私家版 宮城の野鳥フィールドノート since 1976

以前からホシムクドリはいたが、年々個体数が増加傾向のようだ。他のムクドリ類も何かしら来てはずなので、これから期待。

2009年6月27日(土)金華山沖

2009年06月27日 | 金華山沖・仙台湾
■2009/6/27(土))8:36-10:34【天気】晴れ
【場所】七ヶ浜~田代島・網地島沖~金華山沖
【種名】コアホウドリ,クロアシアホウドリ,オオミズナギドリ,アカアシミズナギドリ,ハイイロミズナギドリ,(ハシボソミズナギドリ),ウミウ,オオトウゾクカモメ,オオセグロカモメ,ウミネコ,ウトウ,(6科11種),カマイルカ
【メモ】今となっては非常に貴重な写真なので掲載することにした。
【写真】ここをクリック


Copyright(C)2011 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2009年6月20日(土)蔵王

2009年06月21日 | 宮城蔵王
■2009/6/20(土)11:30-13:30【天気】曇り
【場所】エコーライン~蔵王刈田岳リフト~馬の背・お釜~リフト駐車場~聖山平
【種名】キジバト,アマツバメ,ビンズイ,モズ,カヤググリ,ツグミ,ウグイス,キビタキs,オオルリs,ヒガラ幼鳥,アオジ,ウソ♂♀(11科12種)
【メモ】蔵王には6月と7月に2,3回主にイワヒバリを探しに行っているが,今回はポイントにビンズイ2羽がいただけで見つけられなかった(と言ってもあまり距離は歩かなかったのだが)。ビンズイがリフト降場のすぐ近くで囀っていたので,近寄っていくと近くに3羽いた。いつもは刈田岳の売店まで歩いていくのだが,たくさんの人にうんざりしたのと今日は疲れるのでやめにして,もっぱらイワヒバリを探しに行った。例年いる場所には残雪がなくて環境的にはOKなのだが,いないものはいないので,次回に期待したい。まあしかし,期待したときほど見つけられないものだ。イワカガミは今が一番で,お釜をバックに撮影していた人も2,3人いた。コマクサはまだ開花していないものが,あちこちにあった。
 今回は,ビンズイで終わりという感じで,まあまた来ればと思ってリフトに乗った。今日は遅く来たので駐車場がリフト乗り場に近いところは埋まっていて,下の方に駐車した。とぼとぼ歩いて車まで行くと車の前のたち技にツグミが止まっていた。この時期ここでツグミを見たのは初めてだが,まあ,ツグミだからいいやと思って写真も撮らずに帰ろうとしたが,やっぱり撮っておいた方がいいかと思ったら,飛んでいってしまった。それで飛んでいった辺りに行ってみると,休んでいる2人のハイカーがいて,まさか「ツグミ」はこちらに来ませんでしたかと聞くのも???なので,ちょっと周りを見ると,足下2mくらい先にセイヨウタンポポを食べまくっている鳥がいる。何のことはないウソの♂だ。しばらくそこで写真を撮っていたが,その食欲は本当にすごい。そのうち近くの灌木からすごい勢いで転げるように飛んできたのが♀で,その勢いに押されたか,♂は近くの枝に止まった。そしてまた下に降りてタンポポの柔らかい種子部分を食べまくっていた。頭にタンポポの綿毛をくっつけながら。
 そういえば,リフト周辺やリフトを降りて馬の背に行く道の途中はセイヨウタンポポが咲き誇っていたが,人が歩く道の脇にタンポポがあるわけである。それをウソが食べているというのもまた考えさせられる光景だった。周りはヒナザクラやハクサンチドリ,ムラサキヤシオが咲いていてとてもきれいだった。大学時代は鳥がいないときは,ひたすら高山植物を見ていたが,最近は花の名前もすぐ出てこないなまけ者になってしまった。
【写真】
  
■旧リフトのさびたケーブルや近くのハイマツに止まって囀るビンズイ
  
■囀るビンズイ/お釜北斜面のイワカガミ/お釜北斜面はビンズイお気に入りの囀り岩があちこちにある
  
■コマクサ/リフトで降りながらムラサキヤシオを眺める/目の前にいたウソ♂(プリセットの6mでは焦点が合わず,1.6mにセットし直す)
  
■セイヨウタンポポの茎を踏みつけて倒し,まだ柔らかい種子の部分を食べまくっている。頭に付いているのは綿毛。
  
■羽毛の様子や嘴の様子が近いのでよく分かる。またあまり高山という感じはしない。野原という感じ。
  
■ウソ♂とツグミ。どう見てもただのツグミ。
  
■タンポポを食べているところへメスがやってきて,オスは近くの灌木の枝に。それでもまだ食べている。下に降りてまた食べる。
  
■下に降りてタンポポを引っ張って食べているオス。灌木に止まるメス。
  
■ハクサンチドリ(当然鳥ではない!)/聖山平で見たヒガラの幼鳥


Copyright(C)2009 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2005年1月29日(土)蕪栗沼・白鳥地区

2009年06月17日 | 蕪栗沼・白鳥地区
■2005/1/29(土) 15:30-16:30 【天気】晴れ
【場所】蕪栗沼、白鳥地区、東側田圃
【種名】コサギ、ダイサギ、アオサギ、オオハクチョウ、コハクチョウ、マガン8000+(白鳥地区北側田んぼ)、オオヒシクイ1251+(白鳥地区、蕪栗沼)、マガモ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、トビ、ノスリ、チュウヒ、ハイイロチュウヒ幼鳥♀1、ハヤブサ成鳥1、ヒバリ、ホオジロ、カシラダカ、ツグミ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハシブトガラス、ハシボソガラス(11科25種)
【備考】最初に北側田んぼでマガンの群れを観察した。あまり1羽1羽見る気もしなかったので、ざっと概数を数えて、白鳥地区の中央部の土手にあがった。白鳥地区の南側をチュウヒが飛び、中央部ではハヤブサの成鳥が舞い降りた。その後ハイイロチュウヒが北側から飛んできて、しきりに低空飛行していたが獲物は捕らえられなかったようだ。蕪栗沼に行くと、ハクチョウの群れとオオヒシクイの大群が対岸にいた。特に珍しいのはいなかったので(ヘラサギもいなかった)、引き返したが、またハイイロチュウヒが低空飛行していたので、そこを撮影した。この日は田んぼにほとんど雪もなかった。実家には寄らず、時間も時間だったのでそのまま仙台に帰った。
【写真】
  
  
■ハイイロチュウヒ♀成鳥


Copyright(C)2009 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2009年6月13日谷津干潟淡水池のセイタカシギ

2009年06月16日 | 観察図鑑
■2009/6/13(土)10:00-11:00【天気】曇り
【場所】谷津干潟・谷津干潟自然観察センター淡水池
【種名】セイタカシギ成鳥♂♀ヒナ4(1科1種)
【メモ】東京池袋で仕事や大学の講義のネタに使えるワークショップがあったので,自費で研修してきた。夜行バスで行って早朝TDL駐車場着。舞浜駅から最初に葛西臨海公園に行ったのだが,目指すサギは水曜日以来出てないとかで,すぐに戻って谷津干潟のセイタカシギのヒナを見に行くことにした。2時から池袋でワークショップなのであまり時間はない。観察センターに着くと,早速ガラス越しにセイタカシギとヒナたちが見えた。ヒナは水位を調節した淡水池の泥の上にぺたっと座って休眠中。オス成鳥は干潟で採餌。メス成鳥がヒナたちに起きて採餌しなさいと鳴いている。ぼちぼちヒナたちが起きて採餌に行くのだが,なかなかぐずなのもいる。立ち上がるときの動作がおもしろく,最初,足を全部後ろに伸ばして人が腹ばいになっているようなポーズを取る。そこから胸元まで足を引いて,足指を返し,その反動でぱっと瞬時に起き上がって立つ。が,一番安定しているのは,足をL字型にして半身にするのが得意なようである。体の割に足がもうたくましく大きいがけっこう太い足をしている。ミニダチョウのような感じ。餌を求めて,観察ガラスのすぐ下までやってきて,最短撮影距離以下になる。親もかなり近いので撮り放題だ。そのうちメスが警戒音を発して,親子共々,草むらに待避したあと,親2羽が飛び立ち,近くに来たカラスを追い払った。ここでは,カラス,カメ,アオダイショウなどが天敵らしい。それから,淡水池の観察センター側に全面展開して親子で餌を採り始めた。この4羽のヒナたちは,最初に抱卵した卵がアオダイショウにやられたそうで,2番目の子どもたちになる。メスがどういうわけがお立ち台(巣台)で抱卵ポーズを取り始めた。また産卵するわけでもなく,卵やヒナがそこにいるわけでもないので不思議だった。
【写真】写真は,右サイドメニューにあります。


Copyright(C)2009 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.

2004年11月~2005年3月の蒲生ズグロカモメ

2009年06月11日 | 観察図鑑
■2004/11~2005/3の蒲生ズグロカモメ観察記録
【種名】カモメ科ズグロカモメ成鳥冬羽から夏羽
【メモ】ブログに未掲載だった2004年度のズグロカモメの写真を掲載した。ブログに移行する前だったので記事はあっても写真がなかった。他にも同様のケースがあるが暇なときに少しずつアップしていきたい。記事では2月13日にはビデオを持って行ったとあるが,たぶんEF100-400をオーバーホールをしていた時だったろう。
(1)11/21(日) 8:00-9:00 【天気】晴れ 干潮
【備考】ズグロカモメが来ているというので、日曜日の朝行ってみた。松林の堤防向かいの干潟に2羽いてすぐ、うち1羽がそれだとわかった。レンズを取りに戻るといなくなっていて、河口の方に群れていたので、その中から探すことにしたが、またすぐ見つかった。ユリカモメより小さく、くちばしが黒く短く、初列風切りに黒の斑があり、さらにスマートなので、遠くからでも、すぐわかった。トビが2,3羽群れをかき回して、いつも間にかズグロカモメもいなくなっていた。そのうちまた来るだろうと、干潟の方へ行ってみたら、そこにいたので、写真を撮った。「ピッー」と鳴いていた。しばらく干潟で伸びや羽繕いをしていたが、そのうち飛び立ってホバーリングからランディングし、藻と一緒にカニを捕らえた。ユリカモメに襲われたが大丈夫だったようだ。足はユリカモメよりくすんだ赤色をしている。とても可愛いカモメである。
(2)11/29(月) 10:10-11:50 【天気】晴れ 干潮
【備考】月曜日は代休だったので、蒲生に行ってみた。その結果、何とサーファー2、釣り人0、その他4、バードウォッチャー1(自分)と4科7種(^^!)しかいなかったので、存分にズグロカモメを楽しむことができた。導流堤側の河口にいつものようにユリカモメの群れがいて、時々トビが低空飛翔をするとぱっと逃げるが、また降りるという繰り返しだった。ズグロカモメは群れのはずれの方にいつもいて、浅い川底に素早く嘴を突っ込んで、カニかエビの類を食べていた。カニだとすればチゴガニかコメツキガニだろうか。一口で飲み込めるようなかなり小さいものだった。11時30分過ぎになってやっと日が差してきて、キャッチライトの入った写真を取ることが出来た。その前の写真は、まるで1羽だけやってきて孤独な感じそのもののような写真だけだった。日が差し始めると、ユリカモメの群れが次々に導流堤そばの干潟に移動し、水中に突っ込んで小魚を捕らえていた(写真参照)。日が差すと魚たちも活発に泳ぎ出すのか、または日が照らないと水底がよく見えず魚影を探せないのか、あるいは単に昼時(餌の時間)だからか、よくわからない。ズグロカモメも干潟に移動して、1羽だけ離れて、カニを捕っていた。
(3)12/23(火) 7:50-8:30 【天気】晴れ 満潮へ
【備考】朝8時に蒲生海岸に着くと、日和山前の干潟にユリカモメが群れていた。導流堤の方から、聞き慣れたズグロカモメの鳴き声がしたので、そちらの方を見ると上空を通り過ぎて、干潟の方行き、旋回してから飛び込んでエサを捕まえた。
(4)1/2(日) 9:00-9:30 【天気】曇り時々晴れ 満潮へ
【備考】カモメ類はカモメの小群とズグロカモメを含むユリカモメの群れ、それにオオセグロカモメが1羽いた。導流堤でシギチを見ていると、ユリカモメの群れがやってきて、ズグロも近くに降りたので2,3枚撮影した。何を思ったのか、2mくらい離れたところにいたユリカモメの1年目冬羽の個体に、歩いていってけんかを売っていたが、逆襲されて慌てて逃げ、群れの端の方に戻った。陽が射して一斉に飛び立ったところを何枚か撮影したが、あとで見ると左の初列風切の1枚が損傷しているようだった。
(5)1/23(日) 9:00-9:30 【天気】曇り時々晴れ 満潮へ
【備考】苫小牧-仙台航路の鳥見が終わり、帰宅途中、蒲生海岸に立ち寄った。日和山前の干潟にはユリカモメが386羽+もいた。しばらくズグロカモメを探したがいなかった。
(6)2/13(日) 7:00-10:30 【天気】晴れ、曇り 満潮から干潮へ
【備考】ヘラサギはいなかったが、ズグロカモメ夏羽を1時間以上河口で見ていた。ズグロカモメはほとんど夏羽状態だった。しばらく来ないうちに、顔と半分頭が真っ黒になっていた。これなら誰でもすぐわかる。羽ばたき、飛び方、鳴き方がユリカモメとは全然違う。どちらかというとコアアジサシという感じである。ユリカモメの方がやや大きいので、今日のビデオでも威嚇をしようとするがことごとく負けていた。それでいつも群れの端の方にいるのというのでもないのだろうが、いつも見ても孤独な感じだ。
(7)3/20(日) 9:00-11:00 【天気】晴れ、干潮
【備考】ズグロカモメもすっかり頭部が黒くなり、きっとユリカモメが去る頃に一緒にいなくなるのだろうと思った。
【写真】
  
■ズグロカモメ成鳥冬羽の飛翔/干潟を巡回してカニを捕まえた/ユリカモメとズグロカモメ
  
  
  
  
  
■3月20日のズグロカモメ成鳥夏羽。2月13日の段階ですでに夏羽状態で,オオセグロカモメやワシカモメ,ウミネコなどもこの時期夏羽になっている個体が多く観察できるが,ユリカモメはこの時期(2月)夏羽になっているのを観察したことはない。
  
■夏羽の正面顔(覆面レスラー?)/ユリカモメの夏羽移行個体,3月20日でもまだこんな感じだが,夏羽になっている個体もちらほら見られる/成鳥冬羽。目の周りの白い部分はどのような羽毛の生え具合か興味があるが,あまり寄れなかったのでこの程度。


Copyright(C)2009 Shigenobu Aizawa All Rights reserved.