SOS把握へ対策検討も良いが
根源的なことを検証しなければ
子どもの自殺はなくならないぞ!
いじめ・貧困・不登校・暴力・虐待など
子どもをめぐる環境を整理しなさい!
文部行政は大丈夫か!
労働行政は大丈夫か!
社会保障・社会福祉政策は大丈夫か!
お母さんの口調や態度がどんどん強くなってしまっているのは何故か!
『緊急事態宣言』『延長』とニュースで聞くたびに『殺す気か』と思うのは何故か!
どうして私、生きているんだろうと思ってしまうのか!?
自分には存在価値がないと思ってしまうのは何故か!
生きていた証を全部消したいと思うときがあるのは何故か!
子どもたちが孤立しているのは何故か!
ポジティブな気持ちではなくネガティブになっているのは何故か!
NHK 子どもの自殺最多でSOS把握へ対策検討 文部科学省 2021年5月19日 20時05分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210519/k10013040391000.html?utm_int=error_contents_news-main_006
去年1年間に自殺した小中学生と高校生は合わせて499人と過去最多となっていて、コロナ下で子どもの自殺が深刻な問題となる中、国は現状を分析するとともにSOSを出しやすくする教育や相談体制について検討を進めています。
文部科学省が、厚生労働省と警察庁の統計をもとにまとめたところ、去年1年間に自殺した子どもは、
▽小学生が前の年より6人増えて14人、
▽中学生が34人増えて146人、
▽高校生が60人増えて339人でした。
児童・生徒合わせて499人と、前の年より100人増えて国の統計が始まった1978年以降、最も多くなっています。
このほか大学生も25人増えて415人と、子どもや若者の自殺が深刻な課題となっています。
把握された小中学生や高校生の主な原因や動機について、
▽最も多かったのは「進路に関する悩み」で55人、
▽「学業不振」が52人、
▽「親子関係の不和」が42人と続きました。
また、特に女子生徒の増加率が高く、高校生では前の年の1.75倍となっています。
こうした中、文部科学省は子どもたちのSOSを早期に把握し対応する必要があるとして、今年度の予算に53億円を計上してSNSなどを使った相談事業をすべての都道府県や政令指定都市に拡充するほか、子どもの自殺に関する専門家会議を設け、コロナ下での現状分析と対策を検討するとともに、子どもがみずからSOSを出しやすくなるような教育や、相談体制の整備を進めることにしています。
コロナ禍 長期化の中で…
生きづらさを抱える中高生などを支援する現場では、コロナ禍が長期化する中、子どもがみずから命を絶つのを食い止めようと模索が続けられています。相談は、以前は1か月当たり2万件ほどでしたが、感染拡大以降は増え続け、去年12月には4万件を超えました。
理事長の岡田沙織さんは、感染拡大の長期化で内容に変化が見られると分析していて、▽去年の今頃は初めての緊急事態宣言で激変する暮らしに戸惑う声が多かった一方、最近では先が見えないことへの不安や疲れ、家庭環境のさらなる悪化に関する相談が目立つといいます。
岡田さんは、「コロナ禍で親のストレスがたまって爆発し、そのひずみが子どもたちに向かっている。居場所やよりどころを奪われ、自己肯定感を回復するきっかけさえ見つからない。『私さえいなくなればいい』と思い詰めてしまう子どもが多いと感じる」と危機感を語ります。
NPOでは直接会って相談に応じる活動も行っています。
5月、岡田さんが日頃はSNSで相談を寄せている高校3年生の女子生徒に会いにいくと、生徒は去年、高校がオンライン授業になった際、母親から家事のすべてを強いられるようになり、うまくできないと、どなられる毎日だったと明かしました。
女子生徒はその後、心身に不調をきたし精神科に通院するようになりましたが、派遣社員の仕事を辞めた母親から「あんたのせいで辞めた」と責められたり、離婚した父親のもとに行くよう言われたりしたといいます。
女子生徒は「お母さんの口調や態度がどんどん強くなっていて、しんどいです。『緊急事態宣言』『延長』とニュースで聞くたびに『殺す気か』と思います。どうして私、生きているんだろう。自分には存在価値がなく、生きていた証を全部消したいと思うときがあります」と話すと、岡田さんは「あなたは何も悪くないよ」と寄り添っていました。
週に3日、夜2時間オンライン上に専門のスタッフが常駐し、参加した子どもたちが互いに顔を見ながら会話ができる場で、毎回「きょうのグッド」と題して、その日あったよいことを一人一人共有してもらうのが特徴です。
ある10代の女の子は、「いとこが遊びに来たので、からあげを作ったが失敗してしまった。でも、おいしいと言って完食してくれた。一人でしょんぼり食べるよりうれしかった」と話しました。
このほか「朝早く起きられた」とか、「新しいピアスを付けた」など、日常のささやかな出来事を伝え合い、全員で拍手をしながら「すごいね」「よかったね」と受け止めていました。
初めて参加した10代の女の子が「きょうが誕生日」と明かすと、みんなで歌って祝う場面もみられました。
岡田さんは、「つらい気持ちの子たちが、少しでもその日にあった『よかったこと』に目を向けられるようにして、ポジティブな気持ちを引き出していきたい。何を言っても否定されず、受け止めてもらえる体験が、子どもたちに何より必要だと感じます」と話していました。
相談先
1人で苦しまず、ぜひ話をしてみてください。
▽「24時間子供SOSダイヤル」
0120-078-310
https://www.mext.go.jp/ijime/detail/dial.htm
▽「子どもの人権110番」
0120-007-110
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken112.html
▽「チャイルドライン」
0120-99-7777
https://childline.or.jp/
▽「いのちの電話の相談」
0120-783-556
https://www.inochinodenwa.org/
▽一般社団法人日本臨床心理士会
一般社団法人日本公認心理師協会「新型コロナこころの健康相談電話」050-3628-5672