花組、東京宝塚劇場公演『巡礼の年〜リスト・フェレンツ、魂の彷徨〜』『Fashionable Empire』、初日が14日となり、12日の友の会当選チケットは幻となりました。音くり寿ちゃんと飛龍つかさくんの退団公演を劇場で見届けることは叶わなくなりました。台風通過で14日は夏晴れになる模様、よかったのかもしれません。わたしは残念ですが、退団者が満員の客席の拍手に包まれて卒業できることを祈っています。休演者が発表されました。大事なく、待機期間を過ぎて復帰できるといいのですが心配です。
花組『元禄バロックロック』『The Fascination!』-2月2日東京宝塚劇場
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/15238c1ca0634ff1abc90a3dc37073af
花組『元禄バロックロック』『The Fascination!』-2月2日東京宝塚劇場(4)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/6cc9bf994ef88c9d5fd7bca77e557e11
なかなか落ち着いて観劇録を書けなくなってしまっていますが、『元禄バロックロック』の振り返りをもう少し。
2月2日(水)13時30分~、阪急交通社貸切公演、奇跡的に生き残ったチケットでした。頭くらくらしていたのは、おそらくこの少し前、整形外科受診のため総合病院を訪れてワク〇〇暴露にさらされたことによるものでしょう。まさか退団するとは思わず、タカラジェンヌとして音くり寿ちゃんに劇場で会える最後の機会となりました。なんとか無事に往復できたこと、返す返すも幸いでした。
TCAPRESS2022年1月号より、
「忠臣蔵を題材としつつ、架空の国際都市エドを舞台にファンタスティックな物語が繰り広げられる。柚香光は、主人公クロノスケに扮した。藩主切腹の上、お家とりつぶしの命が下った赤穂藩の時計職人で、時を戻せる時計を作り上げたという設定だ。
星風まどかは、賭博の女主人で謎に満ちた美女キラを演じた。幕府の重臣コウズケノスケには、水美舞斗。将軍に仕えながら、大きな野望を抱いている。
主君の仇討ちを練る家老クラノスケには、永久輝せあ、老臣チュウザエモンに高翔みず希、将軍ツナヨシの母を美風舞良、側用人ヨシヤスに優波慧、美少年将軍ツナヨシには音くり寿、藩主タクミノカミは聖乃あすかが務め、夢のような令和の忠臣蔵の世界が紡ぎ出されてゆく。
もしも時を巻き戻せるたなら・・・、誰もが一度は抱く思いかもしれない。でも、時を戻さなくても今、ここからやり直せるとしたらー。煌びやかな舞台にファンタジーな展開、そこに込められたロマンあふれるメッセージは、何度も繰り返し鑑賞して味わいたい作品だ。」
『出島小宇宙戦争』に続いて、わたしたちがよく知る歴史上の人物をカタカナにした谷貴矢先生の大劇場デビュー作。史実とされる事柄と虚構を巧みに織り交ぜて、期待を裏切らない面白さ。小劇場作品とかストレートプレイからの影響を強く受けておられるのかな。上田久美子先生が退団されてしまった宝塚のあらたな若き才能。プロローグでタクミノカミが語り部として登場するところから、これは間違いなく面白そうだと期待感一杯でスタート。1度の観劇では細かいところまで見切ることはできませんでしたが、ひととおり物語についていくことはできていたと思います。プログラムを読んで展開を確認しました。
加藤真美さんデザインの、歌舞伎世界を思わせる衣装が本当にどれも素敵でした。特にキラ@星風まどかちゃんの、赤を基調とした着物のような洋服のような衣装が色鮮やかでした。華優希ちゃんの退団をうけて、同期のまどかちゃんが宙組から異動してトップ娘役に就任。芝居もショーもとっても生き生きとしてして終始楽しそうでした。まかキキの大人っぽい雰囲気は、まどかちゃんにはもしかしたら重すぎたのかなとは、ふと思いました。いやでもまかまどキキ体制の宙組作品は間違いなく宝塚の歴史。まどかちゃんが花總まりちゃんのようになっていくかはわかりませんが、さらに大きく羽ばたく姿に出会えたこと、幸せでした。柚香光くんとラブラブ、ずっと顔が近かったような気がします。キラは、実はコウズケノスケ@イケオジ、マイティ(水美舞斗さん)の隠し子だという設定。賭博でクロノスケ@柚香光さんと本を読んでいる時の退廃的だけれど明るい雰囲気、キラの「あなたはわたしだけを見ていればいいの」という時の謎の微笑み、誰もが魅了されてしまうと思いました。
時を巻き戻せる時計を利用してこの世の全てを手にしたいという野望を抱くコウズケノスケ@イケオジ、マイティ。星空美咲ちゃんの膝枕でせりあがってくると話題になっていた場面、オペラグラスでしっかりと見届けました。2階席最後列からだとせり上がりの前、舞台の真ん中が空くところをみることができるのは観劇の醍醐味。これからせり上がって来るのだととワクワクしました。
音くり寿ちゃんの美少年将軍ツナヨシが可愛くて可愛くて、大正解のキャスティングと思いました。そばに侍らせているお犬様たちはぬいぐるみ。うまく考えました。
舞台装置も素敵でした。オンデマンド配信されたナウオンステージでも話がでていましたが、おエドの花火が打ち上げられる場面が特に印象的でした。映像を使って華やかな仕上がりでした。
最後は大団円、クロノスケとキラのラブラブで幕、希望のある終わり方でした。こんな状況、どこかに希望がなければ心はとっくに壊れているでしょう。宝塚が届けてくれるのはいつだって希望。劇場はひととき夢と希望がまだあると思える場所。そんな場所と時間が人生には必要。
花組『元禄バロックロック』『The Fascination!』-2月2日東京宝塚劇場
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花組『元禄バロックロック』『The Fascination!』-2月2日東京宝塚劇場(4)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/6cc9bf994ef88c9d5fd7bca77e557e11
なかなか落ち着いて観劇録を書けなくなってしまっていますが、『元禄バロックロック』の振り返りをもう少し。
2月2日(水)13時30分~、阪急交通社貸切公演、奇跡的に生き残ったチケットでした。頭くらくらしていたのは、おそらくこの少し前、整形外科受診のため総合病院を訪れてワク〇〇暴露にさらされたことによるものでしょう。まさか退団するとは思わず、タカラジェンヌとして音くり寿ちゃんに劇場で会える最後の機会となりました。なんとか無事に往復できたこと、返す返すも幸いでした。
TCAPRESS2022年1月号より、
「忠臣蔵を題材としつつ、架空の国際都市エドを舞台にファンタスティックな物語が繰り広げられる。柚香光は、主人公クロノスケに扮した。藩主切腹の上、お家とりつぶしの命が下った赤穂藩の時計職人で、時を戻せる時計を作り上げたという設定だ。
星風まどかは、賭博の女主人で謎に満ちた美女キラを演じた。幕府の重臣コウズケノスケには、水美舞斗。将軍に仕えながら、大きな野望を抱いている。
主君の仇討ちを練る家老クラノスケには、永久輝せあ、老臣チュウザエモンに高翔みず希、将軍ツナヨシの母を美風舞良、側用人ヨシヤスに優波慧、美少年将軍ツナヨシには音くり寿、藩主タクミノカミは聖乃あすかが務め、夢のような令和の忠臣蔵の世界が紡ぎ出されてゆく。
もしも時を巻き戻せるたなら・・・、誰もが一度は抱く思いかもしれない。でも、時を戻さなくても今、ここからやり直せるとしたらー。煌びやかな舞台にファンタジーな展開、そこに込められたロマンあふれるメッセージは、何度も繰り返し鑑賞して味わいたい作品だ。」
『出島小宇宙戦争』に続いて、わたしたちがよく知る歴史上の人物をカタカナにした谷貴矢先生の大劇場デビュー作。史実とされる事柄と虚構を巧みに織り交ぜて、期待を裏切らない面白さ。小劇場作品とかストレートプレイからの影響を強く受けておられるのかな。上田久美子先生が退団されてしまった宝塚のあらたな若き才能。プロローグでタクミノカミが語り部として登場するところから、これは間違いなく面白そうだと期待感一杯でスタート。1度の観劇では細かいところまで見切ることはできませんでしたが、ひととおり物語についていくことはできていたと思います。プログラムを読んで展開を確認しました。
加藤真美さんデザインの、歌舞伎世界を思わせる衣装が本当にどれも素敵でした。特にキラ@星風まどかちゃんの、赤を基調とした着物のような洋服のような衣装が色鮮やかでした。華優希ちゃんの退団をうけて、同期のまどかちゃんが宙組から異動してトップ娘役に就任。芝居もショーもとっても生き生きとしてして終始楽しそうでした。まかキキの大人っぽい雰囲気は、まどかちゃんにはもしかしたら重すぎたのかなとは、ふと思いました。いやでもまかまどキキ体制の宙組作品は間違いなく宝塚の歴史。まどかちゃんが花總まりちゃんのようになっていくかはわかりませんが、さらに大きく羽ばたく姿に出会えたこと、幸せでした。柚香光くんとラブラブ、ずっと顔が近かったような気がします。キラは、実はコウズケノスケ@イケオジ、マイティ(水美舞斗さん)の隠し子だという設定。賭博でクロノスケ@柚香光さんと本を読んでいる時の退廃的だけれど明るい雰囲気、キラの「あなたはわたしだけを見ていればいいの」という時の謎の微笑み、誰もが魅了されてしまうと思いました。
時を巻き戻せる時計を利用してこの世の全てを手にしたいという野望を抱くコウズケノスケ@イケオジ、マイティ。星空美咲ちゃんの膝枕でせりあがってくると話題になっていた場面、オペラグラスでしっかりと見届けました。2階席最後列からだとせり上がりの前、舞台の真ん中が空くところをみることができるのは観劇の醍醐味。これからせり上がって来るのだととワクワクしました。
音くり寿ちゃんの美少年将軍ツナヨシが可愛くて可愛くて、大正解のキャスティングと思いました。そばに侍らせているお犬様たちはぬいぐるみ。うまく考えました。
舞台装置も素敵でした。オンデマンド配信されたナウオンステージでも話がでていましたが、おエドの花火が打ち上げられる場面が特に印象的でした。映像を使って華やかな仕上がりでした。
最後は大団円、クロノスケとキラのラブラブで幕、希望のある終わり方でした。こんな状況、どこかに希望がなければ心はとっくに壊れているでしょう。宝塚が届けてくれるのはいつだって希望。劇場はひととき夢と希望がまだあると思える場所。そんな場所と時間が人生には必要。