たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『クリスマス・ツリー』

2016年12月22日 09時06分08秒 | 本あれこれ
「大きな街をおとずれてみました。
 広場には、背の高いクリスマスツリーが置かれ、
 そのまわりに、クリスマス市とよばれる箱形のお店が連なっていました。
 このクリスマス市、昔、宗教行事で人が集まるときに、
 農民や職人がそれぞれの生産物を売ったのがはじまりだといわれています。


 おもちゃおかし、ツリーのかざり、帽子、セーター、キリスト誕生にちなんだ人形、
 サンタクロースの刺しゅうに、たくさんのかご・・・いろいろなものが売られています。
 売る人からも買う人からも、えがおがこぼれていました。」

 (写真・文吉村和敏『クリスマスツリー』2010年11月25日初版発行、アリス館より。)


 昨日のアクセス5位のこちらの記事、自分でも読み返しました。ありがとうございます。

2016年4月29日「バスティーユの恋人たちより」(2)
http://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/e3ce64ef0b2c8c00290127dba71871f0?fm=entry_awp

 ドイツのクリスマスマーケットが襲撃された事件のニュースをみながら思ったのはこの記事に書いていることと同じなのであらためては書きません。世界のカオスは深まるばかり。今は飛行機の乗ることも、ヨーロッパやアメリカ大陸に行くこともおっかなくてもできません。なかなか旅日記が終わりませんが、2007年と2008年に無理して、ドイツ、フランスに旅しておいてよかったと思います。ユーロがすごく高い頃でした。ちょっとした買い物でも円換算すると何百円にもなっていたと思います。 

 わたし、労働紛争の経験から社会の黒い部分の一端を思い知ることとなりました。権力を手にしたものがいかに愚かでみにくいものか思い知りました。日本も、世界も、弱い立場の人々を踏みつけにした犠牲の上に強いものが繫栄していくような、そんな社会ではなくなっていくことを心から願わずにはいられません。 

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若松英輔 ‏@yomutokaku 12月10日
クリスマスはイエスの生誕を祝う日だ。彼の生涯は、さまざまな形でしいたげられていた者たちに寄り添うことにささげられた。教会に行ってミサに参加するのもよいだろう。だが、自分を必要としている人のもとに行く、あるいは助けを必要としている未知な人々のために祈る、そんな一日でもよいのだろう。


若松英輔 ‏@yomutokaku 12月10日
クリスマスは何かを得るだけではなく、わずかでもイエスに何かを贈らねばならない。よき行いをした者、偉大な事をした者はそれを差し出せばよい。しかし悲しみと苦しみのなかで生きる者は、その砕けた心をささげるのがよい。イエスは共に苦しみ、彼の眼から流れる涙は、私たちの心の傷をも癒すだろう。



クリスマスツリー
吉村 和敏
アリス館