路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

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【社説②】:迫る第7波 高リスク者対策強化を

2022-04-19 05:05:08 | 【感染症(1類~5類)・新型コロナ・エボラ・食中毒・鳥インフル・豚コレラ】

【社説②】:迫る第7波 高リスク者対策強化を

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【社説②】:迫る第7波 高リスク者対策強化を 

 新型コロナウイルスの新規感染者が、各地で増えている。

 東北や九州の一部では第6波のピークを上回る感染者数を記録した。東京や大阪をはじめ、道内も高止まりしている。既に第7波に入ったとの見方もある。

 まん延防止等重点措置が全て解除されてから4週間近くがたち、政府は社会経済活動を可能な限り平常に戻そうとしている。

 だがオミクロン株よりも感染力が強いとされる派生型の「BA・2」への置き換わりが急速に進んでいる。さらに強力な派生型「XE」も空港検疫で見つかった。

 大型連休を控えて人出の増加が見込まれる。感染の急拡大を想定した準備が必要である。

 感染者が爆発的に広がった第6波は軽症者が多かった一方、高齢者や基礎疾患のある人が急速に容体が悪化するケースが続出した。

 政府は課題を徹底的に洗い出し、高リスクの人たちへの対策など感染拡大に向けた備えに万全を期さねばならない。

 第6波では高齢者施設でクラスター(集団感染)が続発したが、施設内で療養を続ける入所者は多かった。病床不足だけでなく、施設での療養を希望する人もいた。

 その実態を踏まえれば、施設と医療機関との連携強化をいっそう進めることが欠かせない。

 自宅療養者数は第6波で過去最多を更新した。医師らの判断で自宅療養となったものの、容体が急変したケースは少なくない。

 入院したくても自宅療養を強いられた人がいる。病床逼迫(ひっぱく)を避けるため、入院のハードルが高くなった懸念がある。

 こうした人が迅速に診療を受けられる医療体制の整備が最優先課題だ。健康観察を担う保健所や診療所の業務軽減も必要である。

 経口薬が普及するまでは、ワクチン接種が急がれる。3回目の完了者は65歳以上で8割を超えたが、全体では5割に満たない。特に感染者が急増している若い世代への接種が進んでいない。

 政府は3回目接種者らにイベントの入場料を割引する「イベントワクワク割」を検討するが、感染増を招きかねないとの批判が出て開始時期は未定になった。

 岸田文雄首相は感染拡大を巡り、重点措置が「直ちに必要な状況とは考えていない」と強調した。

 社会経済活動を活性化させるなら、ワクチン接種の加速と検査徹底による感染者の早期発見が前提だ。科学的知見を重視する基本姿勢を忘れてはならない。

 元稿:北海道新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2022年04月16日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。


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