画アーカイブの冨田美香主任研究員は「放送業界や美術館、図書館では多くのテープが保管されている。期限とされる2025年が近づき...

 ■この記事は、会員限定の記事です。残り 798/1503 文字

 ■続きは、会員登録後、お読み下さい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【こちら特報】  2025年01月01日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【こちら特報部・01.01】:寒さと飢え…日ロ領土争いに翻弄 樺太アイヌの語り部・楢木貴美子さん「歴史をなきものとされないために」

2025-01-01 07:30:20 | 【人権・生存権・同性婚・人種差別・アイヌ民族・被差別部落・ハンセン病患者】

【こちら特報部・01.01】:寒さと飢え…日ロ領土争いに翻弄 樺太アイヌの語り部・楢木貴美子さん「歴史をなきものとされないために」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【こちら特報部・01.01】:寒さと飢え…日ロ領土争いに翻弄 樺太アイヌの語り部・楢木貴美子さん「歴史をなきものとされないために」

 <新年連載・あしたの轍>①

 2011年夏、旧樺太(サハリン)。樺太庁があったユジノサハリンスク(旧豊原町)から列車で北へ7時間。車窓から楢木貴美子(76)の目に飛び込んできたのはどこまでも続く濃緑のじゅうたん。ワラビやフキといった山菜が歓迎の手招きでもするかのように優しく風に揺れていた。
伝統衣装テタラペに身を包みながら、樺太アイヌの刺しゅうの特徴について語る楢木さん=札幌市内

伝統衣装テタラペに身を包みながら、樺太アイヌの刺しゅうの特徴について語る楢木さん=札幌市内

 腰を折ってツルコケモモの実を採る人の姿が生前の母に重なり、「戦争がなければ、母もここにいたのかも」。持参した母の遺影をそっと胸に引き寄せた。

 ◆旧ソ連軍が侵攻 両親は財産捨て樺太を去る

 第2次世界大戦前、樺太で暮らした樺太アイヌは1000人以上いた。楢木の母もそのひとり。和人の父と結婚。だが太平洋戦争末期、旧ソ連軍が日ソ中立条約を破棄して樺太に侵攻。両親は一切の財産を捨て、樺太を去らざるを得なかった。
 父の故郷、青森に身を寄せたが、1948年に末っ子の楢木が生まれると父はすぐに病死。残された母親と7人の兄姉は、樺太アイヌたちがいつか集まろうと約束した地を目指すことになる。楢木が3歳の頃のことだ。

 ◆父母の故郷の青森、樺太より過酷だった「約束の地」

 それが北海道宗谷に近い稚咲内(わかさかない)だった。稚咲内は、戦後の農山漁村振興対策で開発地区の指定を受け、樺太からの引き揚げ者や樺太アイヌによる入植が始まっていた。身寄りをなくした一家も当然かの地を目指したが、待っていたのは青森や樺太以上の厳しい環境だった。
 
 アイヌ民族は地名をほとんど見たままに付ける。稚咲内はアイヌ語で「飲み水がない川」の意。深く掘らねば飲み水が出ず、砂地のため風の強い日は、その砂で井戸が埋まってしまう。幼い身体で姉と2人、天秤(てんびん)棒を担いで遠く離れた隣家に水をもらいにいったことも1度や2度ではない。
 浜の番屋で一つの布団に3人でひしめき合って寝ることも。あまりの飢えに耐えられず、配給の種芋も半分食べてしまう。学校の帰り道、和人に石を投げられていじめられたが、母を悲しませると言えなかった。
 幸せだと思える一瞬もあった。1955年頃に頼みの綱だったニシンが取れなくなり、魚かすを煮るニシン釜は、露天の五右衛門風呂に早変わり。海に浮かぶ利尻富士を眺め、夕方にはホタルが飛び交い、見上げれば暗い夜空が満天の星に照らされ思わず感嘆した。「あの景色は生涯忘れられない」
 それもつかの間、生活は立ちゆかなくなり、楢木が小学5年の時に小樽に。年配女性が駅近くの市場で魚を仕入れ、ブリキ製の箱を背負って朝一番の列車で行商に行く姿は「ガンガン部隊」とやゆされたが、一団にはご多分に漏れず母の姿も。「樺太アイヌだけではないが、本当に苦しかった」。何ものにもあらがえず、ただ一日を耐えしのぶだけの戦後の家族があった。

◆アイヌ伝統工芸の第一人者として語り部に

 「樺太アイヌは、オヒョウニレの木の内皮でアットゥシ織する北海道アイヌの着物とは違う。異なる文化と言語があることを知ってもらえたらうれしい」
 白地の着物テタラペに身を包んだ楢木が言う。樺太アイヌ特有の西洋風情の絹糸の刺しゅうが映える。
伝統衣装テタラペに身を包みながら、樺太アイヌが生きてきた軌跡について語る楢木さん

伝統衣装テタラペに身を包みながら、樺太アイヌが生きてきた軌跡について語る楢木さん

 楢木は樺太アイヌの刺しゅうなど伝統工芸の第一人者として、語り部になっていた。だが、活動を始めたのは60歳を過ぎてから。

 ◆樺太...

 ■この記事は、会員限定の記事です。残り 1338/2675 文字

 ■続きは、会員登録後、お読み下さい。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【こちら特報】  2025年01月01日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【こちら特報部・01.01】:〈新年に寄せて〉:「日常」守る不断の努力を 特別報道部長・中山洋子

2025-01-01 07:30:10 | 【社説・解説・論説・コラム・連載】

【こちら特報部・01.01】:〈新年に寄せて〉:「日常」守る不断の努力を 特別報道部長・中山洋子

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【こちら特報部・01.01】:〈新年に寄せて〉:「日常」守る不断の努力を 特別報道部長・中山洋子

 東京・表参道の老舗「山陽堂書店」は昨年2月からレジ横で、小さな缶バッジを販売しています。元日の能登半島地震で全壊した石川県珠洲市の「いろは書店」のオリジナルバッジです。

 山陽堂書店の遠山秀子さん(64)が2023年10月に珠洲市であった奥能登国際芸術祭を訪れたとき、展示会場近くのいろは書店に立ち寄った縁で、ゆるやかな交流を続けてきました。
仮店舗で営業を再開したいろは書店=石川県珠洲市で

仮店舗で営業を再開したいろは書店=石川県珠洲市で

 地震で店舗が倒壊したいろは書店ですが、新学期の子どもたちに教科書を届けるため、3月には仮店舗で営業を再開。「街の本屋さん」が守り続ける文化の灯は、傷ついた地域を照らします。
 東京からエールを送る山陽堂書店もまた、街にあり続けることで地域の歴史をつなぐ書店です。
 東京最後の大規模空襲となった1945年5月25日の「山の手空襲」で、表参道一帯は炎に包まれました。その夜、逃げ遅れた人々を受け入れ、約100人の命を救ったのが3階建ての山陽堂書店でした。
 遠山さんの伯母の清水浜子さん(101)も炎の夜を生き延びた一人です。「窓の外で、人が火だるまになって転がっていくのが見えた。どうすることもできなかった」とつらい記憶を語ってくれました。店内では被災した人々がバケツリレーで地下の井戸水を本にかけ、火が燃え移るのを防いだそうです。翌朝、表参道には焼け焦げた遺体が折り重なっていました。
山陽堂書店が販売するいろは書店のオリジナルバッヂ=東京都港区で

山陽堂書店が販売するいろは書店のオリジナルバッヂ=東京都港区で

 東京五輪のため青山通りが拡幅され、店舗は3分の1に削られましたが、今も同じ場所で書店の灯を守り続けています。2011年にはギャラリーを併設し、毎年、5月25日前後には地域の歴史を語り継ぐ展示も続けています。「いまも地続きで歴史はつながっている」と遠山さんは言います。
 2025年を迎えました。多くの命が奪われたあの戦争から80年。終わりの見えない戦争が再び世界を引き裂き、他者への憎悪を広げています。不安で身動きができなくなりそうなとき、能登と東京の二つの書店が、「日常」をあしたにつなぐ大切さを教えてくれます。「子どもたちに同じ体験はさせたくない」と願い、「平和国家」の礎を一歩一歩踏み固めた先人たちの不断の努力も重なります。
 誰もが大切にされる「日常」を守る小さな勇気の轍(わだち)に、こちら特報部も続きます。今年も、ご愛読をお願いします。(特別報道部長・中山洋子)
 
なるほど! 
 

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【こちら特報】  2025年01月01日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【英紙フィナンシャル・タイムズ】:露が日韓の攻撃リスト準備 東海村や奥尻島、関門トンネルも

2025-01-01 07:22:30 | 【ロシア・北方領土・シベリア開発・サハリン石油天然ガス・ウクライナ侵攻犯罪】

【英紙フィナンシャル・タイムズ】:露が日韓の攻撃リスト準備 東海村や奥尻島、関門トンネルも

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【英紙フィナンシャル・タイムズ】:露が日韓の攻撃リスト準備 東海村や奥尻島、関門トンネルも

 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)は12月31日、ロシア軍が日本や韓国との戦闘を想定し、両国の原子力発電所など計160カ所の攻撃対象リストを作成していたと伝えた。この機密文書の作成は2008~14年だが、同紙は「現在にも関係する戦略」との見方を示している。

停止中の東海第2原発(右側)。左側は廃炉作業中の東海原発=茨城県東海村で2018年7月17日、本社ヘリから藤井達也撮影

 標的は原発や防衛施設のほか、道路やトンネル、橋といった民生インフラも含まれる。日本では、原発など原子力関連施設が集まる茨城県東海村、自衛隊の防空監視所がある北海道・奥尻島、山口県と福岡県を結ぶ関門トンネルなどが攻撃対象となっている。奥尻島の建物は、細かい寸法まで記載されているという。

 韓国では、浦項(ポハン)製鉄所や釜山(プサン)の化学工場などが標的に挙がっている。

 文書作成の詳細な経緯は不明。同紙によると、仮にロシアが北大西洋条約機構(NATO)加盟国との戦争に突入した場合、東のアジア方面の守りが手薄になることを恐れ、あらかじめ日韓の主要施設をリスト化した可能性があるという。

 NATOで核軍縮・軍備管理を担当してきた元高官のウィリアム・アルバーク氏は、同紙に「文書は、欧州とアジアが(ロシアによる)戦闘の舞台として切り離せないことを示している」と述べた。

 同紙はペスコフ露大統領報道官にコメントを求めたが、応じなかったという。【ロンドン篠田航一】

  元稿:毎日新聞社 主要ニュース 国際 【欧州・アジア・オセアニア・ロシア】  2025年01月01日  07:22:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【社説・01.01】:被爆80年 核廃絶の流れ 確かなものに

2025-01-01 07:00:50 | 【第二次世界大戦・敗戦・旧日本軍・広島、長崎原爆投下・国策犠牲・戦後補償

【社説・01.01】:被爆80年 核廃絶の流れ 確かなものに

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説・01.01】:被爆80年 核廃絶の流れ 確かなものに 

 日本被団協へのノーベル平和賞授賞式で、フリードネス・ノーベル賞委員長が世界に訴えかけた言葉が強く印象に残っている。

 「安全保障を核兵器に依存するような世界で、文明が存続できると信じるのは浅はかだ」

 フリードネス氏は続けた。核兵器がどれだけ人道に背いているかを身をもって示してきた被団協に学び、「核兵器のない世界」を諦めてはならないと。

 被爆者運動の重みと被爆地の願いが、世界に届いているのだと改めて確認できたからだ。多くの壁が立ちはだかろうとも、核兵器廃絶の流れを確かなものにせねばならない。

 米国が広島と長崎に原爆を投下し、ことし80年。人類が核と向き合ってきた歳月でもある。

 ■浅はかな為政者

 再び使われこそしなかったが、葬り去ることもできなかった。それどころか、手放そうとしない強国のエゴに今も振り回されている。核被害の恐ろしさが、核保有国に響いていない状況を放っておけば、人類は破滅への道をたどるしかない。

 ロシアのウクライナ侵攻や、イスラエルが繰り広げる中東の戦闘で、多くの市民が命を奪われている。ロシアは核による脅しを繰り返し、イスラエルは政府高官らが相次ぎ核使用の可能性を示唆した。核の力を信奉する為政者たちの浅はかさを許すわけにはいかない。

 米中対立も影を落とす。米国は24年5月に臨界前核実験を強行し、中国は核弾頭の増産を急ぐ。北朝鮮は核実験まで準備しているとされる。日本をはじめとする米国の同盟国は、厳しい安全保障環境にとらわれて思考停止に陥っている。

 核による脅し合いは国と国民を守る手段にはなり得ない―。被爆者の声に耳を傾け、国際社会がそう決意した証しが、21年に発効した核兵器禁止条約だ。

 24年9月現在で94の国・地域が署名、73の国・地域が批准している。被団協の受賞は、志を同じくする国や、国家を超えて連帯する市民の追い風になるはずだ。被爆者が命を懸けて築き上げた「核使用のタブー」を「核保有のタブー」へと高めていく必要がある。

 ■核禁条約参加を

 同時に被団協受賞は被爆国日本に具体的な行動を迫る。その一つが条約批准だろう。核廃絶の流れを途切れさせないためにも、この機を逃すべきではない。

 石破茂首相は8日、被団協代表委員の田中熙巳(てるみ)さんらと面会する。その場で3月に開かれる第3回締約国会議へのオブザーバー参加を明言すべきだ。被爆国として「核なき世界」の旗を振る以上、ふさわしい場所に立たなければならない。

 オブザーバーとなれば、自認しながら果たせていない核保有国と非保有国の橋渡し役にとどまらず、核抑止論を乗り越える対話にも取り組めよう。保有国に核の悲惨を直視させ、先制不使用を含む核の役割低減の合意を積み上げる。核の傘から抜け出す近道となろう。

 核兵器関連で生じたヒバクシャの支援なども条約は柱に据えている。広島や長崎の知見を蓄積する日本の使命ともいえる。

 ■証言伝え継いで

 世界への発信や行動に説得力を高めるためには、なぜ日本が無謀な戦争に踏み切ったのか、という問いに向き合うことも欠かせない。政府だけでなく、被爆地にも必要な営みであろう。

 平和賞の受賞演説を、田中さんは「核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張ろう」と締めくくった。そのために「証言の大運動」を展開するという。被爆80年の節目にかける思いを共有したい。

 被爆者がいなくなる日が近づいている。いつまでも頼れるはずがない。次の世代に証言を伝え継ぎ、国内外に広げていく。縦に横に、核廃絶へのうねりを生み出していく。その決意を私たちが示す番である。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2025年01月01日  07:00:00  これは参考資料です。転載等は、各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【天風録・01.01】:節目の年に

2025-01-01 07:00:40 | 【第二次世界大戦・敗戦・旧日本軍・広島、長崎原爆投下・国策犠牲・戦後補償

【天風録・01.01】:節目の年に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【天風録・01.01】:節目の年に

 1年のうちの一日に違いないのに、きょうはやはり心身が引き締まる。新年が始まる節目というだけでない。能登半島を中心とした地域が昨年、大震災に見舞われた。被災者をはじめ私たちにとって忘れられない特別な日だ

 ▲明けたことしは昭和100年、戦後80年の節目に当たる。振り返れば激動の時代だった。戦後生まれ、ことし還暦の身にとって特に印象的なのは人類初の月面着陸、ベルリンの壁崩壊、関西と東北での大震災だろうか

 ▲広島にとっては取りも直さず被爆80年。ピカに焼かれた被爆者の惨状を顧みず、大国は核開発を進めた。太平洋上で水爆実験まで。しかし反核の願いは、じわじわと世界へ。以前なら想像できなかったことまで実現し、核廃絶の希望が芽吹いている

 ▲ローマ教皇は被爆地を訪問してきた。広島をオバマ米大統領が訪れ、被爆者と抱き合い、G7広島サミットに首脳が顔をそろえた。核兵器禁止条約が既に発効しており、昨年は日本被団協にノーベル平和賞が贈られた

 ▲節目の年始めに決意をして行動を誓いたい。一人一人がいま一度、被爆者の証言を聞き、引き継ぎ、広めることを。国がやるべきことは核兵器禁止条約の批准である。

 元稿:中國新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【天風録】  2025年01月01日  07:00:00  これは参考資料です。転載等は、各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【大阪商工会議所・鳥井会頭】:「万博きっかけに中小企業活性化を」

2025-01-01 06:16:30 | 【偽政者による愚策・失策、官民ファンド、マイナカード、大阪・関西万博】

【大阪商工会議所・鳥井会頭】:「万博きっかけに中小企業活性化を」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大阪商工会議所・鳥井会頭】:「万博きっかけに中小企業活性化を」 

 2025年は4月に大阪・関西万博が開幕する万博イヤーだ。成功に向けてどう機運を高め、閉幕後にはレガシー(遺産)をどう活用していくのか。大阪商工会議所の鳥井信吾会頭(71)=サントリーホールディングス副会長=が毎日新聞のインタビューに応じ、大阪・関西万博をきっかけに、中小企業の商機を広げる仕組みづくりを大商が中心になって整備する考えを示した。【聞き手・妹尾直道】

インタビューに答える大阪商工会議所・鳥井信吾会頭=大阪市北区で2024年12月23日、村田貴司撮影

 ――2025年の日本経済をどう見ますか。

 ◆24年は円安が進み、日経平均株価は4万円を超えました。大企業は円安でプラスになりましたが、中小企業は円安、原材料高、人手不足で経営が厳しく、会社の規模やサプライチェーン(供給網)の安定度で明暗が分かれました。25年も原材料が高止まりし、急激に悪くはならないが、急激に良くはならない。穏やかな成長が進むのではないでしょうか。 

 ――賃上げの機運も高まっています。

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2024/12/28/20241228k0000m020002000p/9.webp?1" type="image/webp" />インタビューに答える大阪商工会議所・鳥井信吾会頭=大阪市北区で2024年12月23日、村田貴司撮影</picture>
インタビューに答える大阪商工会議所・鳥井信吾会頭=大阪市北区で2024年12月23日、村田貴司撮影

 ◆賃上げできるところとできないところの差がはっきりしています。4次や5次下請けではなかなか価格転嫁に応じてもらえていないのが実態です。全体で価格転嫁の痛みを分け合うようなことがないと、インフレを上回る賃上げと緩やかな経済成長の好循環は止まってしまいます。官民挙げてそうした機運を作っていく必要があります。

 ――万博の注目点はどこですか。

 ◆万博で注目するのは大屋根リングです。世界最大級の木造建築物で、瀬戸内海に沈む太陽も見ることができます。海外から約160カ国・地域が出展し、各国の食にも注目しています。ただ、万博で何をやるのか分からず、内容が伝わってこないという人も多いです。これからはマーケティング的にも勝負の時期になります。

 ――中小企業にとって、万博は大きく羽ばたくきっかけになります。

<picture><source srcset="https://cdn.mainichi.jp/vol1/2024/12/05/20241205mpj00m040058000p/9.webp?1" type="image/webp" />2025年大阪・関西万博の会場=大阪市此花区の夢洲で2024年12月5日午後1時16分、本社ヘリから</picture>
2025年大阪・関西万博の会場=大阪市此花区の夢洲で2024年12月5日午後1時16分、本社ヘリから

 ◆大阪ヘルスケアパビリオンでは441事業者が自分たちの技術を週替わりで出展します。透明に見せる服や光合成する服、行っただけで健康状態が分かる「ウエルネスオフィス」など夢のある技術が展示されます。

 万博後も事業者がイノベーションを作っていくような仕組みをどう整えていくかが重要です。大商が旗振り役になって大阪府・市や大学と連携を組んで、企業ネットワークを作っていきたいです。中小企業を活性化するために、見本市などを続けていきたいと思います。万博を機に各国ともネットワークをつくり、海外との連携も深めたいです。

 ――万博が開催される夢洲の跡地活用についてはどのように考えていますか。

 ◆個人的には万博のレガシー(遺産)を残すようなことをしてほしいと思っています。一方で、維持に大きな金額もかかります。レガシーを保持しながら収入もあって周囲と調和していくようなものを、時間をかけて考えていくのが良いのではないでしょうか。

  元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 経済 【企業・産業・大阪・関西万博】  2025年01月01日  06:16:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【関西経済連合会・松本会長の話】:万博後の経済発展、どう支えていくか

2025-01-01 06:15:30 | 【偽政者による愚策・失策、官民ファンド、マイナカード、大阪・関西万博】

【大阪商工会議所・鳥井会頭】:万博後の経済発展、どう支えていくか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:万博後の経済発展、どう支えていくか

 2025年は4月に大阪・関西万博が開幕する万博イヤーだ。成功に向けてどう機運を高め、閉幕後にはレガシー(遺産)をどう活用していくのか。関西経済連合会の松本正義会長(80)=住友電気工業会長=が毎日新聞のインタビューに応じ、万博後の経済発展を見据え、万博で登場した技術の商業化を支援する組織作りの必要性を訴えた。運営費を担うチケット販売についても「気を引き締める必要がある」と指摘した。【聞き手・妹尾直道】

万博などについて話す、関西経済連合会の松本正義会長=大阪市北区で2024年12月20日、三村政司撮影

 ――2025年の関西経済をどう見通していますか。

 ◆24年の関西経済は悪くありませんでした。国内全体で24年1~11月に3300万人が来たインバウンド(訪日外国人)に助けられました。大阪駅北側にできたグラングリーン大阪は、大阪の街そのものの魅力を高めています。都心の真ん中に緑の広場ができ、街に品格や憩いの場としての安心感が生まれています。

 25年は万博というスペシャルプロジェクトがあり、関西経済の活性化に役立つでしょう。万博を機に海外の政府や企業とつながることは、日本企業にとって有益なツールになります。日本企業が世界の企業と協業することへのポテンシャルは大きいです。

 ――万博の開幕が近づく中、機運醸成は課題です。

 ◆はじめのころは困ったものだと思っていました。最近は大屋根リングが完成し、パビリオンの完成度も上がっています。(委員長を務める)日本国際博覧会協会の機運醸成委員会でもいろいろなアイデアを実行しています。関東でも徐々に鉄道が万博仕様にラッピングされ、ミャクミャクが描かれた飛行機も就航しました。

 ――前売りチケットの販売は目標の1400万枚に対して約742万枚(昨年12月11日時点)にとどまっています。

 ◆経済界は割り当て分(700万枚)を購入しましたが、一般の方が買っているかというとそうでもありません。興味を持ってもらえるかが課題です。近づいてくると興味を示してくれる人が増えるでしょう。3~5月にはプロモーションの重点期間もあります。チケットの売り上げで運営費を賄うので、気を引き締めていく必要があります。

 ――万博で出展された先端技術などのレガシー(遺産)をどう育てていきますか。

 ◆経済界や政府、地方公共団体、学術機関が一体となって議論する組織が必要です。大阪府・市が事務所やスタッフを置くのが良いのではないでしょうか。大阪ヘルスケアパビリオンには多くの中小企業が出展します。そうした企業を発展させるためにもマネジメントのアドバイスや、資金の援助に対応できるようにするべきです。やり遂げるには人員と組織と時間が必要です。(閉幕後に関西経済の地盤沈下が進んだ)1970年の大阪万博のようになってはいけません。製品や技術を育てていけるか、経済人の考え方に懸かっていると思います。

  元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 経済 【企業・産業・大阪・関西万博】  2025年01月01日  06:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【主張①・01.01】:<年のはじめに>:論説委員長 榊原智 未来と過去を守る日本に

2025-01-01 05:03:50 | 【第二次世界大戦・敗戦・旧日本軍・広島、長崎原爆投下・国策犠牲・戦後補償

【主張①・01.01】:<年のはじめに>:論説委員長 榊原智 未来と過去を守る日本に

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【主張①・01.01】:<年のはじめに>:論説委員長 榊原智 未来と過去を守る日本に 

 今年は、日本の未来と過去を守らなくてはならない年になるだろう。

 抑止力の構築を急がないと、日本は数年内に、戦後初めて戦争を仕掛けられる恐れがある。平和を守っていく年にしたい。

東京都内で講演する石破茂首相(代表撮影)

 戦後80年である。大東亜戦争(太平洋戦争)について中国や朝鮮半島、左派からの史実を踏まえない誹謗(ひぼう)は増すだろう。気概を持って反論しなければ国民精神は縮(ちぢ)こまり、日本の歴史や当時懸命に生きた日本人の名誉は守れない。

 政府や政治家が鈍ければ、国民は叱咤(しった)激励したり、自ら声をあげたりしていかねばなるまい。

 能登半島地震から1年が経(た)った。復興を願うと共に、将来起きるかもしれない危難から日本や地域を守る必要性も痛感する。ウクライナや中東の戦争をみてほしい。自然だけでなく人間も大災害をもたらす。安全保障は独立と繁栄の基盤といえる。

 ◆統幕長の危機感共有を

 自衛隊制服組トップの吉田圭秀統合幕僚長は昨年最後の記者会見で次のように語った。

 「国際社会の分断と対立は深まり、情勢は悪化の一途をたどり、自由で開かれた国際秩序は維持できるか否かのまさに瀬戸際にある」「来年(令和7年)を見通しても良くなる展望は開けない」

 国家防衛戦略では9年までに「わが国が主たる責任をもってわが国への侵攻を阻止、排除できるようにする目標がある」とし「それまでに暇がない」とも述べた。

 率直な物言いは危機感の表れだ。制服組トップがこれほど有事を懸念するのは米国と北朝鮮が開戦間際だった平成5、6年の第1次朝鮮半島核危機時の西元徹也統幕議長以来かもしれない。 

 だが、第1次核危機もそうだったが最近の日本の政治が危機感を十分共有しているとは思えない。

 歴代内閣の努力は分かる。安倍晋三政権は集団的自衛権の限定行使に道を開いた。菅義偉政権は米国と共に「台湾海峡の平和と安定の重要性」を宣言した。岸田文雄政権は防衛費増額や反撃能力保有など防衛力の抜本的強化を開始した。石破茂内閣は自衛官の募集難対策に本腰を入れている。中国の台湾侵攻や北朝鮮の暴発を抑止する取り組みだ。

 ただし、昨年の日本は、政治とカネの問題で騒動が続くなど専ら内向きだった。国会などの場で日本の政治は外交安保にもっと意を払うべきだった。周囲の専制国家が「日本与(くみ)しやすし」と見れば抑止効果は減じる。それがどれほど恐ろしいことか。

 トランプ米政権の登場で、侵略者ロシアと抗戦してきたウクライナが休戦となれば、台湾海峡や東・南シナ海など北東アジアの安全保障環境を変化させる。

 ◆戦後80年に踏まえたい点

 北東アジア自体への影響にとどまらない。停戦監視へ陸上自衛隊のウクライナ派遣が期待されるかもしれない。 

 また、紅海で民間船舶を攻撃する親イラン民兵組織フーシ派討伐への海上自衛隊参加の要請があるかもしれない。

 日本の対応は、北東アジアへの欧米諸国の関与を左右する。

 これらは仮の話だが、日本の政治は、そして日本国民は、ウクライナなどの情勢の展開に備えようとしているか。分断と対立が深まる国際情勢を我(わ)が事(こと)としてとらえているか。トランプ氏との会談で石破首相は、日本と国際秩序を能動的に守る姿勢を示してほしい。

 紙幅が尽きた。戦後80年について2点指摘したい。1つ目は、大東亜戦争をめぐり、当時の日本には祖国防衛の思いに加え、人種平等の実現や欧米植民地支配打破の理想があった点を、戦後の日本人はほとんど知らされてこなかったという点だ。2つ目は史実を踏まえた議論の大切さである。

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【主張】  2025年01月01日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【産経抄・01.01】:戦後80年、「あの日あのとき」を胸に刻む

2025-01-01 05:03:40 | 【第二次世界大戦・敗戦・旧日本軍・広島、長崎原爆投下・国策犠牲・戦後補償

【産経抄・01.01】:戦後80年、「あの日あのとき」を胸に刻む

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【産経抄・01.01】:戦後80年、「あの日あのとき」を胸に刻む

 日付変更線を一歩越えただけで、きのうが「行きし年」になり、きょうが「新年」になる。俳人の小澤實さんに、こんな一句がある。<年あらたまる人類の深き智慧>。人類の発明品の中でも、暦は指折りの秀作かもしれない。

知恩院でおこなわれた除夜の鐘の試し突き=京都市東山区の知恩院(南雲都撮影)

 ▼継ぎ目のない時間の中に、太い一線を引いて新たな年を生み出す。その線は、ある種の「節目」を与えてもくれる。午前0時の時報とともに、姿勢を改めた人もおられよう。誰の手元にも等しく、まっさらな暦が届けられ、令和7年が始まった。

 ▼と、このように書ける幸せを思う。80年前のきょう、東京の昭和20年は高射砲の音で明けた。大晦日(おおみそか)の夜から3度、米爆撃機B29が侵入したためだ。前年の暮れには浅草が空襲で焼かれ、小磯国昭首相は「敵はすでに頭上に迫っており…」と、元日のラジオで年頭の辞を読んだ。

<iframe id="offer_3ad7f02835e3745133b2-0" src="https://buy-ap.piano.io/checkout/template/cacheableShow?aid=ZDyOAW1spj&templateId=OTSGP4OFGCA7&offerId=fakeOfferId&experienceId=EX1RGPTXQJDG&iframeId=offer_3ad7f02835e3745133b2-0&displayMode=inline&pianoIdUrl=https%3A%2F%2Fid-ap.piano.io%2Fid%2F&widget=template&url=https%3A%2F%2Fwww.sankei.com" name="offer_3ad7f02835e3745133b2-0" frameborder="0" scrolling="no" allowfullscreen="true"></iframe>

 元稿:産経新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【産経抄】  2025年01月01日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする