私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2022年5月7日(土)花山

2022年05月07日 | 花山湯ノ倉温泉

■2022年5月7日(土)10:32-11:20【天気】晴れ曇り【機材】EOSR5+RF100-500
【場所】白糸の滝、温湯温泉付近、浅布渓谷
【種名】イカルチドリ、カケス、ウグイス、オオルリ、キセキレイ(5科5種)
【メモ】数年前にも行ったことがあったが、ほぼ成果なく帰ってきた。今回は昨年6月から白糸の滝まで行けるということだったので慰霊を兼ねて行ってみた。白糸の滝は、本当に滝のすぐ近くまで車で行けるようになっていた。黒い岩に白い滝は昔のままだったが、何となく空間が開けて明るい感じがした。以前はもっと木々が生い茂って神秘的だったような。6月になれば葉が茂り、もう少し暗くなっているのかもしれない。岩手宮城内陸地震以前は、カワガラスが滝の岩を上り下りしているのがよく見えたが、今日は滝の上をカケスが1羽飛んだだけだった。途中タカも飛ばなかった。温湯温泉付近の橋の下や、佐藤旅館から以前の渓流沿いの道を行けるところまで行ってみたが、イカルチドリが1羽とキセキレイが1羽いただけだった。ただ、アカショウビンは毎年来るようだ。あの地震さえなければと今でも思う。あの日は8時に湯の倉温泉の石垣に座って、シノリガモを見ているはずだったのが、遅く起きたために、仕方がない蕪栗沼にでも行くかと思って行ったら、途中で地震が来た。ユートピアという言葉があるが、湯の倉温泉は、本当に野鳥の楽園だった。今思えば、アカショウビンもヤマセミもそしてシノリガモのヒナも、きちんと撮影しておくべきだった。行けば、ほぼいるので、特にヤマセミなどはスルーしていたのが今となっては本当に惜しい。渓流のいつもの場所にペアで止まっているのを何回も見たが、車を止めたとたんに飛んで行ってしまうので、まあ、いいやなどと思っていた。退職したら温泉に1,2週間くらい泊まってじっくり撮影するつもりでいたが、あそこまで甚大な被害が出るとは思わなかった。崩れるべきものはすべて崩れた地震だった。
【写真】
  
キクザキイチゲ  エンゴサク
  
キクザキイチゲ エンゴサク  ニリンソウ
  
白糸の滝             ミズバショウ
<参考> 2005年~2008年まで撮影した写真(一部)
  
オオアカゲラ   アカショウビン
  
シノリガモ
  
カワガラス      在りし日の湯栄館


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2008年4月29日(火) 湯ノ倉温泉

2008年07月12日 | 花山湯ノ倉温泉
■2008/4/29(火)8:10-11:00【天気】晴れ
【場所】温湯温泉~湯ノ倉温泉,花山ダム周辺
【種名】オシドリ,シノリガモペア1・♂1,ミサゴ,トビ,キジバト,ヤマセミペア1,アオゲラ,アカゲラ,オオアカゲラ,コゲラ,キセキレイ,サンショウクイ,ヒヨドリ,モズ,カワガラス,ミソサザイ,コルリ,ヤブサメ,ウグイス,エゾムシクイ,センダイムシクイ,キビタキ,オオルリ,エナガ,ヒガラ,ヤマガラ,シジュウカラ,ホオジロ,ノジコ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科種33)
【備考】今シーズン最初(で最後になってしまったが)の湯ノ倉温泉探鳥行に出かけた。例年は5月の連休だったが,昨年度は職場と仕事が変わり,この時期は「無知蒙昧」(知らないで狼狽えること)の真っ最中であったので,とても連休に鳥を見に行くところではなかった。さて,温湯温泉に着き,湯ノ倉温泉に向かおうとしていたところ,年配のご夫婦が鳥を見ている風情だった。自分も見てみると,すぐシノリガモのペアだとわかったので,教えてあげたら,やたら感心していた。山の中でシノリガモを見たのは初めてらしかった。写真を撮影するために,迫川に架かる橋に行って,下を覗くと美しい川底が見え,そのほぼ真下の大きな岩の上に,シノリガモのペアがちょこんと乗って休眠しているのであった。これから数日のうちには上流を目指すのだろう。温湯温泉を後にして湯ノ倉温泉に向かうでこぼこ道を,渓流の鳥に注意しながら走っていると,ヤマセミのペアが河原の石の上に止まっていた。けっこう近かったが,車を止めたためにこちらに気づいて撮影するまもなく飛ばれてしまったのは残念だった。白糸の滝に行く吊り橋を過ぎ,ミソサザイの声を聞きながら駐車場に着いた。崖が万が一崩れてもいいように,いつも離れたところに止めてはいる。リュックを背負い,靴をサンダルから履き替えて,橋を渡った。最初の坂でいつも息があがるので,ゆっくり周りの風景や鳥の鳴き声を楽しみながら(当たり前か!),登っていった。ブナの巨木がきれいで,また眼下の渓流がとても美しかった。いつもはあまり撮影をしないのだが,このときに限ってけっこう風景や樹木,草花を撮影しながら宿に向かった。途中,一通りの鳥の鳴き声がしたが,姿は見えずの状態で,宿に着いてしまった。いつものように,まず,シロに挨拶し,それから宿のご主人や奥様に挨拶してから露天風呂だ。30分くらい入って,あがるともうシノリガモ♂1羽が来ていた。いつものように石垣の上の角材の上に座り,撮影やら観察をした。周りはミソサザイやエゾハルセミ,それにカジカの声がする。シノリガモは潜水して盛んに採餌していたが,いつも露出をアンダーにするのを忘れて,帰宅してから見ると,できた写真はシャッタースピードの遅い,オーバー気味のもが多かった。まあ,次の回に注意して撮影しようと思ったが,それも今となってはかなわないことになってしまった。帰りの小径ではオオアカゲラのドラミングがなかなかすごかった。コナラか何かの木の後ろに回ったかと思うと,すさまじいドラミングを始めたので,しばらく聞き入ってしまった。帰りの花山湖近くの田圃の畦にミサゴがさっと舞い降りて,何か大きなものを掴んで行ってしまった。写真に撮ったがみんなオーバーの低速度シャッターで,何を掴んだのか判別がつかなかった。いずれ魚ではないので,こういうのは初めてで,驚いた。
 湯ノ倉温泉を始め,6月14日の震災で多くの方々が犠牲になり,美しい渓流は土砂に埋まって,豊かな生態系は見るも無惨に破壊されてしまった。自分が小さい頃,すさまじい豪雨で,自分の家の急峻な杉山が崩れ,土砂が山の3つある一番上の堤に流れ込み,当然堤防が切れて,次の堤,次と堤と決壊し,危うく近くの家を押し流しそうになり,その流れはまっすぐ我が家の広い桃畑に押し寄せ,すべてなぎ倒し,我が家の母屋の隣の納屋をものすごい勢いで下の田圃に流れ,広い範囲の田圃をすべて,押し流したことがあった。その後沢には砂防ダムが数カ所造られたが,その影響で土砂ダムができ,ヘビトンボの幼虫がいっぱいどこにでもおり,多くの種類の魚類が生息していた美しい沢は,今はその面影もなくなってしまった。そのスケールの遙かに大きい震災が湯ノ倉地区を始め,栗駒山麓を襲ったのだった。いかに自然のなす業とはいえ,これまでこれほど山が動くという被害を受けたことはなかったであろう。一日も早い復興と,自然がいつか元のように戻ることを願うものである。
【写真】
  
■温湯温泉の迫川にかかる橋の上から撮影した岩の上のシノリガモのペア
  
■湯ノ倉温泉に行く橋を渡り,少し急な山道を登っていくとブナの林が美しく,下を見ると,迫川上流の清流が見える。そこから15分ほど歩けば湯ノ倉温泉の赤いトタン屋根が見え,いつも座ってシノリガモを待つ,石垣がある。
  
■小径の真ん中に羽が散乱していた。湯ノ倉温泉近くの陽の当たる道端には白や青花のキクザキイチゲが咲いている。湯ノ倉温泉のシノリガモ♂。今日♂は2個体目。
  
■水中に潜って採餌するシノリガモ♂。海にいるときとは雰囲気がかなり違う。けっこうのんびり屋だ。♂♀複数でいるときにはまたかなり様子が違うが。
  
■餌を食べて下流に戻っていくシノリガモ♂
  シノリガモ♂と宿の母屋と客室をつなぐ連絡通路の屋根の上に止まっているキセキレイ。

  
■急峻な斜面沿いの小径は所々,雨で崩れた斜面が露出している。車ででこぼこの山道を下ると渓流沿いにカワガラスの姿を多く見ることができる。
  

花山御番所のサクラにとまったヒヨドリ


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 湯栄館と湯ノ倉の自然に

2008年06月24日 | 花山湯ノ倉温泉
 今日のasahi.comの記事に花山湯ノ倉温泉湯栄館の現在の状況と,ご主人の記事が掲載されていた。あの日の朝は,湯ノ倉温泉に行くつもりで湯栄館セットの入ったいつもの山歩きザックを積んで出かけた。そろそろ,シノリガモのヒナも気になっていたし,宿のご主人には4月29日に行ったとき,「ヒナがやってきたら電話ください。泊まりに行きますから」と頼んでおいたのだった。ところが,前日までの勤務疲れで,花山まで行くのは何となくおっくうになり,まあ,月末にいけばいいかと思い,蕪栗のケリに変更した。もう少し,気合いが入っていれば,地震の時間には湯栄館のいつもの石垣の上に座って,シノリガモがくるのを待っていたことだろう。
 初めて,湯栄館でシノリガモを見たのは,もう33年前になる。小雨の降る朝,4時頃,湯栄館の渓流のいつもの岩(今はもうないが)に♀の成鳥が1羽,止まっていた。それ以来,何度もここを訪れた。家族で温泉に入りに来たこともあった。有名な女性タレントとマネージャーに会ったこともある。年に最低3回は来るので,露天風呂に入りながら,すぐ近くにきたミソサザイ,カワガラス,オシドリ,キセキレイ,シノリガモ,アカショウビン,ヤマセミを見たこともあった。さすがに露天風呂まで望遠は持って行けないので,撮影はできなかったが。アオバトの声もよく聞こえたし,オオアカゲラ,ゴジュウカラ,キバシリなども石垣の上に座って見ることができた。宿のご主人には,暑いだろうからと,スイカや缶コーヒーをもらったり,犬のシロにおにぎりをやっても食べなかったりと,たくさんの思い出がある。重いササニシキの袋をザックに入れて担いで持って行ったらとても喜ばれたこともあった。

 湯栄館と湯ノ倉の豊かな自然が必ず復活することを強く願う。


■4月29日撮影の湯栄館

6/23の上記記事
asahi.comの記事


■4月29日撮影 湯ノ倉温泉への橋付近の渓流風景
6/24 国交省による湯ノ倉温泉上流の土砂崩れダム、排水路工事着手決定の記事
YOMIURI ONLINEの記事

6/27 国交省 湯ノ倉温泉「湯栄館」周辺、土砂ダム完全排水は困難の記事
YOMIURI ONLINEの記事


6/20 「土砂崩れの爪痕 岩手・宮城内陸地震」動画
湯ノ倉温泉に行く駐車場橋付近上流の湯浜温泉への渓谷,そして湯ノ倉温泉への道沿いの対面の山が崩れ,沢は土砂で広い範囲で埋まってしまっている。

asahi.comの映像配信


2006年7月30日(日)栗駒山麓

2006年07月30日 | 花山湯ノ倉温泉
■2006/7/30(日)11:00-12:30【天気】曇り,小雨
【場所】栗駒山麓
【種名】シノリガモ成鳥♀2,ヤマセミ2,カワガラス成鳥2幼鳥1,ゴジュウカラ,シジュウカラ(5科5種)
【備考】前回,今シーズンはシノリガモの繁殖はだめだったと書いたが,その後,2羽いる♀のうち,上流を行き来していた方の♀がヒナ4羽を連れてきた。昨年より約3週間遅れである。しかし下流の方の♀はやはりだめだったようだ(まだ確実ではないが)。今日は,ヒナは見ることができなかった。というのも100mくらい向こう渓流がカーブしている付近に♀2羽がやってくるのが見えたのだが,急に反転して行ってしまった。おそらく釣り人あたりに驚いたのかもしれない。ヤマセミはペアで行ったり来たりしているのを1時間に計6回ほど見ることができた。木にも止まるのだが暗いし,影になっているので撮影はできない。目の前を行ったり来たりしているのを見ているだけだった。次は秋に行く予定なので,天気さえよければ,ヤマセミの斑模様に露出を固定して,流し撮り+横ブレISで撮影はできそうだ。何はともあれ,シノリガモが2年連続繁殖したのはめでたいことだった。カワガラスは川岸の木の枝に止まるのを見た。別に木に止まっても悪くはないのだが,変な感じがした。


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2006年7月17日(月)栗駒山麓

2006年07月22日 | 花山湯ノ倉温泉
■2006/7/17(月)9:30-11:00【天気】小雨
【場所】栗駒山麓
【種名】シノリガモ成鳥♀1,ヤマセミ1,カワガラス成鳥3幼鳥1,シジュウカラ,カケス6(5科5種)
【備考】3連休は1日目「日本沈没」を見た。エンディングで仙台の自宅付近と田尻の実家は沈んでいないことを確認し(笑い),安心して職場へ行って残務整理をしてきた。2日目は家内と久々に磯浜の「パピハウス2号店」に行ってピザを食べた。釣師浜も磯浜も鳥の海もあまり鳥のいる気配はなかった。3日目,この日は昨年,アカショウビンを撮影した日だ。ということで,フィールドに向かったが,最初は豪雨,次は小雨で,餌となるニホントカゲやカジカの姿も見えない。餌のないところにはわざわざやってこないとみた。いるのは,おそらく前回のカワガラス幼鳥,白いアイリングがあまり目立たなくなっていたし,背の茶色部分がだいぶ少なくなっていた。顔は相変わらずごま塩模様である。ふと気がつくと近くにシノリガモの♀がやってきていて,すごいスピードで水中を移動して採餌していた。以前,葛西臨海水族園でエトピリカ,ウトウ,ツノメドリが水中をジェット機のような勢いで”飛んで”いるのを見て驚いたことがあったが,このシノリガモもまた負けないくらいのスピードである。しかも直角,もしくはそれ以上の角度で自在に連続反転できる。飛んでいるスピードより速いのではないかと思った。それから,よくクロガモがするように白いお腹を出して直立してこれもすごいスピードで水浴びしている。それから近くの岩にひょいと登り,岩の上を翼をばたばたさせながら,ペギラのように立ったまま,岩の上を楕円に4周ほど小走りした。これも非常にユーモラスだった。それからは念入りに羽繕いしていたが,雨覆の部分がかなり摩耗しているようだった。シノリガモの風切は陸ガモ類と違ってかなり鋭角(直角三角形風)になっている。『日本鳥類大図鑑Ⅱ』P887には「巧みに潜水し,翼で水をかいてもぐることもあるが,翼を半開きにしていることが多い」とある。これまで観察した例では,♂♀とも半開きの状態を多く見ている。水深が浅く,渓流で透明度が高いのでよく見える。翼の形も潜水に適しているのかもしれない。こうして,栗駒山麓の今シーズンの観察は終了で,また来年ということになる。シノリガモは今年は繁殖には失敗した。カラスが近くに営巣しているのも障害になったかもしれない。
【写真】
  
■餌を探すカワガラス幼鳥。どういうわけか細い茎を咥えて,ぽいと投げ捨てた。
  
  
  
■シノリガモ♀の全体として見れば羽繕い行動


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2006年6月17日(土)栗駒山麓

2006年07月17日 | 花山湯ノ倉温泉
■2006/6/17(土)9:00-12:00【天気】晴れ,曇り
【場所】栗駒山麓
【種名】カルガモ,シノリガモ♀1,トビ,ノスリ,チョウゲンボウ,キジバト,アオバト(S),ツツドリ,アマツバメ,アカショウビン(S),ヤマセミ,アカゲラ,オオアカゲラ,コゲラ,ツバメ,イワツバメ,キセキレイ,ヒヨドリ,カワガラス成鳥3,幼鳥1,ヤブサメ,ウグイス,エゾムシクイ,センダイムシクイ,キビタキ,オオルリ,サンコウチョウ(S)3,コガラ,ゴジュウカラ成鳥2,幼鳥1,メジロ,カケス,ハシブトガラス,ハシボソガラス(19科32種)
【備考】今シーズン2回目。最初にノスリを見た。同じ場所を何度も旋回していたので,もしかして営巣しているのかも知れない。サンコウチョウはいずれも杉林3カ所でかなり大きな声で囀っていた。車を停めてガードレールから杉林を見たが結局見つけられなかった。ちなみにサンコウチョウは私の職場の裏山に5月からいてしきりに鳴いている(イカルも)。ブナ林を行くと,前回も群れが出たところにやはりゴジュウカラの成鳥と幼鳥がいた。ところが谷を挟んで反対側にハシボソガラスが営巣していて,ちょうど,ゴジュウカラとハシブトガラスとシノリガモが共に繁殖しているという状況になっている。ハシブトガラスは群れで盛んに鳴いていた。フィールドに着いて1時間ほどするとアカショウビンの声がする。前の渓流ではカジカが餌になるとも知ってか知らずか,しきりに鳴いている。結局,カジカを捕食するシーンも見られなければ,声はすれど姿は見えずの状況だった。カワガラスの成鳥と幼鳥がしきりに採餌していた。カワガラスは,水中で歩く,潜る,頭を出して泳ぐ,頭を入れて餌を探しながら泳ぐというふうに何でもありだ。そのうち,頭上をオオアカゲラとアカゲラのペア?が飛んでいった。同じ個体かは全くわからないが,昨年もオオアカゲラとアカゲラが一緒に行動していた。それからまた今度はヤマセミ(おそらく♀)が渓流を上流に向かって飛んでいった。流し撮りしたが,証拠写真にしかならなかった。肝心のシノリガモだが,今年は繁殖に失敗したらしい。営巣後,巣が増水で流されたか,ハシブトガラスにヒナをやられたかは定かでないが,営巣後は♂はいなくなって♀だけがしばらく残っているというのが例年のパターンである。
【写真】
  
■ゴジュウカラ/カワガラス幼鳥
  
■カワガラス成鳥/幼鳥/成鳥
  
■泳ぐカワガラス幼鳥/頭を水の中に入れて餌探しをする幼鳥/シノリガモ成鳥♀,羽が水をはじく様子がよく見える。
  
■足がなかなかたくましそうなシノリガモ成鳥♀。藻がついた岩でも滑らなそうな感じだ。


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2006年5月4日(木)栗駒山麓

2006年05月23日 | 花山湯ノ倉温泉
■2006/5/4(木)6:00-10:00【天気】晴れ
【場所】栗駒山麓
【種名】オシドリ♂2♀4,シノリガモ♂1(+♂2,♀2留守),キジバト4,アオゲラ1,コゲラ6,キセキレイ1,セグロセキレイ1,モズ1,カワガラス3,ミソサザイ12,ウグイス3,ヤブサメ1,エゾムシクイ2,センダイムシクイ6,キビタキ8,オオルリ6,エナガ5,コガラ3,ヒガラ16,ヤマガラ4,シジュウカラ,ゴジュウカラ12,メジロ18(13科23種),モリアオガエル卵塊
【備考】早朝4:30に家を出て,6時にはスタート地点についた。途中,ゴジュウカラとヒガラの混群に何度か出会った。ゴジュウカラをこんなに何回も見たのは初めてだったが,何しろ逆光と暗いので,いい写真は撮れず,結局,シノリガモのために50枚くらい撮影したのをフォーマットした。ヒガラはいいのもあったが仕方がなかった。今年はシノリガモが5羽来ているとのことで,撮影できたのは♂1で,♀1も見たが沢を登って飛んで行ってしまった。昨年は,オオアカゲラやアカショウビンも見ることができたので,今年はアオバトも期待したい。このフィールドは今年で観察30年目になる(大学時代から見ているのでまあ他も同じようなものだが)。
【写真】
  
  
  
■シノリガモ♂
  
■キクザキイチゲ


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2005年7月31日(日)栗駒山麓

2005年08月20日 | 花山湯ノ倉温泉
■2005/7/31(日)10:30-12:00【天気】晴れ
【場所】栗駒山麓
【種名】シノリガモ成鳥2幼鳥4(留守),ヒヨドリ2,シジュウカラ1(3科3種)
【備考】実際に聞いたり見たりした鳥はヒヨドリとシジュウカラの2種という日だった。シノリガモは5月初旬に繁殖地にやってきて中旬頃にはペアリングをする。ペアリング成功する場合もあるし,なかなかうまくいかない場合もある。例え抱卵しても雨が多い年には巣が流されたり,天敵に襲われたりして,今回の繁殖成功は実に7年ぶりということだった。6月末にヒナを連れた♀の姿が見られるようになるが,♂はもう用なしというか,♀から相手にされず,孤独な?生活をするらしい。7月下旬に以前観察したときには,幼鳥も親鳥くらい大きくなっていたのを見たことがある。写真は,前回アカショウビンが捕食していたニホントカゲである。陽当たりのいい石や岩の隙間からちょろちょろでてくる。そこを狙われるわけである。人の足元をちょろちょろしているくらいだから,遠くから見ているアカショウビンには気づくはずもない。おそらく。
【写真】ニホントカゲ(左から幼体,幼体,成体になりかけ?胴体が黒地で,尾が美しい金属光沢のあるブルー)
  


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2005年7月17日(日)栗駒山麓

2005年08月18日 | 花山湯ノ倉温泉
■2005/7/17(日)9:30-11:00【天気】晴れ
【場所】栗駒山麓
【種名】カルガモ4,シノリガモ成鳥2幼鳥4(留守),トビ3,ハチクマ1,キジバト1,アオバト1,アカショウビン1,コゲラ1,ツバメ,イワツバメ,キセキレイ,ヒヨドリ,モズ,カワガラス,ウグイス,センダイムシクイ,キビタキ,オオルリ,シジュウカラ,ホオジロ,ノジコ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(18科26種)
【備考】今シーズン3回目の探鳥。前回の6月26日にはアカショウビンをブナの林の中で見たが,今回は渓流を挟んで向かいの木に止まり,対岸のニホンカナヘビやニホントカゲを狙っている写真を撮影することが出来た。対岸から見張っていて,獲物を見つけるや,一直線にさーっとやってきてちょっと格闘して,飛び去る。どうやらヒナに餌を運んでいるらしい。3回ほど時間をおいて同様の行動を繰り返していた。シノリガモは今シーズン7年ぶりに繁殖に成功したそうで,幼鳥4羽ということだった。たまたま自分が行ったときにはいなかったが,次回に期待ということにした。帰る途中アオバトやハチクマも見た。いい1日だった。
【写真】右サイド下リンク参照


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2005年6月26日(日)栗駒

2005年06月26日 | 花山湯ノ倉温泉
■ 2005/6/26(日)5:00-9:00 【天気】曇り

【場所】栗駒
【種名】カルガモ2,シノリガモ(留守),トビ2,キジバト4,アカショウビン1,アカゲラ♀1不明1,オオアカゲラ♀1,コゲラ3,ツバメ,イワツバメ,キセキレイ+,ヒヨドリ,モズ,カワガラス+,ミソサザイ,コルリ4S,ウグイス,センダイムシクイ,キビタキ+,オオルリ+,ヤマガラ,シジュウカラ,ゴジュウカラS1,ホオジロ,ノジコ,カワラヒワ,スズメ,ムクドリ,カケス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科31種)
【備考】おにぎり2個におかず,コーヒーの入った水筒を持たされて,自宅を3時3分に出,最初のフィールドには5:00に到着。本当は4時前の予定だったのだが,寝過ごしてしまった。ポイントの小滝の上で待つが簡単にはアカショウビンは出てくれない。1時間待って到底出そうな気配もなかったので,2番目のフィールドに移動。登山口で1時間ほど睡眠を取って,登山道を登りはじめる。朝早かったのとちょっと疲労気味で,息がけっこう上がる。やっと下りにかかる。進行方向左側は奥まった薄暗いブナの林,右手は遥か下の渓流への急斜面。そこをとぼとぼ目的地に歩いて行くと,目の前を音もなく左から右へ横切って飛んで行くのは,ちょっと明るいクリムゾンレッドのアカショウビン。おー,ぱさぱさ飛んでるなあ・・・出るのが早すぎるし,ここで出ても写真には撮れないなと諦めて,また黙々と歩き続ける。コルリがチッチッチッ,の前奏からいきなりサビの部分を大声で鳴く。1回目はP音主体,2回目はB音主体の鳴き声。センダイムシクイも負けずに鳴いている。フィールドに着くと,お目当てのSガモは留守でいない。アカショウビンもさっき出てしまったので,もう望み薄。仕方がないので,コーヒーなぞ,座って飲んでいると,カワガラスがすぐ近くまで何回かやってきたが,暗いので写真を撮ってもしようがないから,肉眼で見ることにした。渓流に潜っては餌を取り,岸近くを潜水しながら歩いては,岩の上にあがってまた潜るのを見ていた。渓流の上空を横切ってブナの林を飛んでいく黒いかたまり。大きさと体型からして,オオアカゲラの可能性!かなり遠かったが,幹に止まった写真を撮ってみると,やはりオオアカゲラで♀だった。アカゲラが,オオアカゲラのすぐ近くの木にやってきて,2羽はけっこう近い距離で採餌していた。
【写真】写真は場所が暗く,手持ちの1/25秒f5.6プログラムAE部分測光,パラメータ1です。最近ハヤブサやチョウゲンボウの流し撮りばかりしていたので,動いているのを見るとすぐ流し撮りが癖になっています。こんな暗い場所で,しかも低速シャッターの流し撮りをしたらどうなる,というのをすっかり忘れて,幹を登っていくアカゲラを流し撮り
してしまいました。

■アカゲラ♀(1/25無意識にどういうわけか流し撮り)■クリンソウ(金華山よりずっと遅い開花)

■オオアカゲラ♀(1/25手持ち)■オオアカゲラ♀


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2005/5/4(水)栗駒

2005年05月29日 | 花山湯ノ倉温泉
■ 2005/5/4(水)9:30-11:00 【天気】晴れ

【場所】栗駒
【種名】オシドリ♂1、シノリガモ♂1♀1、コゲラ2、キセキレイ3、ヒヨドリ4、カワガラス18、ミソサザイ1、ヤブサメ3、ウグイス5、エゾムシクイ1、センダイムシクイ2、キビタキ8、オオルリ3、ヒガラ4、ヤマガラ2、シジュウカラ3、ゴジュウカラ2、キバシリ1、メジロ1、アオジ1(13科20種)
【備考】今年は、連休中に来ることが出来たので、意外と簡単にシノリガモのペアに会えた。5月中旬から下旬は、例年もう少し羽数が増える。ブナ林が渓谷の崖に生える明るい場所で、ゴジュウカラがしきりに鳴いていた。歩いているすぐそばの木から何やら飛んできて、3mくらい離れた折れた古木に止まった。よく見ると久々のキバシリで、撮影するのも忘れてじっと肉眼で見ていた(ついつい日頃見慣れないものを見ると、じっと撮影もしないで見てしまう)。それから隣の木にいどうしたのでカメラを構えると、今度は背後にゴジュウカラがやってきた。これも大きく撮れそうだったので、どっちを撮るか迷っているうちに、両方飛ばれてしまった。後にはキバシリの飛んだ後の木の幹が空しく写っているだけだった。この時期の例年に比べると、キビタキ、オオルリの数が少なかったが、時間帯が10時近くだったからかもしれない。カワガラスは、2羽でディスプレイしているのをたくさん見かけた。しかし、5月の中旬から下旬ともなるとぱったり姿が見えなくなる。営巣のためだ。
【写真】

■シノリガモ♀■シノリガモ♀■シノリガモ♂

■渓流で餌を探す■背伸びして体重移動し、岩を乗り越える■岩に乗った

■ちょっと振り向く■倒木を乗り越える■頭掻き

■♂が♀の採餌場所にやってきたため攻撃する♀


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2003年4月~2004年3月栗駒

2005年05月29日 | 花山湯ノ倉温泉
■ 5/17(土)10:00-13:30 【天気】晴れ
【場所】花山村
【種名】オシドリ♂1♀2、シノリガモ♂1♀2、トビ、キジ♀、キジバト、アオバト(S 白糸の滝)、アカショウビン(S、某温泉)、アカゲラ、ツバメ、イワツバメ、 キセキレイ、ハクセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、モズ、カワガラス、ヤブサメ、ウグイス、エゾムシクイ、センダイムシクイ、キビタキ、オオルリ、シジュウカラ、カワラヒワ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(18科28種)
【備考】シノリガモ♂1が♀の一方にしきりにマウントを試みていた。ただし、一方の♀には全然見向きもしなかったようだ。待っていたらかなり近くまできたのだが、後ろから例によって、渓流釣りの人がやってきて、3羽とも下流に逃げていってしまった。釣り人はそんなことは全くおかまいなしだった。

2001年4月~2002年3月 栗駒

2005年05月22日 | 花山湯ノ倉温泉
■ 5/4(金) 10:30-13:00 晴れ
【場 所】栗駒
【種 名】 カルガモ,シノリガモ♂2♀2(2ペア),トビ,キジバト,コゲラ,カワガラス,ミソサザイ,ツグミ,ヤブサメ,ウグイス,エゾムシクイ,センダイムシクイ,キビタキ,オオルリ,ヒガラ,シジュウカラ,カワラヒワ,スズメ,ハシボソガラス  以上11科19種
【備 考】 花山~小安峡~鬼首~川渡のルートを家族ドライブついでに観察。24年前の7月に訪れたシノリガモを観察した同じ場所で,今回は2組のペアをじっくり観察することができた。写真等の詳細はこちらです。
【参 考】シノリガモは県内で田代島付近や網地島付近で,冬季普通に観察できる。栗駒のシノリガモの詳細は日本野鳥の会宮城県支部編『宮城の野鳥』河北新報社平成4年P58を参照されたい。

2004年5月23日(日)栗駒

2004年05月23日 | 花山湯ノ倉温泉
■2004/5/23(日) 10:30-12:30 【天気】晴れ

【場所】栗駒山麓
【種名】 アマサギ、チュウサギ、ダイサギ、カルガモ、(シノリガモ♂1♀1)、ハチクマ、トビ、キジ♂、キジバト、ツツドリ、アオゲラ2、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、ハクセキレイ、ヒヨドリ、モズ、カワガラス、ヤブサメ、ウグイス、キビタキ、オオルリ、シジュウカラ、ヤマガラ、ホオジロ、ノジコ、カワラヒワ、スズメ、コムクドリ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス(20科31種)
【備考】花山ではシノリガモを見ることはできなかったが、ヒメコンドル風ハチクマとノジコを見た。シノリガモはペアが来ているということなので、6月下旬の鳥行では見てみたい。アカショウビンはまだきていないということだったが、ツツドリは鳴いていた。