【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」・05.31】:立憲民主党は与党になる覚悟があるの?
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」・05.31】:立憲民主党は与党になる覚悟があるの?
『(立民提出の法案は)成立しないと分かっているから、国民に受けそうなものを出しているだけ。ポピュリズムだ』(立憲民主党・若手議員)
これは5月23日の東京新聞『立民・大串博志氏、6月に政治資金パーティー開催 党は「全面禁止」法案を提出したが… 本人の説明は?【一問一答】』という記事の中に出てきた、立民若手議員の言葉。なにについて語ったかというと、立民は自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件を受け、政治資金パーティーを全面的に禁止する法案を20日、衆議院に提出した。が、それが通るわきゃないと考え、大串さんは6月17日に都内のホテルでパーティーを開催するつもりでいた。
大串さんは、選挙対策委員長だ。今度の衆議院選の、裏金問題は選挙の目玉となろう。けど、それに対する法案を適当に考えてるって、世間からみなされてもしょうがないよね。
自民党への支持率が下がり、野党最大政党の立民の支持率が上がった。今こそ、脇を引き締めるときなのに。
新潟5区の梅谷問題も酷かった。選挙区割り変更に伴い、あたしのパートナーの選挙区(魚沼・南魚沼)が梅谷さんの区となり、支援組織を引き継いだり、一緒に活動したりした。なにより、あたしは彼の奥さんが大好きである。
けれど、今回の立民の梅谷処分の仕方は、誰も得をしない。仲間を(梅谷さんを政治的に)殺すことになりかねない。せっかく世の中の人々が「自民党の政治っておかしくね?」と気づき出しているのに。
岡田幹事長は、梅谷さんを庇ってるつもりなのだろが、それは真逆になってしまう。後輩議員の梅谷さんが可愛ければ、問題が発覚した時点で、きちんとした対処をすべきだった。それは汚職政治を追求する党に貸しをつくることになるし(梅谷さんがしたことは無くならないけど)、自分はけじめをつけたと裏金議員と闘いやすい(起訴されなければだけど)、そして当選した後、元の立場に戻りやすい。
与党になる覚悟があるなら、何事ももうちょっと深く考えたらどうか。
1970年、青森県生まれ。銀座ホステス、モデル、レースクイーンなどを経て97年に作家デビュー。TBS系「ひるおび!」木曜レギュラーほか各局の情報番組に出演中。著書に「ママの神様」(講談社)、「ラブ ファイアー」(集英社文庫)など。
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元稿:日刊ゲンダイ DIGITAL 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース・連載「室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」」】 2024年05月31日 06:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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