【ニュース断面】:負担軽減策、新味なし 中谷防衛相 グアム移転開始強調、完了時期は示さず
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ニュース断面】:負担軽減策、新味なし 中谷防衛相 グアム移転開始強調、完了時期は示さず
中谷元防衛相が15日の玉城デニー知事や米軍基地関連市町村長との会談で、沖縄の負担軽減の一つとして何度も言及したのが在沖米海兵隊の米領グアムへの移転開始だ。日米合意から18年を経て動き出した一方、今後のスケジュールは示されていない。また、米軍普天間飛行場の返還期日や嘉手納基地の負担軽減策など沖縄側の要求に対し、目新しい取り組みを打ち出すことはなかった。(政経部・嘉良謙太朗、東京報道部・新垣卓也)
県内政財界に独自のパイプを持ち、2020年には単独で来県して玉城知事とも面談した中谷氏。今年10月に、旧防衛庁長官時も含めて3度目の防衛相として就任した直後から「早期の沖縄訪問に意欲を示していた」(防衛省幹部)。
「沖縄からグアムへの移転を開始した」。来県中、市町村長や知事を前に、この言葉を何度も繰り返した。15日の会見では「直接移転開始を説明できた。このことは地元への影響の軽減の文脈において最も意義があった」と胸を張った。
報告を受けた地元首長は取り組みの進展を歓迎した。中谷氏の来県と移転開始のタイミングを重ねることができ「目に見える負担軽減のアピール」に成功した形だ。防衛省関係者は「辺野古や嘉手納より南の返還も含め、着実に進めていく」と語った。
来県中に首長や知事からさまざまな要望を受けた中谷氏。だが、...残り455文字
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元稿:沖縄タイムス社 主要ニュース 政治 【米軍基地・安保・防衛省・沖縄県・普天間基地移設問題】 2024年12月16日 05:57:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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