たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

自分の足にもありがとう

2022年01月04日 23時29分23秒 | 日記
 久しぶりに広いお風呂へ行ってきました。変形性股関節症と診断される前に行ったのが最後だったのか、そのあと1回ぐらい行ったのか、記憶にありません。通いなれたはずの場所、お風呂場で杖を使うわけにはいかず、なんとか無事によどんだものを汗で流すことができました。腕と足の筋肉疲労と痺れがひどく、体の限界を自覚しました。股関節の痛みは、あったまってほぐすことでとまります。ロキソニンなど痛み止めをのまないといられなくなるまでにはまだあります。それがいつ訪れるのか、誰にもわかりません。遠くてもいいのかどうかわかりませんが、弟に身元保証人、緊急連絡先となってもらって手術を決断していかざるを得ないだろうと思います。この世にいなくなった親をうらむわけにもいかず、泣いていても仕方なく、隔世遺伝による先天性の股関節脱臼という現実を受け入れていくしかありません。

 ここまで生きてきたことによる疲労の蓄積、訪問のある仕事で歩き回ったのは、自分、相当きつかったはずです。気力でここまでひっぱってきました。よくやってきました。筋肉疲労に効く炭酸水のお風呂でなんどもなんども右足をさすりました。ここまで自分の体を支えてきてくれたことにありがとう、よくがんばってきたと。

 今日の決意が変わらなければ、明日区役所に高額療養費の限度額証を申請するために出向くつもりです。限度額証なので使わなければ使わないで問題ないはずです。ついでに他の制度についても利用できそうなものがあるのかきいてみる。ここから始めてみようと今日心に決めました。どんな険しい道が待ち受けれるのかわかりません。昨日久しぶりに当事者の会の投稿をまた読んでみましたが、言葉がむずかしくて、ひとりひとり状況も違うので、気持ちが沈むばかりで頭に入ってきませんでした。再手術を二度したという方のブログも読んでみましたが入ってきませんでした。身体の言葉は漢字がまずむずかしいです。いろいろと勉強しなければならないことがあるようですが入ってきません。自分に必要なことは理解できるようになるものなのか。

 術前に歩き方の矯正が必要みたいで、術後はリハビリ。どれぐらいきびしいものなのか、どのみちいずれ手術しかないのなら年をとる前の方がいい、まだ体力と気力があるうちの方がいい、リハビリに体が順応できるうちの方がいい。資格を生かしてまた人の役に立つ仕事をしたいという思いを完全に捨て去ったわけではないという、自分の中にあるかすかな希望を信じるしかない。この社会状況の中でどう生きていけばいいのか、年金を請求できるようになったらすぐ請求した方がいいのか、5年待てるなら待った方がいいのか、そんなことはさっぱりわからない。死ぬまで働きつづけることなど無理ですが、できるかぎり生き延びていける道をさぐっていくしかない。

 バスと電車にしばらく乗れなくなっても千穐楽のライブ配信は外せない。まずは宝塚のスケジュールを確認、生きていくためにいちばん大切なこと。
 


 木曜日はパートタイムですが、雪の予報。片道1時間20分、無理に無理をしていくほどではない、いくつかの理由で無理かなあと。でもいかないと稼ぐことはできない、在宅ワークの環境を整えられるだけの基礎体力はないところ、稼ぐには往復するしかない、どうしたものか・・・。

花組『哀しみのコルドバ』『Cool Beast!!』-ライブ配信(2)

2022年01月04日 14時45分57秒 | 宝塚
花組『哀しみのコルドバ』『Cool Beast!!』-ライブ配信
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/d89fb42e345e281391bcbaa0eac4c110

2021年9月12日(日)15時30分~、神奈川県民ホール

『哀しみのコルドバ』、

 テーマソングの「エル・アモール」、どこかで聴いたことがあるような耳に残る曲と思ったら、オンデマンド配信中の『2019年タカラヅカ・スペシャル』で咲ちゃん(彩風咲奈)とまどかちゃん(星風まどか)がデュエットしていました。作曲は寺田瀧雄、柴田作品の世界観をより盛り上げる美しいメロディーライン。

 柚香光くんとまどかちゃんの顔が近くなる場面がとにかく多かったという印象の舞台でした。二人の頬を寄せる映像アップが多かったように思います。コンビとしてのお披露目だからか、もともとそういう作品なのかはわかりませんが、光くんのまどかちゃんをみつめるまなざしが優しかったです。2日に初日を迎えた東京宝塚劇場公演でも仲のよさを見せつけられるみたいです。この作品で全国ツアーを回ったことでいっきに距離が近くなったのかな。いいコンビニなっていく予感。

 光くんの抑えたお芝居、敵役はいないのに、エリオとエバが実は異母兄妹であったこから生まれる悲劇性。いちばん罪があるとすれば、舞台には登場しない、二人のお父さん?エバの婚約者であると同時に誰よりもエリオの理解者となったであろう永久輝せあさんのロメロもまたどこまでも優しかった、静かなお芝居。

 月組『アンナ・カレーニナ』で月城かなとさんが演じたカレーニンに通じるところがある役どころと思いました。

 ただ一人、軍服を着た優波慧さん、「このわたしの胸でよければ」みたいな台詞が、『ベルサイユのばら』でオスカルをうけとめようとするジェローデルのようだと思いました。これまた優しくて静かないいお芝居をしていました。また力をつけてきたかなと思ったら退団発表、最後まで無事につとめられますようにと祈ります。

 栄光を約束されながらエバを守るために己の命を差し出したエリオ、その後エバはどうしたのだろうという余韻を残す柴田作品、もしリアル男女でやってしまうとドロドロなりすぎるであろうところを女性だけが演じることによって幻想的な美しさに彩られるのは宝塚ならではの世界観。



『Cool Beast!!』、

 本公演の、華優希ちゃんと瀬戸かずや氏を送り出すショーとは違って、まどかちゃんのお披露目らしい演出になっていました。光くんとまどかちゃんの裸足のデュエットダンスの場面、本公演に続いて美穂圭子さんと音くり寿ちゃんの歌唱による披露。まどかちゃん、真風さんとのコンビでトップ娘役をやってきた貫録をにじませつつ、瑞々しく可愛らしくて素敵でした。こんなに細くて、本当に同じ内臓がはいっているのかと思うぐらい細くて心配になるほどですが、体幹がすごいんでしょうね。ドレスの美しさが宝塚の娘役ならでは。

 瀬戸かずや氏のポジションをつとめた永久輝せあさん、光くんとのデュエットダンス、さすがにリフトはなかったです、リフトするのも男役としての経験値なんですね、愛称ひとこちゃん、相当ながんばりだったと思います。光くんの、筋肉で引き締まったボディラインがくっきりわかる衣装、いちだんと輝いていました。余分なものが削ぎ落されたような美しいラインのダンス、残念ながら自分はその素晴らしさを表現する言葉を持ち合わせません。素敵でした。

 ナウオンステージがオンデマンド配信中なので、もう少し書き留めておきたいことがでてくるかもしれません。28日の夕方、東京宝塚劇場へと聖地巡礼に寄ったとき、シャンテのキャトルレーヴにも入りました。花組公演に向けたディスプレイになっていて、可愛いまどかちゃんがいっぱいでした。まだ先ですが、まどち会いにいくよ。












「老いて大樹になるか、朽ち果てるか」

2022年01月04日 00時58分51秒 | 気になるニュースあれこれ
2021年12月28日付婦人公論.jpより、
「美輪明宏「86歳、体調の浮き沈みも激しくなって。老いを受け入れながら、今が人生総決算の時」」
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb7bba390cbdff453f2952b7652515dbf2ad9e34?page=1

「「悩む」というのは「感情」の所産。「考える」は「理性」です。何か起きた時、人はとかく悩むものです。でも、それは余計なこと。悩んだところで、答えは出てきません。憂鬱になり、落ち込むだけです。

追い込まれた時に最も必要なのは、知性、そして理知です。難しいかもしれませんが、感情は脇にどかしておいて、理知を働かせましょう。」

「最近、日本という国に対して自信を失っている人も少なくないようですが、歴史を見直せば違って見えてくるはずです。

日本の漫画やアニメの歴史は、平安時代にすでに始まっています。有名な『鳥獣戯画』は、絵巻物になっているので、まさにアニメの原型と言えます。

すべてがIT化され、確かに便利にはなりましたが、ロマンチシズムや情緒は失われつつあります。きちんと歴史を見て、理性的に分析し、守るべきものは守っていく。そうすれば日本はきっと、この先、いい国になると思います。」

「ただ、老いて大樹になるか、朽ち果てるかは、人それぞれでしょう。

何のために生きてきたのか。どう生きてきたのか。今までの人生の積み重ねが問われるのです。つまり「老い」とは、人生の総決算の時期と言ってもいいでしょう。」

「小さい子どもからおじいさん、おばあさんまで、何一つ不平不満がない人はひとりもいないと思います。もし不平不満があった時は、何か感謝することはないかを探せばいいのです。

世の中は「正負の法則」から成り立っています。プラスとマイナスは交互にやってきて、最終的にはゼロになる。自分には悪いことばかり起きると思っている人も、同じくらいいいことがあったはずです。それに気づいて感謝の気持ちを持てば、まわりに優しくできます。すると人からも優しくしてもらえますし、何歳になってからでも運が開けますよ。」

 今のわたしにはなかなか素直に読むことがむずかしい文脈ですが、抵抗感なく、興味深く拝読。わたしたちはもっと歴史から学ぶべきことがあるのかもしれません。まだまだ勉強が足りないですね。年号をおぼえるのが勉強ではなく、過去から学ぶ、そして謙虚になる。鳥獣戯画の絵巻物はアニメーションの原型だから緊急事態宣言明けの国立博物館「鳥獣戯画展」は大人気でした。江戸時代のからくり人形、どこかの博物館か歴史館のようなところでみたことがあります。こんなに精巧なものが作られていたのかと、驚きました。織田信長と柳沢吉保の話はそういうことだったのかと。

 追い込まれた時、感情を脇において理知を働かせる、むずかしいですね、わたしにはとてもできません。

 なにかに感謝すること、日々の中で心がけていることは、路線バスを降りる時できるだけ「ありがとうございます」と言う(小さい声にマスクしているので運転手さんにはきこえていないと思いますが)、夜ごはんにおいしいうどんをいただいて体も心もあったまったら、お店を出る時「ごちそうさまでした」と小さい声だけど口に出す、折りたたみ杖を使っているのをみて、スーパーのレジの方が買い物かごを運んでくれたり、袋にいれてくれたりしたら、「すいません」ではなく「ありがとうございます」と伝える、どうにもこうにもなくなってしまった右股関節の軟骨が戻ってくることはなく、ささやかにせめてこれぐらいはという気持ちで生きる毎日。

 今よりも体調の浮き沈みがさらに激しくなるとは未知の世界、老いるとは未知の世界、さらに何が待ち受けるのか・・・。