たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

帝国劇場『僕らこそミュージック』-ライブ配信

2020年09月23日 23時47分54秒 | ミュージカル・舞台・映画
 

 2021年春『モーツァルト』上演決定が発表された夜、帝国劇場で2002年初演にダブルキャストでヴォルフガングを演じたあっきー(中川晃教さん)とよっしー(井上芳雄さん)の二人だけのコンサート。芳雄さんをよっしーと呼べるのはあっきーだけとか。今まで共演したことがなかった二人による、アーカイブに残すとなると著作権料すごくなって視聴券4,000円どころではすまなくなる貴重な一夜かぎりのコンサート。優秀な帝国劇場のスタッフがたった一日のために色々と仕込んでくれたそうです。レミゼに出たことがないと帝国劇場コンサートでもこだわり続けた芳雄さん、まだ出られなときまったわけじゃない将来ジャベールもありかもしれないけどこれからやることはできない若い役マリウスの「カフェソング」、中止になったエリザから「最後のダンス」「闇が広がる」、圧倒的なミュージカルの楽曲のすごさとふたりの歌唱、疲れた心にしびれました。これまたきりがありません。二人の生みの親である小池修一郎先生が登場したことだけ。

 ミュージカルファンにはイケコの愛称でお馴染みになった小池先生、わたし一度日比谷シャンテでお見かけしたことがありますが、宝塚のみならず日本のミュージカルへの功績の大きさをあらためて感じました。後半、あっきーが選曲したという「革命」のピアノ演奏が流れる中なにごとかと思ったらスペシャルゲストとしてせり上がりの高い所から登場。堂本光一君の『SHOCK』のようにフライングしたかったとか。

 2002年初演『モーツァルト』のキャスティング裏話。小池先生、芳雄さんがヴォルフガングを卒業した2014年の公演のカーテンコールに登場したとき最初芳雄さんのヴォルフガングにこれではだめだろうと思ったと話しているし、芳雄さん自身も当時の自分にはハードルが高すぎたとプログラムの中で話しています。

 初演時二人を主演として使ったことは革新的だったという話。山口祐一郎さんのコロレド大司教、市村正親さんのレオポルド、松たかこさんのコンスタンチェ、この三人でお客さんを呼べるところに二人がのっかった、客席は埋まるという確約があったからできた。あっきーは18歳、高校を卒業したばかりでミュージカル一作目、芳雄さんはまだ芸大生で2000年にルドルフデビューして二作目、21歳。当初シングルキャストですでに名のある人が決まっていたけれど出られなくなったのでルドルフデビューした芳雄さんをキャスティング。でもシングルで長い時間舞台で歌い続けるのはきびしいのでもう一人さがした。色々リストアップしオーディションをした。すでに実績があり、小池先生が打診して決まりかけたけどオーディションの前日にこんな難しい歌は歌えないと断ってきた人がいたとか。歌が難しいのでなかなか決まらなかった、のちにあっきーに決まったところだけ黒塗りのままでどうするんですかと東宝スタッフに詰め寄られた小池先生、あっきー、もともとはミュージシャン、ALFEEファンだったわたしはニューミュージックということばがあった頃の雑誌に写真が載っていたことをおぼえていますが、あっきーのことを耳にした小池先生、ピンク色の公衆電話に10円玉を入れて当時上野の御徒町にあったあっきーのファンクラブに電話して代表の方につなげてもらったことを今もよくおぼえていると。二人で大丈夫なのかと心配する声もあったのは事実。冒険的なキャスティングをして心配なときは、これでいけると思うしかないと。2002年初演『モーツァルト』、二人にとって主演はぎりぎりでつかんだタナボタ、将来レオポルドとコロレド大司教はありだと。二人で歌った「僕こそミュージック」「影から逃れて」、聴き入りました。

 自分で自分を鼓舞していくしかないとこれからの二人にメッセージ。アラフォーで迷ったり今までほどに充実感を持てないこともあるだろうけれど目標をもってほしい、あっきーにはもう一回音楽で社会が目を見張るようなことをしてほしい。水と油の二人で将来レミゼのジャベールとジャン・バルジャンもありだとメッセージを残して奈落におりていった小池先生。最後にはコンサートグッズのTシャツを着て登場。小池先生の大劇場デビュー作、杜けあきさん主演の『華麗なるギャツビー』を観た時天才!って思ったのですが、演出家との巡り合わせが役者人生を左右しますね、芸大生だった芳雄さんにルドルフのオーディションを受けるよう勧めたことなど以前芳雄さんがどこかで話していたかと思いますが二人を発掘していただいてほんとにありがとうございます。あっきーの芝居は『フランケンシュタイン』だけですがいっちゃん(一路真輝さん)のコンサートのゲストなどで歌はなんどか聴いていてすごい方だと思います。中島みゆきさんの「ファイト」も説得力ありました。

 自粛期間中、あっきーは8トン分の荷物を処分したり、早寝早起きの生活をしたり、芳雄さんは子どもの面倒をみながらバーレッスンしたりしていたなど、色々と尽きませんが、アンコールでは先日の帝国劇場コンサートと同じ舞台セットの階段に坐った二人。使いまわしだっていうことはみんなすぐにわかりましたね。最後は「夏の終わりのハーモニー」で締めくくり、懐かしや、安全地帯と井上陽水さんの曲。お医者さんによるときびしかったこの夏、体への負担は自覚しているより大きいので涼しくなったからといってわーいってなるのはあぶない、体を大切にしてくださいというあっきーからの優しいメッセージ。ライブ配信全部みることは無理で宝塚を数本ガマン、これを観たかった、準備などで外に出ていましたがなんとか無事に間に合いました。言葉は全てニュアンス、そのまま記憶することは無理なので、かなり脳内変換されています、たぶん・・・。

また連投となりました。

ささやかなブログへの訪問、本当にありがとうございます。

(セットリストと写真は東宝の公式ツィッターより)









『モーツァルト!』2014年12月24日帝国劇場千穐楽カーテンコール映像

https://www.youtube.com/watch?v=o0HIgqG4zEc












来年の卓上カレンダーを購入しました

2020年09月23日 16時43分46秒 | 日記
 住まいの近くには店がないので、かかりつけ医のところに行ったあとまた電車で少しばかり移動して2年前まで暮らしていたところの店で必要なものをあれこれ。100円ショップで来年の卓上カレンダーを購入しました。今年の卓上カレンダーは前職の3月末契約終了時にばっさりと捨てました。さすがにこの時期今年のカレンダーはもうなく、10月から12月までは手帳の頁を拡大コピーしてはりつけるつもり。10月をなんとかやることができれば次へとつながっていきます。場所との相性は悪くなさそうだし、内容的にはやりたい。資格を生かせるし、自分では選ぶことのできなかったきびしい人生を生きている方々の力になることができる仕事なので、必要とされるなら、こんな自分にやれそうなら、長くやれるといいなと思います。最大の懸念はどこまで体がついていくかということ。10月1日の朝、時間までにたどり着けるのか、1日は木曜日、2日は金曜日、10月は連休なしのフルだということを今は考えない、先ずは1日と2日。

 通勤届を記入するためにヤフーの路線情報を調べてみると、東京宝塚劇場まで行くより少しばかり近い距離感だとわかりました。乗り換え駅までバスでスムーズにたどり着くことさえできればあとは電車の中でじっと休みながら乗っていればいいだけ。朝の通勤時間帯、みんな必死、運転士だって遅れたりしたら怒られるから必死、乗降に時間のかかる方は乗ってこないだろうからどんどん流れていくはず。最寄りのバス停に時刻表はありません。なぜならどんどんバスがくるから。7時台、調べてみると2‐3分間隔でばんばん走っています。スムーズにバス停までいくことさえれできれば、駅までスムーズにいくことさえできれば・・・。

 もし長くやっていけそう、必要とされるならば、すぐ近くでは就労できなくなりますがもう少し近いところへ転居するということだってありかなと。その前に先ずは1日。二年前、三年前も早くに出ていたんですよね、まだ同じようにやれるかな、気力でひっぱれるかな、不安神経症とたたかいながら早く寝て早く起きなければなりません。準備を整えて先ずは1日を無事にと思います。

 東宝さんから、来年春、帝国劇場で『モーツァルト』上演決定のお知らせ。心のよりどころ、日比谷は近い、なんとか自分、ふんばれますように・・・。