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たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『FLYING SAPA-フライングサパ-』日生劇場公演を観劇(4)

2020年09月25日 14時05分56秒 | 宝塚
宙組『FLYING SAPA-フライングサパ-』日生劇場公演を観劇(3)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/2cbfd3850e8325e00652f9da6895acec

 タルコフ@寿つかささん、しがない公務員、記憶を漂白された兵士のサポートするという役所。オバク@真風涼帆さんと共に、ポルンカからの逃亡をはかるミレナ@星風まどかちゃんに無理矢理ひっぱられて辿り着いたSAPAの違法ホテルで「東京物語」だったかな、日本の映画が上映されると知るといそいそと小銭をだして鑑賞しに行く場面、休日はささやかに映画を楽しんだりしながらつつましやかに堅実にこれまでの人生を生きてきたであろう姿が思い浮かぶようでした。兵士のサポートなんてほんとに仕方なく引き受けた感満載。かつて草彅剛君主演の『僕の生きる道』というドラマがあったことを思い出しました。老後のためにとお金をためながらつつましやかに生きてきた公務員が死期を知ってからの物語でしたが、剛君演じた公務員とタルコフの姿に重なりました。

 タルコフが、SAPAのへそを目指した一行がポルンカ政府の追手に追いつかれてしまうと兵士に撃たれてオバクの腕の中で命を落とす場面、せつなかったです。一幕冒頭、タルコフのサポートを受けるためにタルコフの部屋で目覚めた時は、4年分の記憶しかない自分の心に渇きと空虚さを感じて内心苛立っていたのかもしれないオバクが、タルコフの最期の場面で大きく心を揺さぶられたようにみえました。オバクは何を感じたのか?もう一回オンデマンド配信される未来にみないとわかりませんが、タルコフの最期の瞬間オバクの中で何かが変わった?と思います。

 オンデマンドで配信された2003年宙組『ホテルステラマリス』、たかこさん(和央ようかさん)と花ちゃん(花總さん)のトップコンビ時代の作品、花ちゃんが今と変わらない、今の方が若く見える?のに驚愕ですが、寿つかささんと美風舞良さんが出演していることに感動しかありません。17年前はさすがに若い。宙組創設時からずっと宙組、こんなことを書いては失礼かもしれませんが若いジェンヌさんたちと同じダンスは体力的にきついこともあるだろうに組長として、美風舞良さんは副組長として宙組を守り続けています。宝塚を、舞台を心から愛していらっしゃるんだろうなと思います。『オーシャンズ11』のポップアップタイムでは肩のところがきれているジャケットを着ていておしゃれ上手、着こなし上手なところも素敵すぎます。熟練の芸と存在感でサパの舞台もきっちりと締めてくれました。

ナウオンステージより、

タルコフは水星だからといって特別な生き方をしているわけではない、中年の男性の雰囲気だったり、保守的なところを生活しながら、でもいろいろな場面になった時の違和感や場所の気持ち悪さをしっかり表現したいと思いながら取り組んでいる。ここは水星であるということを、生活しながらもお客様に届けていきたい。タルコフもチーム人間、だからこそ胸がえぐられると真風さん。貪欲に生きる人じゃないところの心情がいろいろとざわめく、ネタバレ禁止なのでこれ以上喋れないわと。すっしーさん、近未来の退廃的な作品が好きで幼少の時からみていたのでけっこう好き、キターっていう感じだったそうです。





 時間の許すかぎりにおいてサパ語り、もう少し続けたい、イエレナ、総統01、キュリー夫人・・・、ナウオンもあわせてもう少し書けるといいなと。