2022年11月7日日本経済新聞、
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE316RI0R31C22A0000000/より、
「税の無駄455億円 検査院報告、コロナ病床で55億円過大-
会計検査院は7日、国の2021年度決算の検査報告を岸田文雄首相に提出した。税金の無駄遣いや有効活用できていない状況を指摘したのは計310件、約455億円だった。新型コロナウイルス対策事業を巡り、21年度までの3年間で約18兆円が未執行と判明。医療機関向けのコロナ病床の確保事業で約55億円の過大支給も見つかった。
首相は「検査報告を真摯に受け止め、行政に対する国民の信頼を取り戻すべく取り組みを進める必要がある」と述べた。
今回はコロナ対策事業として国が19~21年度に計上した約94兆4920億円の執行状況を重点的に調べた。約19%の17兆9998億円が未執行で、うち22年度への「繰越額」が13兆3254億円、使われず国庫に残したままの「不用額」が4兆6744億円だった。
検査院は20年度決算報告でも19~20年度の予算約22兆8560億円が未執行と公表したが、大きな改善は見られなかった。不用額が最も多かったのは感染拡大で事業が停止した観光需要喚起策「Go To トラベル」事業で約7743億円に上った。
検査院は昨年に続き「予算の繰越額や不用額などの執行状況を国民にわかりやすく提供すべきだ」と各省庁に求めた。
コロナ関連の個別事業では病床を確保するために医療機関に支払われる交付金で約55億円の過大支給があったと指摘した。医療機関側から対象期間や病床区分を誤った申請があり、自治体や国のチェックも不十分だった。」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE316RI0R31C22A0000000/より、
「税の無駄455億円 検査院報告、コロナ病床で55億円過大-
会計検査院は7日、国の2021年度決算の検査報告を岸田文雄首相に提出した。税金の無駄遣いや有効活用できていない状況を指摘したのは計310件、約455億円だった。新型コロナウイルス対策事業を巡り、21年度までの3年間で約18兆円が未執行と判明。医療機関向けのコロナ病床の確保事業で約55億円の過大支給も見つかった。
首相は「検査報告を真摯に受け止め、行政に対する国民の信頼を取り戻すべく取り組みを進める必要がある」と述べた。
今回はコロナ対策事業として国が19~21年度に計上した約94兆4920億円の執行状況を重点的に調べた。約19%の17兆9998億円が未執行で、うち22年度への「繰越額」が13兆3254億円、使われず国庫に残したままの「不用額」が4兆6744億円だった。
検査院は20年度決算報告でも19~20年度の予算約22兆8560億円が未執行と公表したが、大きな改善は見られなかった。不用額が最も多かったのは感染拡大で事業が停止した観光需要喚起策「Go To トラベル」事業で約7743億円に上った。
検査院は昨年に続き「予算の繰越額や不用額などの執行状況を国民にわかりやすく提供すべきだ」と各省庁に求めた。
コロナ関連の個別事業では病床を確保するために医療機関に支払われる交付金で約55億円の過大支給があったと指摘した。医療機関側から対象期間や病床区分を誤った申請があり、自治体や国のチェックも不十分だった。」