たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』『Capricciosa!!』-11月2日東京宝塚劇場

2022年11月09日 10時59分51秒 | 宝塚
一週間、下書きのままになっていた記事をようやく投稿します。
今日また不安神経症に打ち勝って無事に往復できますように。
片道2時間弱、電車もバスも混みます。ゆっくり行きます。また真ん中の席なので、近くの方々ご迷惑かけることになったらごめんなさい。絶望的な現実を忘れることができるのは観劇の時だけ。3時間だけは夢の中。いつ破裂してもおかしくない毎日。この目標があることでなんとか破裂することなくまだ生きています。



宙組『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』『Capricciosa!!』-10月16日東京宝塚劇場
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/f1f04621723fc6b37eaf85190ea5abbf



2022年11月2日(水)東京宝塚劇場、13時30分~

 片道2時間弱、体がふわふわと揺れていますが命がけでなんとか無事往復することができました。あたたかくなったのが幸いでした。足に痛みと痺れがきましたが、現実を忘れて幸せなひとときでした。二階席後方、3,500円の席まであがるのはきついですが坐ればリニューアルされたシートはすっぽりと体がおさまり快適。開幕前席に着くまでと、幕間のお手洗いの往復をなんとか乗り切ればあとは夢の時間。舞台全体、劇場全体を見渡すことができるのは二階席後方の特権。指揮の佐々田先生の背中も時々オペラグラスで追いました。オケピットの方も3人ほど視界に入りました。所々録音演奏だったようですが、芝居とショーどちらも冷静にみるとたぶんかなりトンチキな二本立てを専用オーケストラの生演奏で、宝塚的な世界観に昇華させて押し切っているのはすごいとあらためて思ったのでした。

 現実に戻るとたちまち絶望、気持ちを立て直して記憶のあるうちに断片的な備忘録。 

『HiGH&LOW-THE PREQUEL-』

 コブラチームがホワイトラスカルズのパーティーに仮装していく場面の記念写真、テッツ(亜音有星くん)がハイチーズでヤマト(紫藤りゅうくん)とダン(若翔りつくん)がポーズ、ここのポーズとテッツの「どっちが可愛いかコブラに決めてもらおう」がアドリブかな。笑いが起こっていました。16日のアドリブは残念ながら思い出せません。ネバセイのバルセロナ市長が鮮烈だったりつくん、イケボを披露する場面が増えました。

 登場人物いっぱい、お腹いっぱいの1時間半、みんなが主役で下級生まで一人一人役を振り当てさらに、何役もこなしている生徒さんたちがいることに気づいて驚きました。

 2階席後方からみると、ホワイトラスカルズのパーティーと夏祭りの場面でミラーボールが回って劇場全体が明るくお祭り騒ぎ。わたしはうまく言葉にできませんが、グループごとに心情を表現するダンスも違っているでしょうか。舞台機構をふんだんに生かした演出。盆が回りながら喧嘩する場面の動きが、上からみるときれいで、みなさまの身体能力の高さに目をみはりました。まっぷーさんとずんちゃんの喧嘩する場面が特にきれいでした。

 ナウオンステージでキキちゃんがやりたい!と話している夏祭りの和太鼓、上からみるとばちさばきがきれいで、これもかなり稽古したのだろうと思いました。プログラムでメンバーを確認すると、紫藤りゅう・若翔りつ・風色日向・亜音有星・大路りせ・波輝瑛斗(敬称略)。和太鼓の第一人者を招いて稽古していますね。これはあっぱれ。お化け屋敷でお化けをおどかしたいというカナの夢をかなえたり、全部本気でやっているところが楽しいかぎり。

 退団公演となった留依蒔世くん。コブラとロッキーにニセの手紙を送りつけて混乱に陥れ、一帯に火を放ってつぶしてやろうともくろむ敵役のリン。長身に宙組カラーのスーツが映えて迫力満点。低音イケボが劇場に響いていました。最後の男役として申し分ない役どころ。リンのキャラがしっかり立っていることで物語全体を支えています。最後、コブラとの対決で負けると「二度ともどってくるんじゃないぞ!」と逃されるところが何気に沁みました。リンの手下でNO,2のまっぷーさん演じるZENの存在感も絶大。うまいことうまいこと。リンの登場場面でソファに坐るリンに頬を寄せていた美男子がキキちゃんに似ていると評判の真白悠希くんかな。髪型とか表情とか全身でめっちゃ美しい。ネバセイで真風さんに麻酔なしの手術をされていた男役さん。キキちゃん演じるロッキーの隣には風色日向くん、新進の男役の見せ場もたっぷりの舞台になっています。

 16日にどなただろうとめっちゃ気になったナタデココのリーダー?は春乃さくらちゃんですね。美脚。鉄拳もって、天彩峰里ちゃん率いるいちごみるくとの対決場面。娘役さんたちによる乱闘はかなりレア。難しいところだと思いますがみなさま可愛い。いちごみるくのメンバー、それぞれインナーが少しずつ違いますね。髪型も原作にあわせて工夫しているのでしょう。特に峰里ちゃんが目の前でみたときも可愛かったですが衣装がよく似合っていてほんとに可愛い。小春乃さよさんの活躍がぐっと目立つようになったのも嬉しい限りでした。




『Capricciosa!!』

 中盤、まかキキずん下手壁アドリブ、まかコンで一年分走ったまかキキは確かにもう走っていませんでした。ずんちゃんはエネルギーが有り余っている元気印なのか。銀橋をずんちゃんだけ走って3人で下手へ。ずんちゃんが親指と人差し指で丸をつくってまかキキにこんな感じ?これでいい?ってきいていた感じだったでしょうか。しょうがないなあやれやれみたいな?表情のまかキキ、ずんちゃんになかなかきびしい? 16日はずんちゃんがポーズを2回決めていたと思います。

 プロローグ、16日の観劇時は目の前なのに、暗い中でキキちゃんを中心に生徒さんたちがずらりと銀橋に並んでいたことに全く気づきませんでした。今回はみなさまが銀橋に出てくるところを遠くから確認しました。生演奏のイントロから明るくなると一気に華やかになりボルテージが上がるプロローグ。歌詞だけきいているとやっぱりトンチキと思いましたが、「カプリチョーザ Yeah!!」楽しかったです。羽山紀代美さんの大人っぽい振付。男役さんたちがジャケットを脱ぐ振付は真風さん率いる宙組ならではでしょうか。いかに美しく大人の色気のある男役に魅せるか。真風さんの絶対的な王者感はさすがです。

 フィナーレ、中森明菜さんの「ミ・アモーレ」の宝塚アレンジ。娘役さんたちを率いて大階段をおりてくるキキちゃんが歌う時、管楽器の音色が美しく響いていました。宝塚をみているという満足感いっぱい。ここから男役群舞へと流れて、真風さんとじゅんはなちゃんのデュエットダンスでは、天彩峰里ちゃんが舞台上でまた違うアレンジの「ミ・アモーレ」。振付は若央りささん、大きな動きはなかったと思いますが素敵な仕上がりになっています。

 ロケットのセンターが優希しおんくん、芝居ではずんちゃんチームでガンガン踊っていました。身体能力の高さとダンス力に今回も大きな拍手が起きていました。









終演後またくることができるだろうかと別れを惜しみました。



お向かいのシアタークリエでは愛ちゃんが出演中。







日比谷シャンテに写真スポットもありました。





 来年の舞台のチケットは一枚もとっていません。いつまで歩くことができるのか、いつまで生きていられるのか、全くわかりません。B席なら行けなくなってもダメージは小さいので、生きる目標として宝塚だけは友の会で東京宝塚劇場の抽選にエントリーしましょうか。日々絶望的、コロナ騒動で何を信じればいいのか全くわからなくなりました。生きる気力を奪われそうになる毎日、終活ばかり考えているのもつらい。東京宝塚劇場にいくという目標がなくなったらもう一歩だって歩くこともできません。キキちゃん、これから一番大きな羽を背負うことになるかどうかまだわかりませんがその姿を見届けることなくして死ぬわけにはいかん、そういう気持ちで一日一日生き延びていく、今わかるのはそれだけです。



























東京宝塚劇場をみながらデザートいただきました。
牛乳と砂糖と小麦粉は体に悪いそうなのでちょうどいいぐらいの大きさ。