たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

毎日東京宝塚劇場に行く

2020年09月28日 19時39分24秒 | 日記
 月曜日、昨日あまりにも心がざわざわしてくじけそうになりましたが決めていた通り、お試し出勤。緊張で目覚まし時計が鳴る前に目がさめてしまうし、電車は30分遅れで疲れましたがバスは順調でした。最寄りのバス停から乗り換え駅までほぼ定刻どおり。乗降に時間のかかる人は乗ってこない、通勤・通学のSuica定期券でピッと通る人ばかり。バス停にたちまち人が並びましたがわたしが乗ろうとしたときすぐ後ろには次のバスがもうきていました。どんどん流れていくので昼間よりもむしろ早いかもしれません。バスにさえちゃんと乗ればです。

 Suica定期券、電車とバスをそれぞれ別に購入しても一枚でまとめられる優れもの。10数年愛用しているJALSuicaには搭載できないので定期券用として購入しました。市内全線のバス定期券を持てるのは大きいです。出かけるとなるとバスと電車で交通費がばかになりません。定期券があれば今歩いて買い物に行くにはちょっとつらい距離を休日バスに乗れるし、電車に乗らずとも行けるところもありそうです。JALSuicaのクレジット機能で飛行機に乗っていないけれどたまったマイルとポイントをJR東日本の専用機でSuicaにチャージできたのも大きい。

 わずかな稼ぎですが細々と生き延びていくために、少なくとも11月1日の月組ライブビューイングまでチケットは3本あるので死ぬわけにはいかない、その先に清史郎君が帝国劇場に戻ってくるのを見届けたいという長期目標もあるからまだ死ぬわけにはいかない。だから毎日朝から東京宝塚劇場に行くのだと思うことにします。キキ王子が両手をひろげて待ってくれていると一人夢をみることは誰にも迷惑をかけないし、そんな夢をみる余地がなければ苦しすぎます。

 相談員さん、たぶん同じ年かちょっと上ぐらいかな。なかなか希望はみえないけれど、わたしたちはいい時代も知っているだけいいんじゃない、今の10代、20代はもっと大変、そういう方々の話を聴く人が希望をもっていないとね、家族のことで苦しい苦しいばっかりも苦しい、自分の人生だからね、って。

 久しぶりのスパでお休み。何時間お湯につかっていてもきりがありません。自分の部屋でエアコン24時間つけっぱなし、店や施設に入ればコロナで冷房がんがん、梅雨明けと共にはじまったしゃくねつじごく、心身共につらい夏でした。体重計にのってみたら40キロちょっと。コンタクトレンズの右の度を二段階も落としたのにもまだ慣れなくてなんとなく不安定。自分は大丈夫なのだと言い聞かせて、まずは1日、そしたら2日、そしたら土曜日。10月はびっちり22日あるなどということを考えるとくらくらするので考えてはいけない。わかりませんが12月も天皇誕生日がなくなったので祝日も連休もないのですが、そんなことを考えてはいけない。稼働日が多いほど給料は多くなる。一日、一日、積み上げていくのみ。ここまで生きてきてようやくやりたいと思える仕事に出会えた可能性もあるので一日、一日。やるだけやって無理なら仕方ない。がんばるなんて言いたくない。一縷の希望をもってNeverGiveUp。




『オーシャンズ11』より-「NEVER GIVE UP」

2020年09月28日 00時01分38秒 | 宝塚
「どうせ見るなら デッカイ夢を
 夢を見るのに 金はいらない
 小さな夢も 大きな夢も
 夢の重さに違いは無い

 他人の夢を 貪る奴もいる
 夢を賭けた金 根こそぎ持って行く
 返して 欲しい
 俺たちの夢を

 どんな小さな夢だって 価値はある
 夢があれば 生きる希望を
 持ち続けられる
 哀しみや 苦しみを
 乗り越えられる
 夢が無くては 生きては行けない
 だから 夢を見る力
 失くしちゃ ダメさ
 どんな時も 諦めないで
 NEVER GIVE UP

 NEVER GIVE UP  NEVER GIVE UP

 夢が無くては 生きては行けない

 だから 夢を見る力
 失くしちゃ ダメさ
 どんな時も 諦めないで

 NEVER GIVE UP  NEVER GIVE UP
 NEVER GIVE UP
 NEVER
 GIVE UP!」

 日本語の「がんばる」をそのまま訳せる言葉は英語にはないとききます。あえて訳すなら、「NEVER GIVE UP」だとなにかで読んだことがあります。『オーシャンズ11』の「NEVER GIVE UP」は、どろぼうたちが歌っているのですが・・・。

 がんばる-こんな歳になって振り返ってみると、地域性と時代だったのでしょうか。小学校、中学校、さらには高校もだったかもですが、ずっとがんばらなければいけないと教え込まれ続けたようが気がします。担任の先生が大学を卒業したばかりだったり、今の自分よりもはるかに若い年代で熱かったですね、それはそれで間違っていたとは思いません。高度経済成長期、みんなでがんばればその先には希望がある、豊かな、いい老後が待っている。がんばれは、がんばりさえすれば、個々人が努力しさえすれば希望がある時代だったということでしょうか。

 時はうつろい、高度経済成長期のツケがきている時代にコロナ禍、こんなに残酷なことばはないかもしれないと思います。いつもがんばれるわけではない。がんばらなければいけないと頭でわかっていてもがんばれないときもある。立ちどまって泣きたときもある。つらいとき、苦しいとき、哀しいとき、がんばらなくてもいいんだよ。つらいときにはつらいって、苦しいときには苦しいって、哀しいときには哀しいっていっていいんだよ、弱音を吐いていいんだよ。泣きたいときは泣いていいんだよ。弱さも認める社会であってほしいと心から願います。自分では選ぶことができなかった道を歩いていかなければならないのはどれほどに過酷なことか。今はただ試練の人生を無事に生き延びていくことができますようにと祈るばかり・・・。


「小池修一郎 脚本・演出

 宝塚版『オーシャンズ11』は2011年柚希礼音の星組で初演された。
 
 初演の11年は東日本大震災があり世情は不安定であった。私事ではあるが初夏に母を亡くし、前後に2本の舞台を開けねばならず、秋口に「オーシャンズ11」に掛るときには私自身苦しさや辛さから解放されたい一心で、軽口だが元気の出るエンターテイメントを求めていたのだと思う。そしてその思いは当時の星組のメンバーの個性と上手く化学反応を起こし、多くのお客様に喜んで頂くことが出来た。」

(2019年宙組公演『オーシャンズ11』公演プログラムより)