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たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

花組、東京宝塚劇場公演再開のお知らせ

2022年01月26日 16時44分04秒 | 宝塚
「花組 東京宝塚劇場公演『元禄バロックロック』『The Fascination(ザ ファシネイション)!』におきまして、複数の公演関係者に新型コロナウイルス陽性が確認されたことを受け、1月8日(土)より公演を中止しておりますが、このほど、管轄保健所のご指導を仰ぎながら、必要な措置を実施の上、1月30日(日)11時公演より、公演を再開いたします。
ご観劇を心待ちにしてくださっているお客様には、公演中止が長期にわたり、大変ご心配とご迷惑をおかけいたしましたこと、心よりお詫び申し上げます。」

https://kageki.hankyu.co.jp/news/20220107_2.html

 劇団は千穐楽までの一週間だけでもなんとか公演できるようにと最善を尽くしてきたのだろうと思います。27日まで公演中止としていたことに劇団の執念と熱意を感じました。わたしのチケットは幻になっていません。まだ受け取ることができていませんが、阪急交通社からクロネコヤマトで届きました。自分、無事に観劇したいし、2月6日の千穐楽まで無事に公演が続いてほしいです。『アナスタシア』以来、ようやく星風まどかちゃんに会えます。

 宙組の東京宝塚劇場公演、阪急交通社の貸切にもエントリーしました。ポストカードがついて3,000円の席。全く実感ありませんが2月に手術となるのか、4月下旬、生きているのかどうかわかりません。そこまで生きるのだという強い気持ちをもつ、そのために生きるのだという気持ちをもつ。

 宝塚はチケット代もプログラムもおサイフに優しいままで本当にありがたいです。帝国劇場、『ミス・サイゴン』からチケット代があがっているとの声をみかけたので、よくみるとたしかにあがっています。東宝も中止のダメージは続いているだろうし、上演費用はあがるばかりとのことで、役者さんたちのお給料など考えるとやむを得ない状況と思います。国のガイドラインが現状のままであるかぎり、一人でも陽性判定者がでたら公演中止とせざるを得ない状況は続ていいくでしょう。国は舞台が衰退していってもいいのか、見直してほしいです。










 ここに書くことでもないですが、浜松市のホームぺに公開された1月20日現在の感染者動向がグラフになっていて、わかりやすいです。何もしないトップ、ヒステリーおこしている首長たち、メディアの印象操作あおりに惑わされることなく冷静でいることが大切と思います。

https://www.city.hamamatsu.shizuoka.jp/koho2/emergency/covid-19/index.html

 命がけで届けられる舞台に劇場で会える時間はなにものにも代えがたい、なによりも心が元気になれます。妖精の世界には、現実にはない夢と希望があります。


『ペスト』

2022年01月26日 00時52分16秒 | 本あれこれ




 「罪なき人々の死」「災害や病気などの避けがたい苦難」「この世にはびこる悪」……私たちの人生は「不条理」としかいいようのない出来事に満ち溢れている。「ペスト」は、私たちの人生そのものの隠喩でもあるのだ。」

名著77カミュ『ペスト』:100de名著より、
https://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/77_camus/index.html


 アルベール・カミュ『ペスト』(1947年)、コロナ禍となってからものすごく売れているようです。わたしは、若かりし頃に新潮文庫の翻訳で読みました。残念ながら今は手元にありません。昨今の状況下でふと思い出してググってみました。NHKの100分de名著では2018年に紹介されていました。コロナ禍となってから、高橋源一郎さんが『ペスト』について語っています。

「カミュの名作『ペスト』を高橋源一郎が読み解く! 新型コロナ感染の中で今必要な力とは」
https://www.nhk.or.jp/radio/magazine/article/gentobu/dLCLmpozr.html

 長編小説、むずかしかったと思いますが、読み始めたら息をのむように一気に読み通した記憶があります。この記事を読みながら、作品がもつ普遍的な、答えのない、人類への大いなる問いかけに、心が震えるような感覚をもったことを思い出しました。今パニックを起こしている首長たち、数字のトリックあおりで集団ヒステリーの引き金をひいているメディアの方々にもぜひ読んでいただきたい。そして、冷静になっていただきたい。

 カミュは『異邦人』も読みました。「不条理」、若かりし頃、哲学的な言葉に憧れました。この世にいる間に、また読んでみたいと思います。