「2013年11月20日(水)
またみちゃった『レミゼ』みるたびに新しい発見があって、気づいていないことがあるのに気づかされる。
今よりもはるかに一日一日を生き抜いていく、命をつないでいくことに必死であった人々の物語。奥深い。こうして今生きてることが当たり前みたいな顔をしている私たちってほんとぜいたくだよなあ。
一日が終わりゃ年をとる
じっと朝を待つだけ
冬がささやく 命をくれとー
仕事なけりゃそれだけ
働きどおしで一日が終わりなのさ
ちゃんとききとれていないがヨーロッパの寒くこおりつくような冬の夜、どやって暖をとっていたんでしょうね。食うために働きづめに働いて仕事がなければパンを買うことはできないのでそれは死を意味する。それでも夢とか希望とか持ちながら生きてたのかな。どうだったんだろう。
プログラムの香盤表をみると、マリウスとアンジョルラスが囚人の場面にいる。コゼットとエポニーヌはラブリィ・レディの場面に。そして4人とも一日の終りにのばあ面にも登場しているのです。全部を見つけるのは大変だなあ。それにしても何役もこなしてみなさん、すごい。色々と考えさせられ、心のエネルギーをチャージできる舞台です。この出会いは一期一会、二度と訪れることのない今。
ガブは弾をとったぞとこぶしを突き上げてからアンジョルラスの腕の中で息絶えるんだね。今更だがそういうことだったんだ。バリケードをかけ上がってとりでの向こう側へおりていく前にカバンを一瞬見つめて決心する。リアルに考えればかなり悲痛だ。子供が討たれて亡くなってしまうなんて。でもそこは舞台。美しい散り姿としてみせてくれている。ガブのこと、ジャベールとの関係、やっとブログに書けそうだ。」