私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2012年2月26日(日)戸倉海岸のアカエリカイツブリ冬羽

2012年02月26日 | 動画観察図鑑
2012年2月26日(日)戸倉海岸のアカエリカイツブリ冬羽

2012年2月26日(日)南三陸コース

2012年02月26日 | 南三陸漁港
■2012/2/26(日)10:27-12:07【天気】曇り時々晴れ
【場所】南三陸コース
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,アカエリカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,コクガン80+,マガモ,カルガモ,コガモ,オカヨシガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ハシビロガモ,キンクロハジロ,スズガモ,クロガモ,ホオジロガモ,ウミアイサ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,オオバン,ユリカモメ,セグロカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ,イソヒヨドリ,ツグミ,ホオジロ,カシラダカ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(17科45種)
【メモ】早朝,雪の伊豆沼経由で戸倉海岸から波伝谷漁港,相川,大室の順に漁港巡りをした。今日の折立川にはアカエリカイツブリの冬羽が1羽いて,盛んに水浴びをしていた。前回はシノリガモと何かと近くで観察できる。前にも書いたが,折立川は震災以前から鳥種が豊富だったが,その折りは川の堤防沿いに民家が軒を並べる市街地を流れる川であった。志津川湾に注ぐ所に閘門があり,その辺りは民家も少なくなるが,趣深いところだった。堤防沿いの細い道路を閘門近くまで行き,よくカモメ類を観察していたが,その閘門も揚水場もすっかり破壊されてしまった。現在は小さな船着き場が閘門付近に作られている。そこから基部が破壊された防波堤とぐるっと回って戸倉海岸で囲まれるエリアにコクガンやクロガモがいる。大型カモメ類は防波堤にいるが,数はそれほど多くはない。そこから波伝谷漁港に行ったが,オオセグロカモメが何世代かはいたが,目的のカモメ類は今日もいなかった。相川漁港に期待していったが,今日は全く鳥がおらず,大室漁港でコクガンを見たくらいだった。北上川沿いにはオカヨシガモが多く見られるようになった。新北上大橋を渡り,今日も大川小で手を合わせ帰仙した。
【写真】
  
■戸倉海岸のコクガンの群れ/ハシビロガモ♂成鳥/アカエリカイツブリ冬羽
  
■折立川アカエリカイツブリの水浴び
  
■オオセグロカモメ第2回冬羽/オオセグロカモメ第3回冬羽/オオセグロカモメ成鳥夏羽 波伝谷漁港
  
■オオセグロカモメ第2回冬羽と大震災からもう少しで一年が過ぎようとしている波伝谷漁港/波伝谷の内湾で網を揚げる小舟に群がるカモメ類/十三浜大室漁港船揚場のコクガン


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2012年2月19日(日)鳥の海

2012年02月19日 | 鳥の海
■2012/2/19(日)11:07-12:13【天気】晴れ
【場所】鳥の海
【種名】カイツブリ,ハジロカイツブリ,カンムリカイツブリ,カワウ,ウミウ,ダイサギ,アオサギ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,(ハシビロガモ),(ホシハジロ),スズガモ,クロガモ,カワアイサ,ミサゴ,トビ,ノスリ,オオバン,(シロチドリ20+),(ハマシギ200+),ミユビシギ10+,ユリカモメ,オオセグロカモメ,カモメ,ウミネコ,キジバト,ヒバリ,ハクセキレイ,モズ,ホオジロ,カワラヒワ,スズメ,ミヤマガラス,ハシボソガラス,ハシブトガラス(17科38種) 種名()は2/12観察
【メモ】磯浜から鳥の海に戻って観察。ミサゴが5羽いて盛んにボラを捕っていた。ミサゴよりシギチが目当てなのでどんどん干潟側の倒木したマツの間を歩いて行くと,ミサゴが盛んに鳴いている。『詩經』國風・周南「關雎」に”關關雎鳩/在河之洲”とあり,「かんかんと鳴くミサゴは川の中州にいて」 の意。中学校の頃購入した海音寺潮五郎の『詩経』の訳では「ミサゴ鳴くほろほろと」とある。ミサゴは「鶚」「雎鳩」と書くようだが,北京で購入したA4の鳥類図鑑では「鶚」の字を使っている。iphoneアプリの野鳥鳴声図鑑では「ピョピョピョピョ」または「チョッチョッ」と鳴くとあって,今日聞いた鳴き声は前者のアオアシシギのような感じだ。動物や鳥の鳴き声の表現は,国や地方,それに個人差がやたら多いようだが,ミサゴはどう聞いても「ほろほろ」とか「カンカン」とかは聞こえない。これも一重に浅学のせいだが,いろいろ調べれば出てるかもしれない。ほろほろ鳥というのは昔の歌にもあったような・・・。閑話休題。2月12日に220+いたハマシギとシロチドリの群れを探したが,外浜にもいなかった。おそらくどこか周辺にはいるに違いなく,潮が満ちている状態だったので,干潟が出ていなくていなかったのだろう。帰りは,フラミンゴで久々にご店主と再会し,ホッキ飯ではなくはらこ飯を食べて帰った。
【写真】2/12(日)を一部含む
  
■ハシビロガモ♂と♀/最近あまり見ることが少なくなったホシハジロ♂
  
■近くで見れば間違えようがないカワウとウミウ。識別ポイントは肩羽や雨覆が茶色ががったカワウと,暗緑色のウミウ。口角の角度は近くで見ても勘違いすることも。この写真では明らかに識別できる。ウミウの光彩はエメラルドグリーンでものすごく美しい。/夏羽移行中のハジロカイツブリ。
  
■ミサゴの背景に「鳥の海ふれあい市場」が見える。ずっと昔からあった海産弁当フラミンゴが入っている。/こちらを偵察にやってきたミサゴ。
  
■上の写真と合わせてみるとしっかりこちらを見ているのがわかる。/半分食べて,別の場所に移動する。背景は鳥の海荘とがれき置き場。
  
■この日はミサゴがボラをさかん捕っては食べているのを何度も見た。
  
■被災した地域の方々も少しずつ復興に向けて動きだし始まった。ミサゴも春に向けてせっせと魚を捕っている。そして餌になるボラもたくさんいるということだ。


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2012年2月11日(土)北浦,蕪栗沼・白鳥地区,周辺田圃

2012年02月11日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2012/2/11(土)9:19-14:59【天気】晴れ時々曇り
【場所】北浦,蕪栗沼,周辺田圃,加護坊山周辺
【種名】カワウ,サンカノゴイ,ダイサギ,コサギ,アオサギ,マガン,オオヒシクイ,オオハクチョウ,コハクチョウ,マガモ,カルガモ,コガモ,ヒドリガモ,オナガガモ,ミコアイサ,カワアイサ,トビ,オジロワシ,ノスリ,(ハイイロチュウヒ♂),チュウヒ,ハヤブサ,キジ♀,(クイナ),オオバン,キジバト,コゲラ,ヒバリ,ハクセキレイ,ヒヨドリ,モズ♂,ジョウビタキ,ツグミ,シジュウカラ,ホオジロ,カシラダカ,オオジュリン,カワラヒワ,ベニマシコ,シメ,スズメ,ムクドリ,ハシボソガラス,ハシブトガラス(20科44種)
※ハイイロチュウヒと,クイナは1月28日
【メモ】1月28日,2月4日,そして2月11日と3週連続で蕪栗沼に行った。1月28日は午後から4時30分過ぎまでいてハイチュウ♂とクイナをちらっと見ただけ。2月4日に至っては10分しかいなかった。昨年末からサンカノゴイとハイチュウ♂がいると聞いて,見に行っていたのだが,何しろいられる時間が仕事の都合で短く,ついつい,見過ごしていた。しかし,みなさんからいろいろ情報をいただき,「まだ見てないの,1日何回も出ているのに」,「シーズン終わったらいなくなるよ」とか言われ,ついに今日は意を決して,サンカノゴイを見るまで蕪栗沼にいることにした。しかし,仙台を8時前に出たのに東北自動車道は大和-泉間で事故通行止め。やっと大和ICで降りて,大郷町の勝手知ったる道を北浦に向かった。北浦の田圃では雪中,畦でオオヒシクイやマガンが採餌していた。田尻に入ると,加護坊山をバックに同じような風景が広がる。昨年までは雪がこの時期積もることもなかったが,まるで30年昔にもどったような雪の量だ。
 さて,蕪栗沼北駐車場に車を置いて歩くことにした。土手を歩いて中間から沼に出ようと土手を降りるとオオヒシクイの群れがいた。枯れヨシ原の陰からレンズを構えると,アオサギが水路から飛び立った。アオサギは関係ありませんということで,またオオヒシクイを見ていると,ふと左手斜めのヨシを挟んだ水路に突っ立ている大きい鳥がいる。3mもない距離で,急いでレンズを向けたが何しろ近すぎてピントが合わない。こっちも驚いたがあっちも我慢できずに飛んで行ってしまった。ここでSさんから電話が入り,「やっと見ました」と御礼を述べた。それからオジロワシや,やたらいるベニマシコなど見ながら,沼を一周し,また中間から沼に出ると,師匠のSさんに出会った。いろいろお話をしながら北駐車場にもどり,サンカノゴイのすごい写真を見せてもらった後,実家に行って昼食を食べ,13時過ぎにもう一度沼に向かった。白鳥地区に到着すると,ちょうど土手を越えて金網が被せられた堤防に降り立ったサギがいる。向こうからやってきてくれたかと喜んで,コンクリートの水路を挟んでサンカノゴイを見る。今度は全身が見える。しばらく擬態していたが,そのうち意味がないと思ったのか,左方向にのっそりと歩き出した。図鑑などにはめったに広いところには出ないと書いてあるが,白鳥地区のサンカノゴイは他の観察情報からしても,昼間からサービス満点だ。さらに近くで見ると肉眼でも足の頑丈さがわかる。顔は周りの色といい,虹彩や瞳の色といい,明らかに爬虫類のシマヘビやトカゲっぽく,陰険に見える。また,サンマ,トビウオの顔に見えないこともない。その大きさは近くで見るとカラスでいえば,ワタリガラスとハシボソガラスで,ヨシゴイなどとはとても比べものにならない。飛べば重爆撃機という感じだ。頸部の太さも凄い。ということで,実は以前から近くで見たいと思っていた憧れの鳥だった。さて,この個体は左の翼の初列と次列の境辺りのどちらかの羽が抜けていて個体識別できる。朝一番に水路で見たのは羽が抜けていないので別個体だ。全部で3羽は確実で,4羽の可能性もあるということだ。今日は,採餌の様子は観察できなかったが,一通り見ることができたので満足だった。
【写真】
  
■北浦の広大な田圃の畦で採餌するマガン。遠くにも群れが見える。/加護坊山を背景に雪に覆われた田圃で採餌するマガン。この辺りには以前コミミズクがいたのだが最近は見られなくなってしまった。/雪の上にしゃがみ込んで採餌しているマガンの姿をよく見る。
  
■白鳥地区のオオヒシクイ/サンカノゴイの飛翔/オジロワシ
  
■冬の青空を飛ぶマガン。とてもきれいだ。この時期ノスリも翼がとても美しい。換羽しているからだろうか。/冷たい風が吹いていた。これが本来の蕪栗沼らしさ。今まであまり風が吹かなかったのが不思議だ。チュウヒの飛翔。
  
■チュウヒ/水路の畦のマガン/サンカノゴイ
  
■サンカノゴイ。越流堤を越えてちょうど車の前に飛んできた。
  
■サンカノゴイの飛翔/どこに隠れているか?/よく見るとヨシの枯れ茎とは違う模様が見えて,アップするとサンカノゴイ。
  
■さらにアップ。ちょっとひょうきんでもあり,サンマのようでもある。/飛び立つサンカノゴイ
  
■これを見ると次列風切の1枚が抜けているようだ。
  
■迫力の飛翔だが,そもそもハヤブサのように風を切って飛べるわけではなく,向かい風にかなり苦労して飛んでいった。
  
■オオヒシクイとオオハクチョウ/雪中マガン


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