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日刊スポーツ コスタリカが感染抑止成功 政府の素早い対応が奏功 <time>[2020年5月10日14時52分]</time>https://www.nikkansports.com/general/news/202005100000250.html
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中米コスタリカが新型コロナウイルスの感染拡大抑止に成功を収めている。政府の素早い対応に加え、1949年施行の憲法で軍隊を廃止したことで知られる同国では、中南米の他の国々よりも保健や教育分野に多くの予算を費やしてきたことが背景にあるようだ。
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コスタリカ保健省によると、5月9日時点で感染者は780人、死者は6人。隣国パナマの感染者が8000人以上、死者が200人以上となっているのとは対照的だ。
地元メディアなどによると、政府は既に2月から対策を練り、国内初の感染が確認された3月6日の直後に大規模イベントの禁止やテレワークの推奨などを発表。同16日には緊急事態を宣言、国境を閉鎖して観光客の流入を防ぎ、学校の休校などの措置を取った。
外出自粛要請を市民は守り、商店や海岸、娯楽施設などへの出足は8割以上減少した。サラス保健相は感染拡大抑止について「直面する挑戦を国民が理解し、非常に前向きな対応を取ったおかげだ」と話した。
同国は社会保障が充実しており、国民の90%以上が医療保険に加入。保険未加入者への感染検査も実施してきた。
コスタリカ大のルイス・ビジャロボス元医学部長は、英BBC放送(スペイン語版)に「われわれの最良のワクチンは、規律正しく教育のある国民と強固な保健制度だ。軍に投資せず、保健や年金、教育に多くを費やしてきたことが非常に重要だった」と語った。(共同)